『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』鑑賞体験者たち(市村正親 浦井健治 湖月わたる 白井晃 樹里咲穂 藤原竜也 宮本亜門)からコメント
2000年に公開された名作映画をミュージカル化した『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』の日本初演が今年(2017年)7月より開催される。
脚本・歌詞:リー・ホール、演出:スティーヴン・ダルドリー、そして音楽はエルトン・ジョンである。本サイトでの既報通り、主役ビリーには長期オーディションを経て、加藤航世くん 木村咲哉くん 前田晴翔くん 未来和樹くんの少年4人が選ばれた。また、お父さん役に吉田鋼太郎、益岡徹(Wキャスト)、ウィルキンソン先生役に柚希礼音、島田歌穂(Wキャスト)、おばあさん役に久野綾希子、根岸季衣(Wキャスト)、ビリーの兄トニー役に藤岡正明 中河内雅貴(Wキャスト)、ビリーのボクシングの先生役に小林正寛、大人になったビリー役に栗山廉(Kバレエ カンパニー)、大貫勇輔(Wキャスト)らが配役されている。TBS赤坂ACTシアターでのプレビュー公演が、7月19日(水)~7月23日(日)。同会場での東京公演が7月25日(火)~10月1日(日) 。そして梅田芸術劇場 メインホールでの大阪公演が10月15日(日)~11月4日(土) に上演される。
このほど、この舞台をロンドンやブロードウェイで鑑賞したことのある著名人たちからメッセージが届いたので、ここに紹介する。
市村正親(俳優)「プロデューサー、この野郎!」
2010年にロンドンで観ましたが、「よくぞこれほどの作品を作ったな」と思いました。ビリーの夢への情熱にみんなが感動し、最後はお父さんの気持ちをも動かしていく。そもそも、一人の役者にタップダンス、クラシックバレエ、アクロバット、そして歌まで歌わせるなんて、「プロデューサー、この野郎!」って感じです(笑)でも、そこまでやりぬくからこそ、観客が感動に到達するのだと思うし、僕はそれだけ頑張っているビリー達を応援したい。今回の日本版をぜひ日本の子供たちにも観て欲しい。そして、自分の情熱を捧げられるものを見つけて欲しいです。
浦井健治(俳優)「たくさんのことを学んだ作品」
以前ロンドンで観た時、ビリーやマイケルを演じる子役達の素晴らしさに、胸が熱くなりとても感動しました。また、それを支える役者さん達がカーテンコールで「もう一度子供達に大きな拍手を!」と言って称えている姿が印象的でした。子役の、その時期にしか演じることのできない役。その役に全身全霊、全力で挑み、舞台上で眩しく輝く子供達に、客席からは心からの大きな大きな拍手が送られていました。家族の愛、友情、夢を持つことの大切さ、個性を大事にすること、今を生きるということなど、この作品から沢山のことを学びました!
湖月わたる(女優)「気が付いたら次の日のを買っていた」
大好きだった映画「リトル・ダンサー」のミュージカル版上演と聞き、これは何が何でもとブロードウェイで観ました。生のステージだからこそ感じられる、ビリーの躍動感、ダンスに何度も鳥肌が立ち、家族の絆、思いに涙がこぼれました。“もう一度観たい”気がつけば次の日のを買いに走っていました。その『ビリー・エリオット』の日本版がいよいよスタート。楽しみでなりません。
白井晃(演出家・俳優)「猛烈に感銘を受けた」
映画の「リトル・ダンサー」が猛烈に好きだったので、この映画のミュージカル版が出来たという事で、一体どんなふうにやるのかと興味を持ってロンドンのウエストエンドで観劇した。そして、これまた猛烈に感銘を受けた。ビリー役の子役の圧倒的な踊りに、子どもでもこんなに踊れるのかと驚愕した。そして、この物語が、ビリーの成長とともにうらびれた町のうらびれた人たちに希望を与えていく、大人の希望の物語でもあることに気づかされ、改めて心に染みた。ひとりの少年の物語がやがては町(私たち)の物語になっていく。日本人キャストでの上演に益々期待が膨らむのだ。
樹里咲穂(女優)「目に焼きついて離れない程、深く印象に残る舞台」
ロンドンで観劇した時から、日本版上演を今か!今か!と待ち望んでいました。ビリーのソロダンスシーンは、今でも目に焼きついて離れない程、深く印象に残っています。また、不器用なお父さんが息子にみせる愛情が胸を熱くさせます。今回、4人がそれぞれのビリー像を作り、互いに切磋琢磨していく成長を見られるのも楽しみの一つです。
藤原竜也(俳優) 「生まれて初めて出待ちをした」
数年前にロンドンで拝見しましたが、とても感動しました。あまりに感動しすぎて、生まれ初めて、終演後に楽屋口で、ビリー役を演じた子の出待ちをしたほどです。あの作品が日本で観られることを嬉しく思います。日本版も、必ず観に行きたいと思います。
宮本亜門(演出家)「愛情てんこ盛りの人間賛歌だ」
これほど愛おしいミュージカルは他に知らない。まさに愛情てんこ盛りの人間讃歌だ。誰もが本来の自分でいていい、踊ったって、歌ったっていい、メッセージがエルトンジョンの曲と共に洪水のように観る者の心に押し寄せる。その目で、その心で 劇場で、美しき人間たちを感じてほしい。