浦井健治に「平成28年度(第67回)芸術選奨」贈呈式会場でインタビュー、「芸術に関わる一員として歩みを進めていきたい」
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浦井健治
3月14日(火)に行われた「平成28年度(第67回)芸術選奨」の贈呈式。式典後、今回演劇部門で芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞した浦井健治に少しの間、話を伺うことができた。
――受賞おめでとうございます! 今回の受賞について今のお気持ちをお聞かせください。
出演した4作(『ヘンリー4世』、『あわれ彼女は娼婦』、ミュージカル『王家の紋章』、『アルカディア』)を一つひとつ評価していただき、本当に光栄です。関係者の方々、推薦委員の方々、たくさんの方々に感謝します。とても身が引き締まる想いです「大変な賞をいただいてしまった!」と感じているので、この賞に釣り合うような責任と行動を持って一つひとつの舞台をお客様のために送り続けていけたら、と思っています。
――『ヘンリー四世』が始まる前にお話を伺ったとき、この座組みは本当に家族のようで、打ち上げのときに「次いつ会える?」という話になるとおっしゃっていましたが、今回の受賞について皆さんから何か言われましたか?
「鵜山組」…鵜山仁さんと新国立劇場さんの『シェイクスピアシリーズ』の座組みですね。(中島)しゅうさん、(岡本)健一さんはじめ、たくさんの方から「また、賞を取ったね(笑)」と言われました。ミュージカルとストレートプレイの双方を評価していただいたので、各方面の方々がとても喜んでくださったんです。それが自分の励みにもなったので、これからも精進したいと思います。
――今後の目標は?
文部科学副大臣のお言葉を聴いて「それだけ大きな賞をいただいたんだ!」と感じています。『国が文化を大切にしている』という言葉が僕の心に深く響いて、そういった意味でも責任を持って、芸術に関わる一員として歩みを進めていけたら、と思っています。
式典中はかなり緊張した面持ちの浦井だったが、式典の最後に受賞者全員で記念撮影をした際、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の作者、秋本治先生が浦井の隣に立つという奇跡の瞬間が! そのことに触れると「いやもう、光栄でした!」と今日いちの笑顔を見せる浦井だった。