アツい男芝居を世に送り続ける、憲俊率いるSCANP公演 第7弾、名古屋で上演
SCANP SEVEN『南方の兄弟』出演者の一部。前列中央が憲俊
人のために生き、散っていった戦時下の人々の生き様と想いを描く
観光PR部隊として、今や全国各地で展開されている〈おもてなし武将隊〉。その先駆けとして2009年に結成された〈名古屋おもてなし武将隊〉で、初代・織田信長役を務めた憲俊(けんしゅん)率いる演劇ユニットSCANPが、8月4日(土)から3日間に渡り、名古屋の「千種文化小劇場」にて『南方の兄弟』を上演する。
SCANP SEVEN『南方の兄弟』チラシ表
〈名古屋おもてなし武将隊〉は、三英傑を始めとする愛知ゆかりの6武将&陣笠隊で構成され現在も活動を続けているが、憲俊は2012年に卒業。その前年に「名古屋でTEAM NACSのような集団を作りたい」と、武将隊仲間と共にSCANPを立ち上げたのだ。現在のメンバーは殺陣師でもある憲俊のほか、〈徳川家康と服部半蔵忍者隊〉で伊吹役を務めた藤田誠樹、同じく〈グレート家康公『葵』武将隊〉で初代・井伊直政役を務め、『カブキカフェ ナゴヤ座』では名古屋山之助としてカブキショーも行う(こちらの記事を参照)岩田将臣の3名。年に1度の本公演は毎回、出演者とスタッフを集めるプロデュース形式で行っている。
第二次世界大戦下、インドネシア独立に加勢した日本兵たちの生き様を描いた今作はどのような作品になるのか、稽古場に伺い主宰の憲俊と演出家の小森耕太郎に話を聞いた。
── SCANP公演の原案は、いつも憲俊さんが考えていらっしゃるんですか?
── 今回の『南方の兄弟』は、どのように生まれた作品なんでしょう。
── 11年前の原案から宮谷さんの脚本化でどんな風に変わりましたか?
── 小森さんの演出は今回で4回目ということですが、毎回ケンカに?
── 今作の見どころや注目してほしい点はどんなところでしょう。
毎回、派手なアクションも特色のひとつであり出演者も多いSCANP公演。小森は演出家としてどのようにまとめ上げていっているのだろうか。
── 宮谷さんの脚本をご覧になって、どんな印象を持たれましたか?
── SCANPの作品を演出される時に、気をつけてらっしゃることなどはありますか?
── 稽古を拝見して、一人ひとりが際立って見えました。それはホンの時点から指示されていたんでしょうか。
小森 そうです。キャラクターの書き分けっていうのは一番最初にお願いしたかな。今まではどうしても主役ばっかりのホンだったけど、今回はよく書けてると思いますよ。
小森 そうですね。そこは憲俊中心によくまとまっていると思いますよ。キャラクターを描き分けられるようによく人を集めてきたし、そこはプロデューサーとしての良い部分じゃないかな。
── 争いのシーンなど、殺陣は基本的に憲俊さんがつけられているんですよね?
小森 そうですね。見てほしい部分は一緒ですね。でもお互いがそれに対してどう感じて、どういう風な結論を持ってるかは別だと思いますけど。
取材・文=望月勝美
■原案:憲俊
■脚本:宮谷達也(演劇組織KIMYO)
■演出:小森耕太郎
■出演:憲俊、藤田誠樹、岩田将臣(以上SCANP)、宮田せいじ(劇団スマイルバケーション)、山本一樹(演劇組織KIMYO)、八代将弥(room16)、永松大樹、菅沼翔也(ホーボーズ&ホーボーズ)、藤原孝喜(演劇組織KIMYO)、永田祐己(Bright)、岩崎真(kids heart プロモーション)、平野帆高、堀田宙、岡島俊介、鈴木路佳、新頭知也、飛田竜之介、萩原泰知、東條圭吾、中島慶次郎、由谷悠伍、根木冬馬、酒井亜美、加川未友(晴天満月)、八角瑛子(OS☆U)
■日時:2017年8月4日(金)15:00・19:00 、5日(土)14:00・18:00、6日(日)12:00・16:00
■会場:千種文化小劇場(名古屋市千種区千種3-6-10)
■料金:S席 前売4,500円、当日5,000円 A席 前売4,000円、当日4,500円 高校生以下3,000円
■アクセス:名古屋駅から地下鉄桜通線で「吹上」駅下車、7番出口から北へ徒歩3分
■問い合わせ:申し込み scanp7@gmail.com
千種文化小劇場 052-745-6235
■公式ブログ:http://ameblo.jp/scanp4/