チャン・チェン、青柳翔、SABU監督らがベルリン国際映画祭で3分間の拍手喝采を浴びる 映画『Mr Long/ミスター・ロン』プレミア上映

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2017.2.15
左から、青柳翔(劇団EXILE)、イレブン・ヤオ、チャン・チェン、SABU監督

左から、青柳翔(劇団EXILE)、イレブン・ヤオ、チャン・チェン、SABU監督

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現地時間2月13日、SABU監督の最新作『Mr Long/ミスター・ロン』が、ドイツ・ベルリンで開催中の第67回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門にて正式上映された。当日は、主演のチャン・チェン、青柳翔劇団EXILE)、イレブン・ヤオ、SABU監督が登壇した。

 

左から、SABU監督、チャン・チェン、レブン・ヤオ、青柳翔(劇団EXILE)

左から、SABU監督、チャン・チェン、レブン・ヤオ、青柳翔(劇団EXILE)

 

 カンヌ映画祭、ヴェネツィア映画祭と並び、世界三大映画祭のひとつに数えられるベルリン国際映画祭は、今年で67回目を迎える。今年のコンペティション部門には世界各国から24作品が出品。SABU監督にとっては、2015年の『天の茶助』以来2度目となるコンペティション部門での公式上映となった。

上映前は記者会見も行われた。SABU監督は同映画祭に9回目の出品だけあり、時には笑いを誘いながらメディアからの質問に対応。青柳は、SABU監督の作品に初出演を果たしたことについて「もともと監督の作品は何作も観させていただいていて、少しの役でも良いので出演したいと思っていたから嬉しかった」と胸中を語った。また、会場の外には青柳のサインを求める外国人ファンも多く駆け付け、盛況をみせていた。 また、上映が行われたメイン会場のベルリナーレ・パラストでは、青柳はラメ入りのタキシード姿で身を包みレッドカーペットに登場。やや緊張の表情を見せつつも、華やかな雰囲気を楽しむかのようにフォト・コールに応じていた。 

 

青柳翔

青柳翔

 

上映中はユーモアのある表現に何度も笑いが起こり、シリアスなシーンでは会場全体が息をのみ込む場面も。SABU監督はこういった反応に「自分の狙ったところで反応があったのが嬉しいですし、本気で観てくれている感じが伝わった」と手ごたえを感じている様子。青柳も「生の反応を見られる機会も貴重ですし色々な発見もあった。素直に感情移入してくれている反応を見れて嬉しかった」と喜びをあらわにしていた。エンドロールがスクリーンに映し出されると、チャン・チェンや青柳らキャスト陣は満員となった1,600名の観衆から大歓声とともに、3分間にわたる拍手喝采を浴びた。今日の日を待ちわびていたという青柳は「率直に感動しましたし、興奮しました」「来たくても来られない場所だと思うので、すごくいい経験をさせてもらった」と溢れる思いを言葉にした。

 

 

また、SABU監督は同作で初のベルリン国際映画祭に参加し、『たたら侍』などでも各国の映画祭に参加する青柳に「とにかく一生懸命やってくれますし、まだまだ役者として伸びると思います」「自分で考えて、自分がやりたい演技ができる役者になってほしい」と期待をよせつつ、アドバイスを送った。青柳も「今回の映画祭に参加させていただいて、役者としてさらに力を付けなくてはと身が引き締まる想いです。一つひとつの作品で自分が良い演技ができるように頑張りたい」と意気込んでいる。 

 

 

『Mr Long/ミスター・ロン』は、日本、香港、台湾、ドイツによる合作。ナイフの使い手である台湾人の殺し屋ロン(チャン・チェン)が、東京でのミッションに失敗し、ヤクザの手を逃れて辿り着いた誰も知る人のいない地方の街で暮らし始める物語だ。ロンは、お節介ながら人情味あふれる街の人々、そして事情を抱えながらこの街で暮らしている台湾人女性リリー(イレブン・ヤオ)とその息子ジュンとの出会いの中で、これまで経験したことのなかった新たな生活を築いていくという。 青柳は、ヤクザに奪われた恋人を取り戻そうとする青年・賢次役を演じている。

ベルリン国際映画祭では、11日間の期間中に世界72カ国から約400本の作品が上映され、2月18日には金熊賞が発表される。

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