志尊淳、大野いと、栗原類ら出演、白井晃演出で近代戯曲を現代に蘇らせる『春のめざめ』製作発表会

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(左から)白井晃、大野いと、志尊淳、栗原類

(左から)白井晃、大野いと、志尊淳、栗原類


2017年5月に神奈川・KAAT 神奈川芸術劇場にて『春のめざめ』が上演される。2月9日(木)同会場にて製作発表会が行われ、志尊淳大野いと栗原類、構成と演出を担当する白井晃が登壇した。

『春のめざめ』はドイツの劇作家フランク・ヴェデキント作の名作戯曲。1891年に出版され、思春期の少年たちの性、生きることの葛藤、大人たちの抑圧など、その刺激的な内容から当時は上演禁止さえ起きた作品。2006年にはブロードウェイでロックミュージカルとして上演された。そして2017年、演出家として定評のある白井晃が、自身が芸術監督を務めるKAAT 神奈川芸術劇場にてストレートプレイで上演する。

ドイツの中等教育機関に通うメルヒオール(志尊)。同級生のモーリッツ(栗原)は成績が悪く学校内での競争に耐えられなくなり、将来に希望が持てなくなり自殺をしてしまうことに…。メルヒオールは同級生のヴェントラ(大野)と強引に関係を持ち妊娠させてしまう。そんな中、自殺したモーリッツの遺品からメルヒオールのメモが見つかり、ヴェントラのことが発覚。モーリッツの自殺の原因とされたメルヒオールは両親に感化院に入れられてしまう。

製作発表会では本作品の意気込みなどについて出演者が語った。

志尊淳

志尊淳

メルヒオールを演じる志尊は「初ストレートプレイ舞台、そして初主演舞台を白井さん演出のもとでやるということが決まりまして。今はすごく嬉しい気持ちでいっぱいなんですけど、決まったときはプレッシャーや不安が大きくて、どうなっていくんだろうという気持ちが強かったです。ですが、原作を読ませていただいて、誰しもが通る道であり、人や環境で変わる作品だと思いました。僕の同年代の方や上の方にもぜひ見ていただいて、いろいろと感じて届けていきたいなという思いで務めさせていただきたいなと思います。僕自身久々の舞台となりますのでプライドを捨てて、白井さんの胸に飛び込む気持ちで、精一杯やらせていただければなと思います」と心境を語った。

大野いと

大野いと

ヴェントラを演じる大野は「この『春のめざめ』という作品を読んだときに、120年前の作品なのにこんなに性について取り扱った作品があるんだと、驚きと魅力を感じました。この長い時を経て上演されることになり、それに出演させていただくことに誇りを持って挑んでいけたらいいなと思います。私が演じるヴェントラという少女は14歳の女の子です。私は21歳なのでそこの間を埋めることが出来たらいいなと。そこが不安にも思うけど、頑張りたいなと思うところでもあります。共演者の志尊さんと栗原さんとこの舞台に立たせてもらうって聞いたときに2人の役柄がすごくぴったりだなと感じて、これは頑張ればすごく素敵な舞台になるんじゃないかなと私は心から感じました」と挨拶。

栗原類

栗原類

モーリッツを演じる栗原は「『春のめざめ』が初のストレートプレイということで、最初は不安も大きかったです。特にオーディションで白井さんに自分のお芝居を見てもらうというのをなかなかないことだったので、そこで自分の解釈ややっていることは合っているのかなという不安はありました。今回オーディションが通ったというのがすごく嬉しいです。今回白井さんが送る『春のめざめ』というのは、僕が2014年にやった朗読劇とは違いますので、キャストやスタッフのみなさまと一致団結して作っていきたいです。僕が演じるモーリッツは思春期や成長期にぶつかる男の子なので、見に来るお客様の感覚に1番近いと思います。僕自身も普通の男の子をやること、舞台でも初めての経験が多いんですけど、僕のすべてをこの舞台に捧げて、見に来てくださる方がよかったと思えるような舞台にしたいと思います」と話された。

白井晃

白井晃

今回オーディションで選ばれた志尊、大野、栗原の3人。そんな3人に対して、構成と演出を務める白井は「出演者のみなさんには作品の中に登場してくる人物と同じ世代や近い世代に集まっていただきました。主役を演じる志尊さんとは私がいろいろと拝見した中で一緒にやってみたいなと思ってお声をかけさせていただきました。大野さんは舞台も何本か経験されているんですけど、その中で今回やっていただくヴェントラの役にぴったりではないかと思います。栗原さんはメディアでしか知らなかったんですけど、自らオーディションを受けに来てくださいまして。ここにモーリッツがいると思いまして、ぜひとも出演していただきたいと思い、栗原さんにモーリッツをやっていただくことになりました」と3人について語る。

栗原類、志尊淳、大野いと

栗原類、志尊淳、大野いと

『春のめざめ』は5月5日(金・祝)~5月23日(火)まで神奈川・KAAT 神奈川芸術劇場、5月27日(土)~5月28日(日)まで京都・ロームシアター京都、6月4日(日)に福岡・北九州芸術劇場、6月10日(土)~6月11日(日)兵庫・兵庫県立芸術文化センターにて上演される。

取材・文・撮影:鈴木 唯

公演情報
 『春のめざめ』
 
■原作/フランク・ヴェデキント  
■翻訳/酒寄進一  
■構成・演出/白井晃
■出演:
志尊淳 大野いと 栗原類 
小川ゲン 中別府葵 北浦愛 安藤輪子 古木将也 吉田健悟 長友郁真 山根大弥 
あめくみちこ 河内大和 那須佐代子 大鷹明良 

■会場・日程:
<神奈川公演>
KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ (神奈川県)
2017/5/5(金・祝)~2017/5/23(火)

 
<京都公演>
ロームシアター京都 サウスホール (京都府)
2017/5/27(土)~2017/5/28(日)

 
<福岡公演>
北九州芸術劇場 中劇場
2017/6/4(日) 13:00

 
<兵庫公演>
兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール (兵庫県)
2017/6/10(土)~2017/6/11(日)

 
■公式サイト:https://www.harumeza.jp/
 
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