特別展『タイ〜仏の国の輝き〜』のマイペンライカレーとタイ香り米をレビュー

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2017.7.19
マイペンライカレー(ライスはタイ香り米)

マイペンライカレー(ライスはタイ香り米)

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日タイ修好130周年を記念し、上野の東京国立博物館 平成館にて特別展『タイ〜仏の国の輝き〜』が開催されています(会期:7月4日(火)〜8月27日(日))。個人的にタイといえばタイカレー。ムエタイ。そして仏像。何しろタイは仏教国ですからね。かつて僕がタイ旅行した際に各地で見た様々な仏像の存在感は、いまだに強く心に残っています。個人的にも大好きな国のひとつであるタイ。修好記念のタイ展とあらば行かないわけにはいきますまい。

展覧会は、古代のドヴァーラヴァティー時代から現在に至るまでの歴史を、当時の仏像等と一緒に感じることのできる構成になっています。音声ガイド(有料)には、「仏像といえばこの人達!」といっても過言ではない存在である、みうらじゅんさんといとうせいこうさんによる独自の観点からの解説がボーナストラック的に含まれていて興味深いです。なお、お二人は本展の「タイ仏像大使」も務めていらっしゃいます。

こちらのタイ展で面白いのはグッズ。Tシャツやポストカードの定番モノから、光仏やマスキングテープという変わったものまで色々とあるのですが、中でも注目なのはカレーと米!

マイペンライカレー、タイ香り米

マイペンライカレー、タイ香り米

このタイ展の為に作られたというマイペンライカレーと名付けられたレトルトカレーと、タイ香り米まで売っているんですから素晴らしいじゃないですか! SPICEでもカレー記事を担当させてもらっている僕ですから、やはりここはこのカレーについて詳しくレビューしていきたいと思います。

「マイペンライ」とはタイ語で「問題ない」とか「大丈夫」とか「どうにかなる」という意味の言葉。沖縄でいえば「なんくるないさぁ」だったり、香港でいえば「モウマンタイ」だったり、そんな感じの意味に、タイらしいおおらかさというか適当さというか、そういうニュアンスが含まれたある意味タイスピリッツ溢れる言葉なわけです。逆にいえば決意を込められた形での「マイペンライ」もあり、この言葉を理解することがタイを理解することにつながるとまで言われることもあります。

そんな名前を冠したマイペンライカレーですが、どのようなカレーかというとパネーンの一種なんです。パネーンとは、わかりやすくいえばタイのレッドカレーの濃厚でマイルドなタイプ。ご飯と合わせても美味しいですし、セミドライタイプなのでお酒のおつまみとしても最高に合うカレーで、僕自身タイ料理屋に行くとよく頼みます。肉と合わせることが多いのですが、マイペンライカレーのパネーンは鶏肉入りなのでパネーンガイとなります。レトルトなので流石にセミドライタイプというわけにはいかず、サラっとしたレッドカレー的なパネーンですが、そのあたりの細かいところはそれこそマイペンライってことで(笑)。

ちなみにこのカレーを作った会社は信頼のブランドであるヤマモリ。タイカレー好きなら知らない者はいないというくらいに有名な会社であり、ヤマモリの作るタイカレーのレトルトにはハズレがありません。マイペンライカレーの美味しさも必然なので、まさにマイペンライ!

ご飯は日本米でも合うのですが、どうせならタイの香り米と合わせれば雰囲気も味もより良くなることうけあいです。タイ米というと一時期の日本の米不足の際に出回ったものの、パサパサとして独特の香りがあるので日本のおかずとの相性が良くなく、嫌っていた方も少なくありません。ですので、一般的なイメージは必ずしも良いものではないのでしょう。しかし、タイのカレーと合わせるなら、確実にタイのお米の方が美味しくなるんですよ。タイのカレーのみならず、インドのカレーにもタイ米に近い長粒種の米が使われることが多く、そちらの方がやはりカレーには合います。カレーは汁物ですから、日本のように水気を沢山含んだお米より、パサパサしている方が相性が良いんですね。特にタイのカレーは小麦粉を使わないサラサラしたものが多いですから、そんなカレーとタイの米の相性の良さはいわずもがななわけです。

タイの仏像を堪能し、お土産にタイカレー。目でも舌でもタイを感じることができます。今年の夏は暑いです。タイに負けないくらいの暑さですから、どうせ暑いなら暑い国に思いを馳せ、その国の気分を感じれば、マイペンライで楽しい夏になるでしょう。タイ展で素敵な夏を体感してください!

イベント情報
特別展『タイ〜仏の国の輝き〜』​

日時:7月4日(火)〜8月27日(日 )
会場:東京国立博物館 平成館
開館時間:午前9時30分〜午後5時(金曜日、土曜日は午後9時まで、日曜日は午後6時まで
※いずれも入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日 (ただし、8月14日(月)は開館)
情報サイト:http://www.nikkei-events.jp/art/thailand/

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