04 Limited Sazabys『RUSH BALL 2023』ライブレポートーーフォーリミがマジックアワーに捧げた、『ラシュボ』への愛と感謝とリスペクト
04 Limited Sazabys 撮影=田浦ボン
『RUSH BALL 2023』04 Limited Sazabys
04 Limited Sazabysはリハから観るべし。という法則は『RUSH BALL』でも健在で、本編では演奏しない「fiction」、「nem...」をさらりとやってのけるサービス精神もたっぷり。その轟音に吸い寄せられるようにあっという間に人だかりが生まれ、板の上も下も準備は万端。ド頭の「Keep going」から見渡す限りのハンズアップが巻き起こる。続いても間髪入れずに「message」、「My HERO」、「Chicken race」の3連発と、KOUHEI(Dr.Cho)の繰り出す正確無比な高速ビートに乗せ、RYU-TA(Gt.Cho)のアジテートもろとも徹底的に盛り上げる!
04 Limited Sazabys
GEN(Ba.Vo)が「愛してやまない尊敬と憧れが詰まった『RUSH BALL』に、今年も帰ってくることができました!」と、2021年のコロナ禍に初出演し、2022年、2023年と3年連続出演を果たした喜びをバンドを代表して告げ、「夏の終盤、この季節の空の形が一番好きなので、この絶妙な時間帯、今日でしかない空気感をいっぱい味わって帰ってください。『RUSH BALL』にはコロナ禍に勇気をもらった借りがあるので、しっかりライブで返せたらと思ってます!」(GEN、以下同)と突入した「monolith」では、美しい夕焼け空をまとった泉大津フェニックスにサークルが発生。その後も、HIROKAZ(Gt)とRYU-TAのエッジィなギターリフで高揚感増し増しの「knife」、「Finder」、「Alien」と、天井知らずで加速するライブモンスター、いやはや恐るべし!
04 Limited Sazabys
「25周年おめでとうございます! 夢とかロマンを共有できる人たちでしか、こういったことは成し得ないと思うので。コロナ禍でどのフェスも二の足を踏んでいるとき、『RUSH BALL』はいち早く開催する方法を模索して、新しい道を切り開いてくれました。ロックシーンに反撃ののろしを上げてくれた『RUSH BALL』に、愛と感謝を込めて」
そんな熱いメッセージが込められた「Horizon」に、心が揺さぶられないわけがない。ラストの「Just」に急きょ加えられた「Remember」まで全11曲、全身全霊で駆け抜けた04 Limited Sazabysだった。
04 Limited Sazabys
取材・文=奥“ボウイ”昌史 撮影=田浦ボン
>次のページ……ライブ写真&セットリスト掲載!