三谷幸喜の新作舞台がいよいよ開幕! 天海祐希、大泉洋ら出演者からのコメントも
『子供の事情』 写真提供=シス・カンパニー
天海祐希、大泉洋、吉田羊、小池栄子、林遣都、春海四方、小手伸也、青木さやか、浅野和之、伊藤蘭 が集結する三谷幸喜新作舞台『子供の事情』が、7月8日(土)より新国立劇場中劇場(東京・初台)にて開幕する。公演初日前日の7月7日(金)には、新国立劇場 中劇場にて通し稽古が行われた。
錚々たる出演者がジャージ姿で弾けた笑顔を見せる宣伝写真は、ファンならずとも目をひくものであった。『子供の事情』は、“全員が10歳の小学生”役という驚きのシチュエーションのもと構成されている。
物語の時代背景は、三谷幸喜が10歳だった1971年が舞台。東京・世田谷の、とある小学4年生の教室で繰り広げられる複雑な人間関係に、思わず「子供だって子供なりに大変だったんだよね」と観る側も、妙にうなずいてしまう“三谷幸喜の世界”が描かれている。
ここは東京・世田谷の小学校4年3組の教室。いつも放課後に残っているのは、だいたい同じ顔ぶれだ。アニキ(天海祐希)、ホリさん(吉田羊)、ゴータマ(小池栄子)、ヒメ(伊藤蘭)、ジゾウ(春海四方)、ドテ(小手伸也)、リピート(浅野和之)に、彼らのあだ名をつけたホジョリン(林遣都)たち8人だ。スーパーエイトと呼ばれる彼ら8 人には、学級委員のソウリ(青木さやか)がいつも目を光らせている。と、そこへ、ちょっとミステリアスな転校生ジョー(大泉洋)が現われたことで、クラスのパワーバランスは、徐々に変化を見せ、そして……。
作・演出家、キャスト コメント
作・演出:三谷幸喜
やはり皆さんが一番気になるのは、最年少26 歳、最年長63 歳の大人の俳優たちが、本当に10歳の子供に見えるのか、ということだと思います。ここだけの話、僕も不安でした。でも大丈夫。見えます。力のある俳優が揃えば出来ないことはないのです。どうしても子供に見えない時は、想像力を目一杯働かせて下さい。必ず見えます!
出演:天海祐希
登場人物全員に愛情が注がれていて、一人ひとりがちゃんと自分の人生を歩める……。その上で、全員が見事なハーモニーを創り出しています。そんな三谷さんの作品に関われるのは本当に幸せです。今回、子供時代を振り返り、自分を愛おしんであげたい気持ちになりました。きっと懐かしい気持ちになると思いますよ。
出演:大泉洋
三谷さんが書下ろしの舞台に出演させていただくのは2作目で、なんと稽古前には台本が完成していて正直焦りました(笑)。今回は、子供の気持ちで読むとグッとくる部分と大人の世界と変わらない怖さもあって、三谷さんらしさと同時に、新たな一面も感じさせる面白さがありますね。
出演:吉田羊
大人顔負けの裏切りや駆け引きも繰り広げられていますが、そこは「10歳」という前提があるからこそ、生々しくなく笑って観られるお話です。これはある種、三谷さん流のファンタジーであり、優しさなのかもしれません。「こんなこと言っててもみんな10 歳なんだよね」とニヤニヤと観ていただけると思います。
出演:小池栄子
三谷さんとのお仕事は今回が初めて。それなのに、私の小学生時代を覗かれていたのか!?と思う場面があるんです(笑)。でも、実は軸となる考え方は、10歳の頃と今とそれほど違わないかも……。だから、あまり10歳を意識しなくても、三谷さんの台本そのままにやっていたら面白くなった、という実感ですね。
出演:伊藤蘭
この台本を読んでいると、昔の記憶を呼び起こされます。子供なりに悩みがあり、傷ついたり、笑い合ったりしながら、いつの間にか大人になってしまう。でも、人間って、根っこでは、そんなに変わらないのかもしれないな、とも思いました。「自分もそうだったなあ」と思い出しながら観ていただけたら嬉しいですね。
本公演の前売りはすでに完売しているが、全ステージ、開演1時間前から若干枚の当日券が発売されることとなった。豪華出演者による三谷幸喜の新作舞台をぜひこの機会にご覧いただきたい。
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日程:2017年7月8日(土)~8月6日(日)
会場:新国立劇場 中劇場
料金:SS席11,000円/S席9,500円/A席8,000円/B席6,500円/C席5,000円[全席指定]
<作・演出>三谷幸喜
<出演>天海祐希/大泉洋/吉田羊/小池栄子/林遣都/春海四方/小手伸也/青木さやか/浅野和之/伊藤蘭
【当日券】 全ステージ、開演1時間前より当日券を発売します。詳細はお問い合わせください。
シス・カンパニーTEL:03-5423-5906
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