香港のアニクラ『Anisong DJ FES -MIRAI-』に行ってきた

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香港『Anisong DJ FES -MIRAI-』 2017.3.19(SUN) 香港・柴湾 青年広場

去る3月19日(日)、香港・柴湾にある「青年広場(Youth Square)」で開催されたアニソンDJイベント『Anisong DJ FES -MIRAI-』に行ってきたので、その様子と香港の街歩きレポートをしたい。

-いざ香港へ

今回は、2011年から数えて18回目となる香港への渡航となった。何故こんなにも香港が魅力的なのかは、一度遊びに行っていただければ分かってもらえると思う。

空港から出た瞬間感じられる湿度が高く生暖かい空気が、飛行機のキャビンで冷え切った体に心地いい。チムサーチョイやジョーダンのある「ネイザンロード」沿いを歩くと、多種多様な人たちがそこで生活していることが感じらる。国籍・人種の坩堝(るつぼ)であり、アジア経済の中心である。東京で生活している中では聞いたことがないような様々な言語で話す人々、一歩路地に入ると雑居ビルがひしめきあい、食べ物や香辛料の匂いが嗅覚を刺激し、人の熱気を肌で感じる。とにかく「熱量」がすごいのである。

食べ物は安くおいしく、街ゆく人は元気で親切、広東語圏ではあるがほとんどのシーンで英語が使える。

ゲームが好きな人には『クーロンズゲート』
SFや映画が好きな人には『ブレードランナー』
漫画やアニメが好きな人には『サイレントメビウス』や『攻殻機動隊』

これらの作品の舞台やモチーフとして使われているのが香港である。作品を思い浮かべてもらえれば、街の雰囲気を掴んでもらえると思う。筆者が愛してやまないジョン・ウー監督、チョウ・ユンファ主演の『男たちの挽歌』シリーズが生まれた場所でもある。

-「海外アニクラ」としての興味

そんな大好きが止まらない「香港」でアニソンDJイベントが開催される。日本では今や大都市圏を中心に全国津々浦々で毎日のように開催されている「アニソンクラブイベント(いわゆる「アニクラ」)」だが、海外での浸透率や認知度は未知数である。そもそも開催されること自体がレアである。筆者が知る限り、アジア圏だと台湾・香港・大連・北京で「海外アニクラ」が行われているが、とてもレアと言えるのでレポートしたいと思った。他にも開催されていることがあったら、目で見てレポートしたいのでぜひ筆者に教えて欲しい。

『Anisong DJ FES -MIRAI-』のゲストDJは、ボカロ界の貴公子、八王子Pと、声優のみならず舞台でも活躍する桜咲千依だ。香港のオタク界隈で、フェイスブックを中心に話題になっていたイベントだった。

-『Anisong DJ FES -MIRAI-』へ向かう

会場は柴湾にある「青年広場(Youth Square)」だ。香港国際空港からは1時間程度で移動することができる。

到着すると、ロビーにはすでに人がたくさん集まっていた。日本のイベントとは異なり、とてもゆるく列形成されている。オールスタンディングの会場なので、特に急ぐ必要もないだろう。入場もゆるやかに始まった。

イベントは16時のオンタイムで開始された。注意事項が日本語と広東語でアナウンスされ、その後本編がスタートした。

トップバッターのDJは「みらー」。イベントの企画団体である「AKIBATOKYO PROJECT」に所属するレギュラーDJだ。四つ打ちの曲を混ぜ込みつつ、徐々にフロアを温める選曲とプレイだった。一番打者の役割をキープしつつ、場のコントロールを行う姿はさすがと言える。

安定のプレイで魅せるDJみらー

安定のプレイで魅せるDJみらー

次のDJは、北海道は札幌からの参加となる、「DJちっぺ」と「DJなびこ」だ。熱血系の曲を多く選択し、温まっていたフロアは爆発した。ロビーの外までオーディエンスが上げた歓声が大きく響いていた。

DJちっぺとDJなびこは北海道からの参加

DJちっぺとDJなびこは北海道からの参加

ここからがゲストの時間で、一人目は「桜咲千依」が登場。この日はDJとしてステージに上がった。

DJちっぺたちの呼び込みに「はーい!」と答えてステージに上がると、フロアからは大きな歓声と拍手が湧き上がった。彼女の姿を見るために集まったファンも多いだろう。ステージ狭しと動き回る姿は愛くるしいという表現がぴったりだった。アンセムを織り交ぜたセットリストで観客たちを熱狂させる。

「DJ」桜咲千依が場を盛り上げる

「DJ」桜咲千依が場を盛り上げる

二人目のゲストDJは、「八王子P」だ。香港では『活力日本』や『ACGHK』のステージでも登場したことがあり、香港での人気がとても高い。

ボカロ曲中心での展開で、自身が作詞作曲を手がける楽曲も多数含んだセットリストで展開した。グリーンのサイリウムの海がステージ上から綺麗に見渡すことができた。丁寧な繋ぎと、見事なオーディエンスのコントロール、マイクパフォーマンスも日本語で行ない、フロアにいるオーディエンスらは熱いレスポンスを返していた。

八王子Pは香港でも高い人気がある

八王子Pは香港でも高い人気がある

トリを務めるのは、福島から参加したDJの「☆くん」だ。東北のみならず関東でも活動を続けている彼のプレイは香港のオタクたちにも強く刺さっていた。“アニソンDJイベントの楽しさ”を伝える伝道師であると感じた。

☆くんの選曲は神がかっていた

☆くんの選曲は神がかっていた

☆くんのプレイの後、演者一人ひとりから挨拶を行い、一旦は幕を閉じた『Anisong DJ FES -MIRAI-』だが、フロアからの熱いアンコールの呼び声がかかり、DJ一同がそれに応えて再びステージに上がった。

今回のゲスト2名が登場

今回のゲスト2名が登場

最後は、DJ全員のB2B(バックトゥバック)の形をとり、それぞれのDJの想いの込もった曲をプレイし、イベントはクローズした。

「海外アニクラ」は日本のそれとは性質が異なり、いわゆる「縦ノリ」をする人が多い。フロアで揺れるよりも、ライブでアーティストを応援するようなスタイルで、定位置でサイリウムを振ったり、コールを行う人が多いのが特徴である。

アンコールでのテンションはマックス

アンコールでのテンションはマックス

アンコールではスタッフも演者も一緒に盛り上がった

アンコールではスタッフも演者も一緒に盛り上がった

バランス感あるいいイベントだった

バランス感あるいいイベントだった

-観光も忘れずに

香港は食の街である。食い倒れてなんぼである。
観光スポットも多いが、今回は二泊三日の日程で渡航したため「限られた時間の中で極限までやる」をモットーに行動した。

1)許留山
言わずと知れた「マンゴーの聖地」である。マンゴースイーツといえばここ!というくらい有名店だ。前回来たときは「ドリアンそばセット」を注文し、その臭気に悶絶し、その場にいた全員が一口で撃沈するという事件が発生した。二の轍は踏まない。

ノーマルな見た目の「マンゴーとココナッツとフルーツ」のセットにした。間違いない組み合わせだ。そして美味である。九龍エリアの随所に存在するチェーン店なので、目にしたらぜひ店に入って食してほしい。

マンゴースイーツショップ「許留山」は必ず行くべし

マンゴースイーツショップ「許留山」は必ず行くべし

2)ポムポムプリンカフェ香港
筆者は以前、台湾の『ポムポムプリンカフェ』に男一人で予約なしで突撃したことがある。香港にも『ポムポムプリンカフェ』があると知っていたため、行ってきた。行かねばなるまい。

ワンチャイ駅近くのそごう隣の建物なので、はじめて行く人にもやさしい道順。

入り口からファンシーである

入り口からファンシーである

プロフィールは英語表記で、国際性を感じるポムポムプリンカフェだ。お店の中は、広東語、英語、日本語が入り混じっている。台湾のポムポムプリンカフェともまた雰囲気が異なり、独特の空気感がある。

プロフィールは英語表記

プロフィールは英語表記

香港限定メニューは蒸しパンと、酢豚ごはんのプレートだった。迷わず限定メニューは回避してグランドメニューから「タコライスごはん」を注文した。酢豚ごはんのプレートに、何かしらを感じたからだ。

香港限定メニュー

香港限定メニュー

タコライスごはんは、予想から寸分変わらぬ安定感のある馴染みある味だった。反して酢豚ごはんは「激甘」だったそうだが、筆者は一口も食べていない。何かしらを感じたからだ。

タコライス風ごはんは美味だった

タコライス風ごはんは美味だった

こうして筆者は、日本(原宿)、台湾、香港の3地域のインターナショナルポムポムプリンカフェを制した。

3)夜の屋台
九龍側にある「テンプルストリート」と呼ばれるナイトマーケットが有名だ。観光名所となっている「男人街(ナムヤンガイ)」にも近い。というか殆ど同じエリアだ。ジョーダン駅、ヤウマーテイ駅、オースティン駅あたりから徒歩で行ける。街歩きしていると、たまたまたどり着ける場所でもある。

夜の屋台はいつも活気に満ちている

夜の屋台はいつも活気に満ちている

ここには、必ず「夜」に行くことをお勧めする。理由としては、筆者が思っている「香港の熱量」をほどよく感じられる場所がここだからだ。香港人のライフスタイルは夜型が多い。その中でも、テンプルストリートはより夜遅くまで地域の食材を使った料理を食べることができる。勢いのある広東語がダイレクトに聞こえ、そこかしこで大声で談笑している熱気ある姿を見ることができる。徐々にこの土地に馴染んでいく自分を発見できるだろう。

街を歩くと水槽で甲殻類がよく泳いでいる

街を歩くと水槽で甲殻類がよく泳いでいる

料理も豪快そのもの。鳩一羽まるごと蒸したものや、鶏の足(だけ)の炒め物、カニやエビは大ぶりのものが殻ごと炒められて出されるスタイルなど、日本ではなかなか目にすることがない食材や調理法で出てくる。

基本的に「ハズレ」はないが、英語メニューがないことが多いので、冒険してみてほしい。

夜の屋台の料理は豪快だ

夜の屋台の料理は豪快だ

-渡航にむけて

香港は渡航に当たってLCCも充実し、安価で宿泊できるホステルも多数あり、英語もよく通じる。街全体を風水の思想を取り入れて作っているため、丸ごとパワースポットと思っていい。

香港では「ACGHK」という超大型のアニメ、ゲーム、漫画に関するエキシビジョンや『Creative Paradise』という大型の同人誌即売会・コスプレイベントを代表として、多くのオタク向けイベントが開催されている。ぜひオタクの皆さんも、そうでない方も一度足を運んでみてほしい。

 

イベント情報
Anisong DJ FES -MIRAI-

 日時:2017.3.19(終了)
 会場:香港・柴湾 青年広場 Y-Studio
 出演者:八王子P(ゲスト)、桜咲千依(ゲスト)、みらー、DJちっぺ、☆くん、DJなびこ
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