明治・大正時代の恋愛事件を読み解く 「命短し恋せよ乙女  ~マツオヒロミ×大正恋愛事件簿~」展が開催に

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2017.6.15
マツオヒロミ画「ダンス」(初公開) 大正時代に活躍した作家の田村俊子をイメージした作品

マツオヒロミ画「ダンス」(初公開) 大正時代に活躍した作家の田村俊子をイメージした作品

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『「命短し恋せよ乙女」 ~マツオヒロミ×大正恋愛事件簿~』展が、2017年7月1日(土)~9月24日(日)にかけて弥生美術館にて開催される。

明治末~大正時代は、世の中を賑わせた恋愛事件が頻発した。当時は結婚に対する日本人の考え方が変化していた時代で、恋愛事件は単なるゴシップである以上に、女性の生き方や結婚制度に問題を投げかけるものでもあったという。恋のために世間の非難や嘲笑と闘い、最終的には幸福になった人もいれば、一方では自殺するなどの不幸な結末を迎えた人も。いつの時代でも、恋愛は人生における大きな事件であり、一人の人間の幸・不幸を左右する大問題であることに変わりはないといえよう。

山田順子

山田順子

竹久夢二手紙 「結婚いたしき心算」 大橋愛/撮影

竹久夢二手紙 「結婚いたしき心算」 大橋愛/撮影

須磨子の後追い自殺を報じる『朝日新聞』 1919年(大正8)1月6日

須磨子の後追い自殺を報じる『朝日新聞』 1919年(大正8)1月6日

本展は、そんな明治末~大正時代に話題となった恋のいきさつを写真や新聞記事、小説やその挿絵などから読み解いていく内容となっている。たとえば、竹久夢二が恋愛関係にあった山田順子(ゆきこ)の兄に宛てた手紙や、カリスマ女優・松井須磨子の後追い自殺を報じる『朝日新聞』などを展示。さらに、「私のただひとりのたいせつな博さま」と宛名の書かれた平塚らいてうによる手紙も初公開される。あわせて、大正の女性と現代女性を繋ぐツールとして、大正~昭和初期の女性風俗を現代風にリメイクしたイラストで人気のマツオヒロミによる作品も紹介されるとのこと。気になる方はぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。

マツオヒロミ画「山田順子」

マツオヒロミ画「山田順子」

 

イベント情報
「命短し恋せよ乙女」 ~マツオヒロミ×大正恋愛事件簿~

会期:2017年7月1日(土)~9月24日(日)
会場:弥生美術館
開館時間:午前10時~午後5時 (入館は4時30分までにお願いします)
休館:月曜日
※ただし、7月17日(月・祝)開館、7月18日(火)休館、8月14日(月)開館、9月18日(月・祝)開館、9月19日(火)休館
料金:一般900円/大・高生800円/中・小生400円(高畠華宵常設ルーム、竹久夢二美術館も併せてご覧いただけます)
http://www.yayoi-yumeji-museum.jp/yayoi/exhibition/next.html
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