“もう1度にんじんをやりたい”大竹しのぶが38年の時を経て再びにんじんを演じる! ミュージカル『にんじん』製作発表記者会見
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2017年8月より東京・新橋演舞場にてミュージカル『にんじん』が上演される。6月21日(水)渋谷セルリアンタワー東急ホテルにて製作発表記者会見が行われ、大竹しのぶ、中山優馬、宇梶剛士、キムラ緑子、松竹株式会社の安孫子正副社長が出席した。
本作はフランスの作家ジュール・ルナールの小説「にんじん」が原作。当時22歳の大竹が演じた伝説のミュージカルを、38年の時を経て再演する。
舞台はフランスの片田舎。にんじんのような真っ赤な髪にそばかすだらけの顔の少年・にんじん(大竹)は、父親のルピック(宇梶)や母親のルピック夫人(キムラ)からもフランソワという本当の名前ではなく「にんじん」と呼ばれている。兄であるフェリックス(中山)もにんじんには無関心。あるとき、ルピック夫人の銀貨がなくなる事件が発生した。夫人はにんじんを泥棒と決めつけ責め立てるのだが…。
38年振りににんじんを演じる大竹は「“もう1度やりたい役ってなに?”って聞かれたときに、パッと浮かんだのがにんじんでした。38年前の歌も全部覚えていて、それだけ深く心に残っていた作品なんだなと改めて思います。当時カーテンコールで舞台にいる私に向かって子どもたちが“にんじん頑張って!”“にんじん大丈夫かな”っていうのがあって、たくさんの人の心に残っている作品に、もう1度チャレンジできることが幸せだなと思います」と再演できる喜びを語った。
にんじんの兄であるフェリックスを演じる中山は「大竹さんと共演させていただくという話を聞いたときはすごく嬉しかったです。大竹さんの兄の役ですって聞かされたときは何かの間違いじゃないかと思いました。台本も読ませていただいたんですけど、本当に素晴らしい作品です。自分にはまだまだ足りない部分がたくさんあると思いますけど、演じさせていただきたいと思います」と挨拶。
にんじんの父であるルピックを演じる宇梶は「実はミュージカルは初めてです。人間がもがきながら生きていく、いろいろな葛藤が描かれています。観劇したみなさんに我が事のように感じていただけたらいいなと思います」と作品の魅力についてコメント。
にんじんの母であるルピック夫人を演じるキムラは「38年前、私は高校生でした。38年振りの作品にこうやって私が参加させていただくことをありがたいなと感じます。しのぶさんが演じるにんじんという少年の横にいれることを、幸せだなと思います」と大竹と共演できる喜びを話した。
ミュージカル『にんじん』は東京・新橋演舞場にて8月1日(火)から8月27日(日)まで、大坂・松竹座にて9月1日(金)から9月10日(日)まで上演される。
取材・文・撮影/瀧澤 唯
2017/8/1(火)~2017/8/27(日) 新橋演舞場 (東京都)
2017/9/1(金)~2017/9/10(日) 大阪松竹座 (大阪府)
■原作:ジュール・ルナール
■訳:大久保洋(「講談社文庫版」より)
■脚本・作詞:山川啓介
■演出:栗山民也
■音楽:山本直純
■出演:大竹しのぶ/中山優馬/秋元才加/中山義紘/真琴つばさ/今井清隆/宇梶剛士/キムラ緑子