P★リーガー列伝 Vol.19「エンジェルスマイル 浅田梨奈」

インタビュー
イベント/レジャー
2017.5.24
浅田 梨奈(あさだ・りな)プロ©P★LEAGUE実行委員会

浅田 梨奈(あさだ・りな)プロ©P★LEAGUE実行委員会

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BS日テレ『ボウリング革命 P★LEAGUE』のレギュラー放送が、2015年4月で10年目を迎えた。P★LEAGUEの「P」にはPretty(キュート)、Performance(魅せる)、Passion(情熱的な)、Power(力強い)、Perfect(300点GET)という5つの意味が込められている。 出場するP★リーガーは、その5つのキーワードを象徴するかのように、技術、体力、美貌を兼ね備えた女性アスリートばかりだ。SPICEでは、P★リーガーに単独インタビューを敢行。 今回は、昨年9月に結婚し公私ともに充実一途の「エンジェルスマイル」浅田梨奈プロの登場だ。

――浅田プロがボウリングを始めたきっかけは?

小学5年生になるくらいのとき、母親に「親子ボウリング大会に出ようよ」と誘われたのがきっかけです。出る前にボウリング場で練習したんですが、ちょうどジュニアのレッスン会をやっていって、それをずっと後ろで見ていたらしいんです。そうしたらプロの方に声をかけられて。「ボウリング好きか?」「楽しいから好きです」「じゃあ、毎週土曜日にやっているからおいで」と。

――その頃、なりたい職業はありましたか?

美容師になりたかったです。オシャレするのが好きで、小さい頃はよく母や姉に三つ編みをしてもらっていたのが、自分でできるようになると楽しくなって、それで「美容師いいなあ」と。たぶんですが(笑)。

――小さい頃からスポーツは得意でしたか?

得意というか好きでした。だから水泳、バレーボール、バドミントンとかいろいろやっていましたね。最初は習い事のひとつだったんです、ボウリングも。

――そのなかで、なぜボウリングを選んだのでしょう。

ほかの競技は、いろいろ勝ち抜いて大きい大会に出るけど、ボウリングは地域によって人数が少ないと大きい大会に出やすかったりもするんです。大会に出られる機会が多いとやっぱり楽しいし、「来年はもっと上になろう」とやる気が出るし。そういうのが積み重なって、正直引けなくなっていましたね。

――「ここでやめるわけにはいかない」と。

そうです、そうです。全国大会に出られるようになると優先順位もどんどん変わってきて、いつの間にかボウリング中心に。でも、中学生のときに教わっていたプロの方に、「若いうちに体力をつけておくべきだし、人間関係とかいろんなことを学べるかもしれないから部活はきちんと入りなさい」と言われて、中学ではバレーボール部に入りました。

――それが結果的にはよかった?

はい。高校からはボウリングを一本に絞りましたし、体力の面とか実になったものはたくさんあると思います。

――高校時代はナショナルチームで活躍しました。ナショナルチームは全国のアマチュアボウラーから選抜されるスポーツエリート集団ですよね。

チーム的にはそうですが、私の場合はきっかけがあって。ナショナルの選考会があったときに、「何事も経験だから、どれだけすごい選手がいるか体験しておいで」といわれて高校2年のときに受けたんです。もちろん落ちてしまったんですけど、その半年後に若いメンバーのなかから欠員が出て。ちょうどそのタイミングで、私、高校選手権に優勝したんです。それもあって、欠員枠に滑り込めたという。だから、本当に無知に近い状態だったので、コーチや先輩にいろいろ教えてもらいましたね。

――P★LEAGUE初出場は第6戦ですが、ナショナルチームの一員として出場されたんですよね。

それが、最初はナショナルに入る1年くらい前だったんです。国体のポスターのモデルになったことがあるんですが、それがちょっと話題になって。だから、ナショナル枠でもなくプロの枠でもなく「ポスターの子」という枠で出させてもらったんです(笑)。

――では、P★LEAGUEのなかでアマボウラー、ナショナルメンバー、プロボウラーと肩書が変わっていったわけですね。

自分でも不思議な感じです。みなさんキャリアがあるのに、初期段階からP★LEAGUEに出させてもらって。だからP★LEAGUEは私にとって「成長記録」のような感じなんです。今でもお客さまからよくいわれます。「あのころは高校生だったよね」って(笑)。

――P★LEAGUEは第二の故郷のような感じですか?

プロになって(第58戦から)復帰するまで、5年近く空いたんですね。そうしたらメンバーもだいぶ変わっていて、故郷に帰ってきたというよりは「ここはどこ?」という感じになっていて。逆に新鮮すぎてドキドキ、ワクワクしました。

――現在は公式戦やP★LEAGUE、チャレンジマッチなど大忙しだと思います。息抜きにどんなことをしていますか?

ファッションがすごく好きなので買い物にもよく行きますし、姉の影響で少女漫画が好きなんですね。最近は少女漫画がたくさん映画化されているので、DVDで借りて見たり、行けるときは映画館に行ったりしています。

――原作と比べながら見るのも面白いですよね。

そうなんです! 映画になってもいいねというものもあれば、ちょっとイメージ違ったなとか、そのパターンもあったかとか、いろいろ思いながら見るのが好きです。「映画になってもやっぱりキュンキュンするな」とか(笑)。それをワーッと見ていると気がゆるむというか、スイッチがオフになりますね。よくプロボウラー同士でもそういう話をしますよ。「あれ見た?」「見た!いいよね!」とか。

――では、最後にP★LEAGUEや公式戦での目標を教えてください。

P★LEAGUEは一度ナショナルチームのときに優勝していますが(第23戦)、お客さまからは「アマチュアで優勝したから、プロになっても優勝してね」と、よくいわれるんです。高校生のときから本当に長いあいだ見てきて下さったんだなと思うと本当に嬉しいので、その期待に応えたいです。あと、P★LEAGUEが与える影響力ってすごく大きいと思うんです。

――「テレビで見たよ」と声をかけられる機会も多いのでは?

はい。そのなかでも、ご本人はボウリングをしていなくてもテレビで観戦はされていて、「そのきっかけはP★LEAGUE」という方がすごく多いんですよね。だから、その人たちが「P★LEAGUE」を話題にするとき、名前があがってくる選手のひとりでいたいなってやっぱり思います。成績はもちろんですけど、それ以外にもパフォーマンスを含めてしっかり印象づけて、「P★LEAGって面白い」「ボウリングって面白い」と思ってもらえるような、もっと盛り上げていけるような存在になりたいです。それプラス……あ、長くてすみません!

――いえ、大丈夫です! どんどんお願いします。

私はプロになって今年で3年目ですけど、今まで勉強することがすごく多くて。先輩方をみていると、勝負どころも含めて「プロってすごいな」って思う部分がたくさんあるので、それを自分もできるようになりたいですし、プロとしても勝てるメンバーの1人に名前があがるようになりたいな、そこを目指していきたいなって思っています。

――自分たちの世代がP★LEAGUEを引っ張って、盛り上げていかなければと。

やっぱり先輩プロの方たちは、どんな時も常に落ちついていて、たまにアドバイスをくれたりするんですよね。P★LEAGUEの番組づくりの中で、先輩方がどういうことをしているのかを見て、聞いて、勉強していきたいですね。

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プロフィール情報
浅田 梨奈

10月30日生まれ、長野県出身
(株)イースタンスポーツ所属
48期生

P★LEAGUEオフィシャルサイト:http://www.p-league.jp/
 

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