第十一沼(だいじゅういっしょう)『恐怖!多摩ゾン川!沼』
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沼。
皆さんはこの言葉にどのようなイメージをお持ちだろうか?
私の中の沼といえば、足を取られたら、底なしの泥の深みへゆっくりとゆっくりと引きずり込まれ、抵抗すればするほど強く深くなすすべもなく息をしたまま意識を抹消されるという恐怖のイメージだ。
一方、ある物事に心奪われ、取り憑かれたようにはまり込み、
その世界にどっぷりと溺れることを
「沼」
という言葉で比喩される。
底なしの「収集」が愛と快感というある種の麻痺を伴い増幅する。
これは病か苦行か、あるいは究極の癒しなのか。
毒のスパイスをたっぷり含んだあらゆる世界の「沼」をご紹介しよう。
第十一沼(だいじゅういっしょう) 『恐怖!多摩ゾン川!沼』
挨拶しすぎるオバサンのその後
※挨拶しすぎるオバサンについてはバックナンバー参照
先日、子供を連れて散歩中、可愛い子犬がゲージに繋がれているのをみて、息子が近寄ると
「ガブリ!」
手から血が出るほど噛まれ号泣していたところ、なんと信じられないタイミングで『挨拶し過ぎるオバサン』登場!
すでに100mほど先から息子が泣いているのに気づいたらしく、ダッシュで駆け寄り、ムツゴロウさん並みに噛まれた手をベロベロ舐め始めた
。。。キモイ!
ひとしきり舐め終わって満足したのか、お大事にね
と言って入って行った先は年間100万円超えの会費を取る有名な高級フィットネスクラブ。
セ、セレブだったんだ。仲良くしとこう。
こんにちは、齋藤久師です。
さて今号の沼は、沼じゃなくて川なんですが、
「恐怖の多摩ゾン川」
をお送りしたいと思います。
恐るべき強烈な生命体の宝庫・多摩ゾン川
一昨年、多摩川で少年によるおぞましい殺人事件が起きた。
実は統計上少年犯罪は減少方向に向かっているのだが、メディアの力で残忍な犯行が明らかにされる事により、多くの人々は子供達の犯罪が増えていると勘違いしているのだ。
本当は戦後など昔の方が明らかに少年犯罪は多かった。
しかしながら、昨年の12月2日に再び全裸の少年が多摩川に浮かんだ。
私の唯一の趣味は第二沼でも触れたトップウォータープラグによる釣りだ。
東京在住の私はボートを出すときは、アクアラインを超え、わざわざ南房総へ行かなければいけなく、そうそう年中いけるものではないのだ。
そこで、自宅から車で10分ほどの多摩川にはよく行く。
一時は毎日のように足を運んだ。
そして、今回全裸の少年が浮かんだ場所、それこそがまさしく私が足繁く通ったポイントそのものであったのだ。
多摩川には他にも沢山の不思議な人物が現れる。
そして流れ着く。
まず、全裸の少年が浮かんだ水門近くのビニールシートにはリー・ペリーが住んでいる。
初めて遭遇した時は腰を抜かし、一瞬心臓が止まった。
青いビニールシートがいきなり動き出し、中からdubの神が現れたのだ。
そして昨年の夏にもとんでもないものを見た。
平日の真昼、川沿いを歩いていると、木に様々な形のバ●ブがぶら下がっており、(まるで映画「The Texas Chainsaw Massacre」の部屋に吊るされた骨のように)
その横で水着のおばさんが川へダイブしては上陸という行動を繰り返していた。
変態極まりない。
私の目当てのポイントにたどり着くには、そこを通過しないといけない。。。怖かったが、オバサンがダイブした瞬間を見計らってスーっと通り過ぎようと思ったその瞬間
「ザパ〜〜〜〜ン!!!!!」
と水中から思った以上に早いタイミングでオバサン!いや、違う、オヂサンが出現したのだ。
腰まで伸びたロン毛に薄髭を生やし、水中用のメイクをしスクール水着を着たそいつはまぎれもないオヂサンだった。
あまりのショックにその日はUターンして帰宅した。
こんなバラエティー(変態的生命力)に富んだ川は
世界中探してもなかなか無いだろう。
と言う事で我々はこの川をアマゾン川にかけて
多摩ゾン川
と命名した。
川もIT化?ボトルに手紙を入れる時代はオワタ!
そして、豪雨が明けた次の日、又しても私は多摩ゾン川に立っていた。すると、川に似つかわしく無い、銀色の大きな箱が目に入った。近づいて行くと、りんごのマーク・・・。そう、アップル マッキントッシュ8コアが岸に流れ着いていたのだ。
なんて豪華な漂流物なんだろうと思い、すぐにマネージャーの羽田に電話したところ「いやいやいや、ひさしさん、いくら何でもそんな事有り得ませんよ」と言う。
次の日悔しいので羽田を無理やり同行させて現場を訪れたが、昨日あったはずの場所にマックは無くなっていた。
羽田が言う「ほら、やっぱり幻を見たんですよ」
しかし諦めきれない私は、くまなく回りを捜索し、リー・ペリーやオバケにも再開し、何と昨日あった場所から50メートルも離れたところに移動しているマックを発見した。
これがその時の写真だ。
疑っていた羽田も土下座して謝った。
それから私は釣りよりも、そのマックがこの後どうなっていくのかが気になってしょうがなくなり、毎日毎日欠かさずタマゾン川にマックチェックをしに行った。
面白い事に、行くたびにマックの場所が微妙に(半径40メートルほどの間)変わっているのだ。
なぜだ?
そして私は最後にそのマックの結末を見た。
それがこの写真だ。
何と、ヘラブナ釣り師がちょ〜どいい具合の椅子として使っているではないか!!!!!!!!!!!
これを見た瞬間、思わず声を出して爆笑してしまい、ヘラブラ師に気づかれ、思いっきり睨まれたのですかさずその場を去った。奇跡的に写真が撮れていてよかった。
常に笑いと恐怖を提供してくれる多摩ゾン川。
私はこれからも通いつづけるであろう。
あなたもまだまだ遅くは無い。
一緒に沼の住人になろう・・・。
日時:2017年4月9日(日)
会場:Circus TOKYO
出演者:齋藤久師・galcid・NINJAS・小林うてな・Asato Sakamoto 他