ダリが描いた『神曲』や『ドン・キホーテ』 挿絵版画の展覧会
展覧会『「ダリの挿絵版画」―絵を読む、物語を見る。』が、9月11日から福島・北塩原の諸橋近代美術館で開催される。
同展では、サルバドール・ダリが物語の挿絵として制作した版画作品を3章構成で紹介。第1章ではミゲル・デ・セルバンテスの『ドン・キホーテ』をモチーフに、インク入りの弾丸を火縄銃でキャンパスに撃つという技法「銃弾主義」で制作された版画12点を展示する。第2章ではプロスペル・メリメの小説を下敷きにしたジョルジュ・ビゼー作曲のオペラ『カルメン』の印象を描いた25点を、第3章ではダンテ・アリギエーリの叙事詩『神曲』をテーマに、イタリア政府の依頼で制作された挿絵をそれぞれ展示する。会場では原作の文章からの引用や、ダリの用いた特殊な制作手法の解説も行なわれる。
諸橋近代美術館では、コレクション展『シュルレアリスムとダリ』も同時開催。会期中にはギャラリートークや絵画教室、講演会、パエリアの無料提供イベントなどが実施される。詳細は諸橋近代美術館のオフィシャルサイトをチェックしよう。