倉木麻衣×フルオーケストラ融合ライブ、早くも映像化決定

レポート
音楽
クラシック
2015.9.15
「Mai Kuraki Symphonic Live -Opus 3-」の様子。 (写真提供:ビーイング)

「Mai Kuraki Symphonic Live -Opus 3-」の様子。 (写真提供:ビーイング)

倉木麻衣の通算3度目となるシンフォニックライブ「Mai Kuraki Symphonic Live -Opus 3-」が、9月12日に東京・すみだトリフォニーホール 大ホールにて開催された。

今年楽曲制作に注力している倉木にとって、この日は2015年初の単独ライブ。指揮者に藤原いくろう、演奏に東京フィルハーモニー交響楽団を迎え、全曲フルオーケストラによる2部制のステージを展開した。

第1部の幕が開くと、倉木はブルーの装飾が施されたゴージャスな黒のドレスに身を包んで登場。ステージ背面のスクリーンに桜の舞う様子が映し出された「Time after time ~花舞う街で~」、ドラマチックなピアノソロとシンフォニックアレンジが美しい「冷たい海」に続き、「Like a star in the night」では倉木のドレスに内蔵されたLED電飾が光り出す。さらに彼女お気に入りのシネマソングをつなげたメドレーでは、チャールズ・チャップリン「Smile」とバート・バカラック「Alfie」をしっとりとカバーした。

倉木は第1部を締めくくるMCで、「今年は楽曲制作中心の年でさまざまな曲を制作しているのですが、次に歌う曲はその中からの1曲で、初披露の曲になります。歌手としてデビューしてから15年歌わせていただいているのですが、この道を振り返り、またここから自分らしく、どんなことがあっても自分を信じて自分にしか歩むことのできないこの道を歩んでいきたい。そんな思いを込めました」とコメント。充実した顔で新曲「My way」を噛みしめるように歌い上げ、一旦ステージを去った。

白のロングドレスに替えてスタートした第2部。冒頭の「SAFEST PLACE」では東京ベルオーケストラによるハンドベル演奏を取り入れ、可憐な音色が会場に響く。今回のオーケストラアレンジをすべて手がけた藤原いくろう作曲の名バラード「儚さ」では、ゲストミュージシャンにバイオリニスト・松本蘭を迎えてドラマチックな世界観に彩りを添えた。また、倉木の代名詞とも言えるヒット曲「Love, Day After Tomorrow」は大きなパイプオルガンが奏でる迫力満点のサウンドとの初共演で送り、バッハの名曲「トッカータとフーガ ニ短調」から始まるダイナミックなシンフォニックアレンジが観客を驚かせた。

アンコールでは、映画「魔女の宅急便」の主題歌として書き下ろされた「Wake me up」をライブ初披露。躍動的なリズムを刻むストリングスと、倉木の透明感のある歌唱が場内にさわやかなグルーヴをもたらす。最後に彼女は「今日はしっとりとクラシカルなコンサートで、素晴らしい時間となりました。最後は皆さんと一体になって終わりたいと思います」と「always」をプレゼント。その言葉通り、この曲では割れんばかりの大きな手拍子が起こり最高潮の盛り上がりに。演奏後はスタンディングオベーションの中大歓声が沸き起こり、倉木はこの日のステージをともに作った東京フィルハーモニー交響楽団の各パートと藤原を称えて何度も客席に礼をしていた。

なお会場では、このライブの模様を2016年1月27日にDVDとBlu-rayでリリースすることも発表された。

Mai Kuraki Symphonic Live -Opus 3-
2015年9月12日 すみだトリフォニーホール 大ホール セットリスト

01. Time after time ~花舞う街で~
02. 冷たい海
03. Like a star in the night
04. fantasy
05. Cinema Music Special Medley
06. My way
07. SAFEST PLACE
08. 白い雪
09. I sing a song for you
10. 儚さ
11. Secret of my heart
12. Reach for the sky
13. STAND BY YOU
14. Love, Day After Tomorrow
<アンコール>
15. Wake me up
16. always

音楽ナタリー
シェア / 保存先を選択