齋藤久師が送る愛と狂気の大人気コラム・第百沼 『最終回!バイバイ沼!』

2021.7.28
コラム
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底なしの「収集」が愛と快感というある種の麻痺を伴い増幅する。

これは病か苦行か、あるいは究極の癒しなのか。

毒のスパイスをたっぷり含んだあらゆる世界の「沼」をご紹介しよう。

齋藤久師が送る愛と狂気の大人気コラム・第百沼 『最終沼!バイバイ沼!』

齋藤久師のwelcome to the 沼!を5年間愛読してくれた皆!ありがとう!

思い返せば、このwelcome to the 沼の第一沼を寄稿したのが2016年の5月。そう、今から5年も前の事だ。

そして、今回の100沼目にして最終回となる。

毎回登場するキャラクターも強烈な者たちをピックアップし続け、ネタとも思われるような衝撃内容をノンフィクションで綴ってきた。

編集部からのダメ出しも全く無く、好き勝手に書かせてくれた。

これまでよくぞ付き合ってくれた読者のみなさんとSPICE編集部に、この場を借りて感謝する。ありがとう!

welcome to THE 沼!の第一沼は、私の大得意な『シンセサイザー沼』から始まった。

沼を執筆するにあたり、編集部と話し合ったコンセプトは、わたくし齋藤久師が面白いと思うさまざまな物や事情を取り上げるというものだった。

最初の数回は専門的な分野ばかりを取り上げていたのだが、途中からだんだん様子は変になって行くのであったw

今回は最後の沼という事で、100沼あったドロドロの泥沼の中から、著者自ら思い出深い沼をいくつかの厳選したので、傑作集をお送りしよう!

特に第六沼の『人間観察沼 挨拶しないオバサン編』あたりから、物質的な沼よりも、人間そのものに焦点を当てる事で、コラムの方向性が更におかしな方向へ。

先ずは、かな〜り挨拶や礼儀に厳しい私が出会った衝撃の挨拶しないオバサンをご覧あれ。

★『人間観察沼 挨拶しないオバサン編』

https://spice.eplus.jp/articles/97892

挨拶しないオバサンとすれ違う場所に貼ってあったポスター。

懐かしいなあ。

あのオバサンは元気かな?

当時、30代前半と思われる彼女は、現在確実に歳をかさね、きちんとした挨拶ができるようになっていたらいいんだけどなあ。

まず無理だろうな。

実はオバサンの写真が手元にある。

見せたい。

でも見せられない。

意外と美人なんだよこの方。

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そして、沼コラムが完全におかしな方向性を打ち出す起爆剤になったのがこの回だ。

私の永遠のテーマとも言えるUNKO話が炸裂し始めたのであった。

★『UNKO沼』

https://spice.eplus.jp/articles/113286

UNKOは業界用語でいうと「コーウン」。

そう、UNKOは人々に笑いと幸運をもたらすのだ。

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40歳の頃、私はあるきっかけで釣りを始めた。

それは私の最も大切なライフワークとして心身のバランス維持になくてはならないほどの存在になっていった。

自由が丘の自宅からアクアラインを通れば、千葉県の南房総のダムに1時間もかからずに行く事ができるのだが、毎日のように釣行する私は、手っ取り早く自宅から10分ほどで行ける「多摩川」へ毎晩のように通っていた。

そこでは魚をほとんど釣ることはなかったが、「別のなにか」を大量に釣り上げることに………………..

 

★『恐怖!多摩ゾン川!沼』

https://spice.eplus.jp/articles/115637

 

よく言われる。「久師さんの書いてる沼って、ほとんどネタでしょ?w」と。

いや、全て事実である。

そのため、なるべく出会った事件は写真に残し、自分以外の人間にもきちんと目撃させて証拠を残しているというわけだ。

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「UNKO沼」があまりにも好評を得たので、調子にのった私は、過去に自ら起こした凄惨な事件を赤裸々に語ったのが

この「UNKO沼Ⅱ」だ。

涙無くしては読了できないだろう。

 

★『UNKO沼Ⅱ!』

https://spice.eplus.jp/articles/152374

 

実はこの後も再びUNKOを漏らしたことをここで告白する。

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私がまだ中学生の頃は、絵に描いたようなツッパリ横行時代であり、それに立ち向かう先生達の多くも、ほぼ893に近い荒々しさを持っていた。

現代の静かな学生生活を送る若い人達や先生方には想像もつかない地獄のような日々。

そんな自伝を綴ってみた。

 

★『佐々木沼!』

 

https://spice.eplus.jp/articles/158923

 

戦後に続くの悪しき風習で「個」を無くすことが当たり前となっていた日本に旋風を起こしたロン毛事件。

爽快だったろ?

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『矢沢沼!』

私は矢沢永吉さんの音楽を買った事がない。

でも聴いた事はある。

そんな状況の中、あるきっかけで矢沢ワールドに思いっきり引っぱり込まれた。

天才的努力家。

そして、本当は普通の人。

弱さを内包した日本で1番強い人、矢沢永吉氏に惚れて寄稿させてもらった沼。

 

https://spice.eplus.jp/articles/262671

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『ハックションこんちくしょう!クシャミ沼!』

隣のおじさんはとても小さい。

背が低い。

あんなちっちゃいおじさんから、まるでガリバーのようなくしゃみが聞こえてくるんだ。

 

https://spice.eplus.jp/articles/276818

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『水辺の歯抜けじいさん沼!』

人生の出会い。それはいつ、どこでやってくるかわからない。

更には、まさかの、まさかのアレだった。

こうして読み返してみると、涙が止まらない。

今から、また彼に会いに行く準備をしている。

https://spice.eplus.jp/articles/287580

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これは100個ある沼の中のほんの少し。

また暇があったら、思い出してくれたら、沼を見て笑って欲しい。

実に5年間もの長きにわたり、私のくだらない与太話につくあってくれてありがとう。

編集部からもお話があったが、また違った形でみなさまにお会いできるのもそう遠く無い事を約束する。

そのときまでバイバイ!またね!

 

 

【編集後記】
世界的アーティストである斎藤さんとのコラム連載を始めてから5年間。実に100回の連載という、SPICEのコラム、連載の中でもぶっちぎりのNO.1ご長寿コラムとなりました。本当に頭の中を全てさらけだしてくれたような、おもちゃ箱のようなコラムをずっと眺めてこれたのは幸せの極みです。やはり世に轟くクリエイターとは、こうも様々なことに興味を持ち、アンテナをはり、様々な視点から物を見ているんだなということを感じさせてもらいました。今回のくくりでのコラムは一旦終了しますが、また違う形で番長とぶっとんだものを読者の皆様にご提供できればと思っております。

我々編集部と、斎藤さんの悪ふざけもとい、究極のコラム遊びにお付き合いいただきありがとうございました。バックナンバーも是非見返してもらえたらと思います。
SPICE編集部
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