佐津川愛美、芹那らがやりきれないアラサー女子に 舞台「野良女」キービジュアル公開
舞台「野良女」キービジュアル
『校閲ガール』『花宵道中』などを生み出した小説家・宮木あや子の作品の中でも女性から圧倒的な共感を集め続けている人気小説『野良女』。その舞台版となる『舞台「野良女」』からキービジュアルが公開された。
佐津川愛美、芹那、沢井美優、深谷美歩、菊地美香ら5名がそろったキービジュアルは、繁華街のネオンをバックに全員が決意に燃えた鋭い視線でこちらを見据える印象的なデザインだ。
「しょぼくれSex And the City@中央線の荻窪より 西側」と原作者の宮木が自らキャッチコピーをつけた世界観を表すべく、デザイナー自ら西荻窪や三鷹、武蔵境などを歩き、独特な街並みをデザイン上に再現した。立ち並ぶ5人の表情には、世間、年齢、男など彼女たちを取り巻く様々な問題と闘おうとする強い意志が込められている。
人当たりが良く美人なのになぜか二年も彼氏ができないというキャラクター・鑓水(やりみず)を演じる佐津川愛美は、ビジュアル撮影後に「会話劇がとても面白い芝居です、ぜひ見に来てください」と下ネタ全開で爆笑必至のあけすけトークが繰り広げられる本編への期待をあおった。
SDN48の元メンバーでもある芹那が演じるのは桶川(おけがわ)という「付き合う彼氏に軒並み暴力を振るわれる保険勧誘員」という癖があるキャラクター。芹那は自身の役について、「桶川は淡々とした人物で、(DVでできたあざを隠すために)眼帯を付けたりもしている。見た人が私だってわからないかもしれないくらい不思議な役どころ」と語っており、普段とは全く違う彼女の姿が観られそうだ。
沢井美優が演じる朝日(あさひ)は、ミスコン三連覇を達成したという美貌を持ち、社長秘書で実家は金持ちと恵まれた環境でありながら「オジンとカテゴライズされる異性」とばかり関係を持つというこれまた個性の強い人物だ。衣装は、朝日のキャラクターを体現するような、派手なピンクのワンピースとジャケットである。「女性に共感してもらえる部分と、『なんでこうなっちゃうの!?』と共感できない部分と、その両方を楽しんでもらいたい」と意気込みを語る。
正社員としてキャリアを進めながらも、カナダに住む彼氏との遠距離恋愛に悩まされる深谷美歩が演じる壺井(つぼい)は、キャリアウーマンらしい、スタイリッシュで都会的なパンツスーツが衣装として採用された。撮影後のコメントでは「アラサーの私たちにしかできない必死に生きる姿をぜひ見に来てください」と、年の近い5人が普段からリアルに感じていることが、役に落とし込まれていることがうかがえた。
菊地美香は不倫に溺れ、自傷行為を繰り返す横山という女性を演じる。個性の強い5人のなかでも一際大きな役割を演じることとなる彼女の衣装は、なんとウェディングドレス。もちろんこちらも、実際に劇中で使用されるものとなる。撮影後の菊地に話を聞いてみると、「(他の4人と)最後には一生の友となる覚悟で頑張ってまいります。素敵な作品になると思います」と力強くコメントした。
5名のメインキャストがそろい踏みし、闘う女たちを熱演する舞台「野良女」。公演は、2017年4月5日(水)から9日(日)まで新宿シアターサンモールにて上演される。
日程:2017年4月5日(水)~9日(日)
会場:新宿シアターサンモール
料金:全席指定6900円(税込)
原作:宮木あや子
演出:稲葉賀恵(文学座)
脚本:オノマリコ(趣向)
音楽:オレノグラフィティ(劇団鹿殺し)
出演:佐津川愛美、芹那、沢井美優、深谷美歩、菊地美香 ほか
公式ホームページ:http://noraonna-stage.jp/