遂に1st albumを完成させたSHADOWS その『illuminate』という新たな衝動について直撃

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SHADOWS

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2016年のPUNKSPRINGにてその姿を現し、約1年ライブ活動を中心に駆け抜けてきたSHADOWSがいよいよ1st albumをリリースする。元FACTの3人でありながら、幼き頃から共に音楽をやり続けてきた3人でもある彼らに、現在とこれからを直撃した。

――遂に1stアルバム『illuminate』が完成しましたね。まずは率直な感想から聞かせてもらえますか?

Kazuki:やっと終わりましたね。

Takahiro:はははは、ほんとだね。

Kazuki:時間はあったけど、去年12月から制作に入りつつ、ライブもやってましたからね。完成形が見えないまま、レコーディングに入りました。

――そうだったんですか。

Kazuki:なので、ちゃんと完成できて良かったなと。

Takahiro:ライブでやっていた曲もあるから、まっさらな状態で作ったのは3曲ぐらいですね。

Kazuki:新曲に関しては再構築というか、歌メロもほぼ乗ってなかったですからね。

Takahiro:とりあえず曲数を増やしたかったんですよ。去年ツアーしたけど、曲が少ないから、同じ曲を3回やってりして(笑)。

――ああ(笑)。Hiroさんはどうですか?

Hiro:一緒ですね。何もないところからスタートしたレックも初めてでしたからね。

Kazuki:これでライブができるぞ!って(笑)。もう少しセットリストを考えて組めるようになるし。今回のアルバムが出る前はイケイケな曲調も多かったから、変化球的な楽曲も欲しくて。

――今作はよりライブをイメージして、曲調も振り分けたんですか?

Kazuki:いや、そこまでは考えてなかったけど、結果的にそうなればいいなと。曲が増えれば、バリエーションも広がるから。どんな曲が足りないとか、そういう話し合いはしましたけどね。

――では、今作の詳しい内容は追って聞かせてください。そもそもSHADOWSをこのメンバー3人で立ち上げた理由から教えてもらえますか?

Kazuki:15、16歳ぐらいからずっとバンドをやってたし、バンドをやらない自分を想像できなくて・・・やるしかねえなと。

Takahiro:やるならこの3人かなと。付き合いも長いですからね。20年・・・もっとかな?

Kazuki:27年とかずっと一緒ですからね。初期衝動というか、シンプルにやりたい音楽をやろうと。SHADOWSはそういう形で始まったんですよ。最初はFACTっぽくない方がいいんじゃないかとか・・・いろいろ考えたけど。最初に影響や刺激を受けた音楽に返っていくというか、それが一番ナチュラルなのかなって。

――それはKazukiさんが言い出したこと?

Kazuki:いや、曲を作るときに基本Takahiroと作るんですけど、いろいろ狙って作ることもあったけど、面倒臭えなと。

Takahiro:あと、ライブは意識してました。というのも、ライブを先に組んでたんですよ。早く動きたいけど、曲がない状態だったから。ライブするためには、どういう曲を作ればいいかなと。

Kazuki / SHADOWS

Kazuki / SHADOWS

――キャリアがあるとはいえ、曲をたくさん作る前にライブ活動から始めるのはバンドの基本ですもんね。

Kazuki:うん、ライブやらないとしょうがないから(笑)。バンドはそうあるべきだし、ライブを観てもらって、いいと思った人が音源を探して、またライブに行きたいと思ってもらえたらいいなと。

Hiro:やることは同じですからね。

――繰り返しになりますが、この3人が付き合いが長いのはわかりますけど、なぜこのメンバー3人なんでしょうか?

Kazuki:生まれて初めてライブをやったのがこの3人なんですよ。

――FACTの前身バンドですか?

Takahiro:前身の前身バンドですね。

Kazuki:その頃はコピーバンドでしたから。

Takahiro:そうそう。で、オリジナルは5曲ぐらいあったかな。

Hiro:いや、その前だよ。ゴリラ・ショウのときはなかったから。

――何ですか、ゴリラ・ショウって?

Kazuki:地元の動物園にゴリラ・ショウをやる野外ステージがあって、そこで初めてライブをやったんですよ。

――マジですか!

Kazuki:そのゴリラ・ショウをやるステージで、楽器屋さん主催のイベントに応募したんですよ。

――それが初ライブ?

Kazuki:はい、生まれて初めてライブをやりました。

Takahiro:そのあとにオリジナルを数曲作って、そのバンドは解散したんですよ。それから俺とHiroは別にバンドをやって、Kazukiも別にバンドをやって、その後に組んだのがFACTです。

――初ライブのステージは覚えてます?

Kazuki:覚えてますよ。ジャンケンで負けた奴がお――ん――Tシャツを着るという。

――ははははは。

Kazuki:穴の開いた無地Tとか、適当に絵をかいたTシャツを着るのがパンクスだって(笑)。で、一つだけものすごく頭が悪そうなイラストをたくさん描いたTシャツを、ジャンケンで負けた奴が着るという。

――そのTシャツは誰が着たんですか?

Takahiro:今はいないベースが着ました。

Kazuki:その人だけ年上で、いろいろ教えてくれたんですけど・・・イチかバチかで、この3人はチョキを出そうぜって仕込んだら、まんまとその年上の人がパーを出してくれて。

――悪いですねえ(笑)。

Kazuki:あの頃は悪かったっす。

Takahiro:その人からサーフィンのビデオとか観せてもらったんですけどね。

Kazuki:うん、フェイス・トゥ・フェイスとか教えてもらったけど、ちょっと毛並みが違ったのかなと。

――ちなみに、初ライブでは何をコピーしたんですか?

Kazuki:NOFX、メタリカ、オペレーション・アイヴィー、ランシド、グリーンデイ、フェイス・トゥ・フェイス、ブリンク-182とかですね。

Takahiro:俺がドラムを叩いたり、Hiroがドラムを叩いたりして、ライブ中に(笑)。

Kazuki:そう。俺がギター弾いたり、ベースを弾いたりしてね。できる奴がやるスタイルで。

――それは凄いですね。お客さんはいたんですか?

Kazuki:友達やほかのバンドのお客さん、家族連れがいたりとか。

――手応えはありました?

Kazuki:いや、楽しかったから。

Hiro:だから、今もやってるんでしょうね(笑)。

――コピーで取り上げたバンドはあまり統一性がないですよね?

Kazuki:当時はかっこいいものはかっこいい!という感覚だったから。細かなジャンルもわからなかったし、英語も適当に歌ってましたからね。すべて響きとスピードで曲を選びました。

Takahiro / SHADOWS

Takahiro / SHADOWS

――その雑食性は今も変わらない部分かもしれないですね。

Takahiro:うん、その頃からそんなに変わってないですね。

――では、SHADOWSではその辺の音楽まで遡って?

Kazuki:そうですね。ただ、狙ったというより、自然体で結果そうなったという。

Takahiro:FACTのときに打ち込みをやっていたけど、それも面倒臭いなと(笑)。SHADOWSを組むにあたってのコンセプトは直アンプでやろうって。ギター1本だけ持って、練習に行きたいなと。シンプルに行きたかったんですよね。

Kazuki:エフェクターは踏みたくない、ペダルは踏みたくない、面倒臭いからって(笑)。

Hiro:Tシャツを着て、最低限の装備でやろうと(笑)。

――無駄を削いでシンプルにやろうと思った理由は?

Kazuki:面倒臭かったんでしょうね。

――そればっかりじゃないですか(笑)。

Kazuki:ははははは。シンプルでかっこいいものが一番ベストだと思うんですよ。ストリート寄りというか、音楽をやるために着飾るんじゃなくて、生活の中に音楽が寄り添ってる感じで。その方がナチュラルなのかなって。そばに音楽がある感じですよね。

Takahiro:音数が増えると、難しいんですよ。リフもそこまで細かくしてないし、パワーコードでドン!とやった方がかっこいいんじゃないかと。曲を作るうちにそのかっこ良さに気付いたのかもしれない。

――Hiroさんも今の曲の方が歌いやすい?

Hiro:そうですね。ライブもやりやすくなったから。すべていい方向に行ってると思います。やっぱり、ライブが楽しいですからね。

――このメンバー3人に共有し合えるポイントというと?

Takahiro:さっきも言ったゴリラ・ショウでいろんなジャンルをやっても、みんな好きな音楽が近いから、納得してやれるんですよね。

Kazuki:それは音楽だけじゃなくて、この3人はセンスも近いところがあるのかなと。服装も同じではないけど、理解できるというか。

――確かに今日もラフな服装ですもんね。

Kazuki:「これ似合う?」って、普通に聞けたりする間柄だから(笑)。

Hiro:これだけ長くいるから、何を考えているのか、大体わかりますからね。だから、この3人で集まってやっているんじゃないですかね。

――ほかのメンバーを入れることも可能だったと思うんですが、この3人でバンドをやろうと思ったのはほかに理由があります?

Kazuki:ようやく1年ぐらい過ぎたのかな。ベースとドラムがいない状態で始めちゃいましたからね。まだ先があるから、無理やり入れるよりも、自然の流れにまかせようと。

Takahiro:そう、焦る必要はないからね。

――気心の知れた3人で、とにかくバンドとして動きかった?

Kazuki:そうですね。バンドを始めなきゃって。1、2年バンドをやらなかったら、多分やってないでしょうね。バンドをやらないことがこの3人の選択肢にはなくて。

Takahiro:バンドはライフ・スタイルなんですよね。やってないと気持ち悪い。人生の半分はバンドをやってますからね。

――今は同期を入れているバンドも増えているので、シンプルなバンド・サウンドは逆に今の時代は新鮮に響くところはあるでしょうね。

Kazuki:みんながやってることはやりたくないんでしょうね。そこは変わらない。

Takahiro:はははは、そうだね。

――結成から、変わってきたことはあります?

Kazuki:ライブに誘ってもらう機会は増えました。最初はHEY-SMITHの猪狩の後押しもあったりして、準備できてない状態でライブをやり始めましたからね。で、ライブを観てもらえたら、いいじゃん!と言ってくれることが増えたから。

――猪狩君に煽られたんですか?

Kazuki:そうですね。「どうせやるなら、ツアーに出てよ?」と言われて。「いや、ドラムいないし」と答えたけど・・・今叩いてるドラムも猪狩の紹介で繋がりましたからね。

Takahiro:CRYSTAL LAKEのRyoが曲もできてない段階から、俺らとツアーを回りたいと言ってくれたんですよ。それもすごく嬉しかったですね。

――ああ、そうなですね。

Kazuki:何だろうね、曲も聴いたことがないのに一緒にやりてえって(笑)。

Hiro:一番の優しさですよね。活動する上でも俺らはライブが決まらないと、絶対に曲とか作らないんですよ。そこで周りの人たちが手を上げてくれたら、それに応えるためにも頑張らなきゃいけないなと。

Kazuki:難波さんにもすごく言われましたからね、「お前はバンドをやれよ!」って。そうだなと思いました。

Takahiro:いろんな人からケツを叩かれて、やらなきゃって(笑)。

Hiro / SHADOWS

Hiro / SHADOWS

――わかりました。この辺で今作の内容に移りたいんですが、イケイケの衝動的な曲調ばかりだけじゃなく、表情豊かな楽曲が揃いましたね。

Kazuki:たまたまですね。これでイケイケの曲ばかりだと、アルバムでも20分ないでしょうね(笑)。

――はははは、確かに。

Takahiro:速い曲も作れるけど、遅い曲が持つヘヴィ感とか、年の功じゃないけど、そういうところも出てきたのかなと。言ったら、もう若くはないですからね(笑)。

Kazuki:かっこいいと思える曲を作ったら、こうなったという。

――今作を作る上で参考にした音楽はあります?

Kazuki:スレイヴスはよく聴きましたね。イギリスのバンドなんですけど、ハマりました。2人組のパンクなのかな?

Takahiro:ギターとドラムだけなんですよ。それと、オペレーション・アイヴィーは影響を受けてますね。歌のフロウとかに結構出てますね。パンク・ロックっていろいろあるけど、セックス・ピストルズよりも俺らはオペレーション・アイヴィーにすごくパンク・ロックを感じるんですよね。

――どの辺に感じるんですか?

Takahiro:聴いてて、悪さしたくなる感じというか(笑)。

Kazuki:物を壊したくなっくるんですよね。

――はははは。ダムドのドキュメンタリー映画『地獄に堕ちた野郎ども』でも「ダムドの音楽は強盗が逃げるときのBGMにピッタリだ」というコメントがありました。

Kazuki:通じるものがありますね(笑)。あと、今回はバンドと共同プロデュースを務めてくれたCLEAVEの山中の色は結構出てるかなと。ほんとに一緒に考えて、案も出してくれたから。メロディ、曲の展開とか。原形は俺らが作るけど、アレンジはいろいろ考えてくれましたからね。

Takahiro:あいつは俺らと環境が近いから。日本でもそんなにいないんじゃないかな。メロディック・パンクが好きで、自分でもバンドをやりながら、エンジニアもやってる人間はあまり聞いたことがないし。わかってるから、やりやすいですね。ほかにグランジ寄りの音楽も聴いてたんですよ。ニルヴァーナ、シルバーチェアとか、それもだいぶ影響を与えているのかなと。速い曲はあったから、遅い曲も作りたったし。

――今作の中で「Freedom Is Yours」はいままでにない曲調ですよね。

Kazuki:行進っぽい感じで、疑いなく突き進んでいくイメージなんですよ。シンガロングするパートが多いので、みんなに歌ってほしいですね。そしたら、さらにヤバイ曲になるんじゃないかと。

――今作はシンガロング感も意識しました?

Kazuki:そうですね。ライブ先行でバンドを始めたから、曲も徐々にみんなのものになっていくのを感じているんですよ。最近は音源を出した後に、曲をライブでやるのが普通の流れになってるけど。みんなが知らない曲をライブでプレイして、そこでみんなが何となく曲を覚えてくれることを体感したから。ライブと平行して、曲も作りましたからね。

――「Don't Belong」もシンガロング感があるし、「Homes To Stay」はスケール感のある曲調ですよね?

Takahiro:その曲は当初日本語でやったらいいんじゃないか、という案も出たんですけど。

Kazuki:山中に断固反対されました(笑)。

――そうでしたか。アコギ弾き語り曲の「Sirens」も新鮮でした。今のSHADOWSの飾らない空気感を表わしているなと。

Takahiro:最初にチルっぽい曲もあってもいいんじゃないの?って、Kazukiが提案したんですよ。

Kazuki:適当に弾いて、Hiroがメロディを付けてくれたんですよ。

Hiro:もしライブでやるなら、練習しないとダメですね(笑)。

――ええ、その曲もライブで聴いてみたいです。今作のレコ発ツアーはどんなものにしたいと思ってます?

Kazuki:まずは練習ですね(笑)。どんなツアーにしたいかな。2回目のツアーだから、さらに多くの人に届けばいいなと。行ったことがない場所もたくさんありますからね。ライブが楽しい、と思えるツアーにしたいですね。

Takahiro:旭川とか行ったことがないもんね、一度も。SHADOWSとしては沖縄も初めてだから、ワクワクしますね。

Hiro:結果楽しかった!と最後に思えて、またツアーしたいという気持ちになれたらいいですね。

Takahiro:ツアーをやるたびに自分たちの成長する過程を味わえるのも楽しいんですよ。

Kazuki:そうだね、上手くなってる!って。自分たちの限界は見えないし、やればやるほど楽しいんですよね。

SHADOWS

SHADOWS

 

取材・文=荒金良介  撮影=樋口隆宏

 

リリース情報
[CD+DVD] illuminate 
SHADOWS / illuminate

SHADOWS / illuminate

2017-04-26
MXMM-10057  ¥3,780(税込)  ¥3,500(税抜)
CD
01 Further Away  
02 Senses  
03 Chain Reaction  
04 Into The Line  
05 Freedom Is Yours  
06 Don't Belong  
07 Fail  
08 BEK  
09 Homes To Stay  
10 Sirens  
11 Cold Heart  
DVD
<"Extrance" Recording Video>
・ Push [Instrumental]/Justify/Doubt/Expectations/Forest  
<Music Video>
・ Chain Reaction  
・ Into The Line  
・ Fail  
・ BEK  

[CDアルバム] illuminate 
2017-04-26
MXMM-10058  ¥2,700(税込)  ¥2,500(税抜)
※法人別特典情報はこちら
CD:MXMM-10057と共通

 

ツアー情報
OPERATION ATTIC TOUR

2017.05.11 (木)    水戸LIGHT HOUSE    18:00    18:30    
COUNTRY YARD/TOYBEATS
2017.05.17 (水)    広島SECOND CRUTCH    18:00    18:30    
waterweed/bacho
2017.05.18 (木)    岡山CRAZY MAMA 2nd Room    18:00    18:30    
GOOD4NOTHING/bacho
2017.05.19 (金)    梅田Shangri-La    18:00    18:30    
COUNTRY YARD/PALM
2017.05.21 (日)    高松DIME    17:30    18:00    
ENTH/Azami
2017.05.22 (月)    松山W studio RED    18:00    18:30    
ENTH/Azami
2017.05.24 (水)    大分SPOT    18:00    18:30    
HER NAME IN BLOOD/LEXT
2017.05.25 (木)    福岡CB    18:00    18:30    
HER NAME IN BLOOD/LEXT
2017.06.01 (木)    八戸ROXX    18:00    18:30    
Radiots/HOLLOW SUNS
2017.06.02 (金)    仙台MACANA    18:00    18:30    
Survive Said The Prophet/Radiots
2017.06.03 (土)    郡山#9    17:30    18:00    
Survive Said The Prophet
2017.06.05 (月)    新潟CLUB RIVERST    18:00    18:30    
GIVE LIFE
2017.06.24 (土)    旭川CASINO DRIVE    17:30    18:00    
NAMBA69
2017.06.25 (日)    札幌BESSIE HALL    17:30    18:00    
NAMBA69
2017.06.28 (水)    名古屋CLUB QUATTRO    17:45    18:30    
CROSSFAITH
2017.06.30 (金)    京都FANJ    18:00    18:30    
CROSSFAITH
2017.07.01 (土)    神戸 太陽と虎    17:30    18:00    
NOISEMAKER
2017.07.02 (日)    静岡UMBER    17:30    18:00    
NOISEMAKER
2017.07.04 (火)    横浜F.A.D    18:00    18:30    
coldrain
2017.07.14 (金)    渋谷TSUTAYA O-EAST    17:30    18:30    
2017.07.22 (土)    沖縄OUTPUT    17:30    18:00    
Crystal Lake

 
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