広井王子原作・総監督の新作ゲーム『ソラとウミのアイダ』制作発表会 メディアミックスも予定

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アニメ/ゲーム
2017.7.31

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『サクラ大戦シリーズ』などで知られる広井王子が原作・総監督を務めるスマートフォン用ゲーム『ソラとウミのアイダ』の制作発表が7月26日、都内某所で行われた。

(c)ForwardWorks Corporation

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『ソラとウミのアイダ』通称『ソラウミ』は、広島県尾道市を舞台にした、宇宙漁師を目指す6人の少女たちが、漁を守護する神々たちと獲物であるモンスターを釣り上げる、宇宙魚捕獲アクションゲーム。フォワードワークス配信アプリ第⼆弾にして、初のオリジナルIPとなる本作。

世界観は海から⿂が消えた地球。⽔産省はかねてより計画していた、宇宙イケスを試験運⽤、宇宙漁師という職業が誕⽣している世界。男⼥雇⽤機会均等法の強化によって、漁師にも⼥性をという声が⾼まった。そして新⽶宇宙漁師候補⽣として選ばれた6の女の子の成⻑を⽀える物語となっている。

広井王子

広井王子

作品に対して広井は「考えたのは3~4年前、魚がいなくなったらどうなるのか?と思った時に、宇宙にいけすを作ったら面白いかなぁ、と。今の漁師はあるものを取るある意味海賊行為。でも宇宙に持っていくとなると育てて、それを取るということで生産するようになる。さらに男女雇用均等法と言うものができた、その中でも特に厳しい仕事なのが漁師、今でも船に女性を載せるというのを嫌がる人もいるから、そこで頑張る女の子というのはオモシロイと思ったんですよね」とコメントした。

左から薪真紀⼦、櫻舞湖、空町春、村上波乃、ルビー・安曇、美剣真

左から薪真紀⼦、櫻舞湖、空町春、村上波乃、ルビー・安曇、美剣真

この日はメインキャラ6人のうち所要で欠席だった薪真紀⼦役の⽶野真織以外の五人。空町春役の⾼橋花林、櫻舞湖役のすずきももこ、村上波乃役の⽴花理⾹、ルビー・安曇役の井上ほの花、美剣真役の神坂和、そして鳴海高子役の浅川悠が登壇した。

左から浅川悠・すずきももこ・高橋花林

左から浅川悠・すずきももこ・高橋花林

左から立花理香・井上ほの花・神坂和

左から立花理香・井上ほの花・神坂和

自分のキャラについて聞かれた6人は

神坂
「真はいつもは冷静で感情を出さないけど、アイスクリームが好きという部分だけは感情が出るんです」
井上
「ルビィは言葉が独特で、楽しいっていうのを「ラブしい」とか言うんです、私も友だちと話していると変な言葉を使うところがあるので似てるかなって」
立花
「波乃はちょっと怒っているようなセリフが多いんです、私も実はオーディションの日たまたまちょっと期限が悪くて ナチュラルなイライラ感が出せましたね」
高橋
「春ちゃんは作中で広島の向島(むかいじま)にいくんですよ、で、生まれは東京の向島(むこうじま)なので、どっちかな?と思いながらアフレコしましたね」
すずき
「舞湖役は内向的で感情を出さないし、一人でいることを好むタイプなのですが、あるトラウマを解消するところで大爆笑するんですね、それでなんか仲間に慣れた気がしましたね」
浅川
「最初相談されるシーンとかあって、こういう年頃の子は一生懸命だし、重要な悩みなんだろうけど、大人になったこっちからしたらそんなことで?ってこともあるんですけど、鳴海さんはついてきなさい!というのではなく、なんとなく促してあげるようなお姉さんなんです」


とそれぞれの役を分析した。今作ではカラオケルームで歌を歌うということもあるとのことで、「僕が出てきて歌がないなんてことないでしょ!」と広井が語り、笑いが起こる場面も。

本作は、大きくわけて物語を楽しむ「ストーリー」パートと、宇宙魚を捕獲する「宇宙漁業」パートの2つで構成されており、「ストーリー」パートは、海から魚が枯渇してしまい、宇宙空間にイケスを設けそこで漁業を行うようになった時代に、女性初の宇宙漁師を目指す6名の少女の成長が描かれる。実在する広島県尾道市の風景の数々を舞台に、プレイヤーは主人公の少女たちが所属する宇宙漁師育成センター女子部の部長となり、少女たちのコミュニケーションを通じて奥深く、ボリュームのあるストーリーをフルボイスで楽しめる。

「宇宙漁業」パートでは、宇宙漁を守護する「守護神」と少女たちのペアでチームを編成し、宇宙魚の捕獲に挑む。宇宙漁は、守護神をフィールド内の宇宙魚や仲間の障害物などに上手く当てることで攻撃を行い、簡単な操作で繰り出すことができる。守護神はゲーム内のガチャで手に入れることができ、「たたけ!」の表示が出たら端末を叩くことで敵キャラを同じ場所に纏めることができたり、「ブン!」の表示後に守護神を指で振り回して行う「スプラッシュ攻撃」で大ダメージを与えることができるなど、スマホアクションゲームとして新しい挑戦が見受けられた。

宇宙漁で心の鍵をゲットすると候補生ストーリーを解放することができ、そのストーリーで信頼度を獲得することで候補生との絆が深まるという、これまで広井王子が手がけてきたコンテンツの「いいとこどり」のような作品になりそうだ。

『ソラとウミのアイダ』は10月上旬配信開始、事前受付キャンペーンも始まっている。

更に9月3日よりラジオ、9月19日から生放送番組も開始、電撃大王で11月からコミック連載、ノベライズも電撃ゲーム文庫で秋に発売予定。加えて既に2018年にはトムス・エンタテインメント制作でアニメ化も決定、同じく2018年に舞台化も予定されている。

この一大プロジェクトに際して最後に広井は「ずいぶん長い時間がかかって、現場に入って一年半、やっと形になってきました。この作品は自分の中にあるものを使って作ったものです。昔読んだ『ライ麦畑でつかまえて』や志賀直哉など、自分の好きだったものを掘り起こしながら作ったものなので、よろしくお願いいたします」とコメントした。

新しいスマホゲームのメインストリームになることができるか注目したい。

タイトル情報
タイトルソラとウミのアイダ​

ジャンル:宇宙⿂捕獲アクションゲーム
対応:iPhone, iPad / Android 利⽤料基本プレイ無料(アプリ内課⾦あり)
配信⽇:2017年10⽉上旬
配信元:株式会社フォワードワークス
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