CLØWD キミトボクラであげる反撃の狼煙、望んだ未来を自らの手で掴むための第一歩

レポート
2017.6.22
CLØWD 撮影=Seka

CLØWD 撮影=Seka

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CLØWDによるFREE LIVE TOUR『バタフライ・エフェクト-残響-』の東京公演が6月16日、東京・TSUTAYA O-WESTにて行なわれた。ドリンク代さえ持って来ればあとはCLØWDの奢りというなんとも太っ腹な一夜の模様をお届けする。
 
整理券の配布も終了し、普段からCLØWDを応援しているファンはもちろん、興味はあったが一歩が踏み出せずに初めてCLØWDを見に来た人もいたことだろう。そしてこの日は普段あまり見られない男性ファンの姿も多く確認することが出来た。
 
そんな超満員のTSUTAYA O-WESTはほぼ定刻通り、勢いよく飛び出してくるメンバーに歓声があがるとライヴはスピード感あふれる「ANTITHESE」でスタート。徐々に熱を帯びていく会場の温度をさらに上げるべく「ケミカルZOO」、「RUDENESS RESORT」を立て続けに演奏。<踊れ!阿呆に!>の歌詞の通り、“踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損々”と言わんばかりに飛び跳ねるフロア。

CLØWD/KOU(Vo) 撮影=Seka

CLØWD/KOU(Vo) 撮影=Seka

「もうすぐ夏ですね!」のKØUの声とともに冬真と庵の軽快なツインギターから始まった「レッドホット・ディスコ」では、夏フェスさながらにタオルを振り回したかと思えば、「ワットインテンション」では猟平が繰り出すバキバキなスラップと樹のファットなグルーヴで会場をクラブに変えてしまう。この振れ幅の広さや表情の豊かさがCLØWDの魅力のひとつだ。

「普段はやらない曲をやります」と始まったのは<初めて出逢う君に魅せよう 夢を見る胸の内側を>という歌いだしで始まる「Child’s Dream」。そこから「息吹」、「狼煙」、「NEVER ENDING STORY」と演奏したのだが、生まれも育ちも違う5人の子供たちが、それぞれバンドという夢を持ち、苦悩して心が折れそうになりながらCLØWDというバンドに辿りつき、CLØWDが生まれ、狼煙をあげる。5人それぞれの夢がCLØWDという1つの夢になるまでの道のりを見せられているようで胸が熱くなった。特にこの日は初めてCLØWDを見に来た人も大勢いたであろうあの場所で改めて見せてくれたのは大きな意味があると感じた。

CLØWD/庵(G) 撮影=Seka

CLØWD/庵(G) 撮影=Seka

CLØWD/冬真(G) 撮影=Seka

CLØWD/冬真(G) 撮影=Seka

この道のりは「バタフライ・エフェクト」へと続く。「俺たちが今、一番伝えたいメッセージです」というKØUの言葉のとおり、自らの手で未来を変えていくための、過去の後悔を肯定できるような未来を作るためのメッセージであるこの曲がたくさんの人に届くことで文字通りバタフライ現象は起こるのだ。ここでふと「Child’s Dream」に<今、君へと届け 世界中の君へ>という一節があったのを思い出す。今、子供たちの願いは「バタフライ・エフェクト」という形になって広い世界に向けて飛び立とうとしている。
 
「2016年1月7日に初めてここ(O-WEST)でワンマンをしました。その時にO-WESTの壁の高さを知りました。そこから一年半、再びこのステージに立つことが出来ました。みんなと音楽出来るのがうれしいし、最高に楽しいんだ。だけど、俺達には越えなければいけない壁がある。2018年1月8日、CLØWD3周年。ここTSUTAYA O-WESTでワンマンやるぞ!! 2年越しの3度目の正直!!恰好悪くたっていいよ、俺が必ずこのWESTをソールドアウトさせてやるからな!!!!」

CLØWD/猟平(B) 撮影=Seka

CLØWD/猟平(B) 撮影=Seka

CLØWD/樹(Dr) 撮影=Seka

CLØWD/樹(Dr) 撮影=Seka

 
アンコールのしばしの沈黙の中、KØUの口から発表された3周年記念ワンマンの会場は、この日の会場と同じTSUTAYA O-WEST。この場所は昨年行われた1周年記念ワンマンの会場でもあり、付けられたタイトルは「REVENGE」。O-WESTで作った借りはO-WESTでしか返せないということなのだろう。壁の高さを思い知った昨年のワンマンの苦い記憶を、あのワンマンがあったから今があると言えるようになるためにもCLØWD自身も未来の操縦権を握る時が来たのだ。
 
先のMCはこう続く。
「俺だけじゃない。ここにいる仲間と、お前たちで。ラスト、俺とお前たちの絆の歌」
 
始まったのは「キミトボクラ」。猟平の肩を抱きながら歌うKØU、目配せしては楽しそうに笑い合う冬真と庵と樹、
フロアに目をやれば手を繋いで楽しそうにモッシュするオーディエンス。そこにはキミ(ファン)とボクラ(CLØWD)しか入り込めない幸せな空間が広がっていた。お互いがお互いを大切に思わないと生まれないあの空気は、見ている私にも幸せをお裾分けしてもらえたような気分になるほど素敵な雰囲気であった。

CLØWD 撮影=Seka

CLØWD 撮影=Seka

 
ライブから数日経ったいまでもあの日の余韻が抜けないでいる人も多いだろう。かくいう私もその一人であり、これがまさに残響なのだと実感しているところだ。
 
この鳴り止まぬ残響をそのままにCLØWDは、8月からバンド初となる全国ワンマンツアー『バタフライ・エフェクト-不死蝶-』を敢行する。全国各地で彼らを待つたくさんのキミトボクラで手を取り合って目指すは3周年記念ワンマン・TSUTAYA O-WESTでのリベンジだ。5人の子供だった彼らが鳴らす音がワンマンツアーでどこまで人の心に届くのか、
差し伸べた手をどれだけの人が掴み返してくれるのか、CLØWDが生み出した小さな蝶の羽ばたきは、どれだけ大きな風を巻き起こすことが出来るのか、その過程を、その結果を、ぜひその目で、耳で、心で感じてみて欲しい。
 
CLØWDはまだ夢の途中にいる。
 
取材・文=小崎恒平 撮影=Seka

CLØWD 撮影=Seka

CLØWD 撮影=Seka

 

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