日本人の活躍で振り返るグラミー賞！坂本龍一、新鋭プロデューサー・starRoなど今年の日本人ノミニーも気になる【第59回グラミー賞】

日本時間2月13日（月）に第59回グラミー賞授賞式が行われる。

先日、ジョン・レジェンドやメタリカ、そしてアデルにブルーノ・マーズなどがパフォーマンスを披露することが発表され、今年もいよいよ開催が迫ってきたのを感じさせます。

さて、前回までは主要4部門のノミニーをご紹介してきました。

今週は、まだアメリカのアウォードだし洋楽に詳しくないし、自分には関係ないぞ！と思っているあなたに是非知ってもらいたい、グラミーと日本人の歴史、 そして今年ノミネーションされている日本人アーティストをご紹介したいと思います。

初めて受賞した日本人アーティストは誰？

グラミー賞の歴史は実に50年以上にものぼりますが、日本人アーティストが毎年のようにノミネートされるようになったのは、2010年代に入ってからのこと。

中でも第53回ではなんと5人もの日本人がノミネートされ、そのうちB’zの松本孝弘氏（最優秀ポップ・インストゥルメンタル・アルバム）やピアニストの内田光子さん（最優秀インストゥルメンタル・ソリスト・パフォーマンス(ウィズ・オーケストラ）、ジャズ・ピアニストの上原ひろみさん（ベスト・コンテンポラリー・ジャズ・アルバム）の3人が受賞するという快挙を成し遂げました。

では、初めてグラミー賞を受賞した日本人は一体誰なのでしょうか？

グラミー賞公式ウェブサイトの記録に残っている中では、最初の日本人の受賞はオノ・ヨーコさん。1981年にジョン・レノンと共作したアルバム『ダブル・ファンタジー』で、年間最優秀アルバムを受賞したのが日本人の活躍の始まりでした。

今年の日本人ノミニーは？

昨年も日本人の活躍がめざましく、俳優・渡辺謙氏が主演した『王様と私』が最優秀劇場ミュージカル・アルバムにノミネートされ、自ら会場で発表を待つ場面も。惜しくも受賞は逃しましたが、日本人では小澤征爾氏が最優秀オペラ・レコーディングを受賞しました。

さて気になる今年の日本人ノミニーですが、坂本龍一氏が手掛けた、映画『レヴェナント：蘇えりし者』のサウンドトラックが「最優秀スコア・サウンドトラック・アルバム」（映像作品）にノミネートされているほか、「最優秀クラシック・ヴォーカル・アルバム（ソロ）」には、ピアニストの内田光子さんが参加した『Schumann & Berg』がノミネート。

坂本龍一氏は第31回に映画『ラスト・エンペラー』のサウンドトラックで、内田光子さんは第53回に、それぞれ受賞経験があるアーティストです。

注目したいのは、今年初ノミネートとなる音楽プロデューサーのstarRo(スターロー)こと溝口真矢氏。

横浜出身、現在はロサンジェルスを拠点に活動している日本人プロデューサーで、ジャネット・ジャクソンのリミックスを手掛けたことで注目され、新鋭レーベルSoulectionに所属し、音楽活動を行っています。今回は、The Silver Lake Chorusの「Heavy Star Movin’(staRo Remix)」で初めてノミネートされています。

この名誉に際してstarRoは「グラミーは小学生からの夢だったので、こんなタイミングで候補になれて本当に驚いてます。特にこのリミックスは原曲がコーラス隊の曲で変調もあり、すごく難易度が高くて何人ものリミキサーが諦めた曰く付きのプロジェクトだったので、この曲が評価されたのは本当に嬉しいです。ここまできたら受賞したいです。日本の皆さん是非一緒に祈って下さい！いつも応援ありがとうございます。」と、日本の所属レーベルTOY’S FACTORYのウェブサイトにコメントを寄せています。

日本人の活躍はWOWOWの生中継で見守ろう

来月2月12日（日本時間13日）に迫った第59回グラミー賞授賞式。今年も現地スタジオからの生中継が決定していますので、是非チェックしてくださいね！

グラミー賞授賞式の最新情報は特設サイトへ！ http://www.wowow.co.jp/music/grammy/