森栄喜の写真展『Family Regained』 セルフタイマーで多様な「家族」写す

ニュース
アート
2017.9.4
 森栄喜『Untitled』2017年 C Print ©Eiki Mori

森栄喜『Untitled』2017年 C Print ©Eiki Mori

森栄喜の個展『Family Regained』が、9月8日から東京・新宿のKEN NAKAHASHIで開催される。

1976年に石川・金沢で生まれた写真家・森栄喜。アメリカ・ニューヨークのパーソンズ美術大学写真学科を卒業し、2013年の写真集『intimacy』で『第39回木村伊兵衛写真賞』を受賞している。同性婚をテーマにした『Wedding Politics』などの作品を発表しているほか、雑誌のグラビアにも携わっている。

『Family Regained』では、今秋に刊行予定の同名写真集から選出した新作を展示。「家族」をテーマに友人同士や、カップル、夫婦などを写し、赤色のフィルターを施した作品群となる。撮影は被写体が暮らす住居などの前でセルフタイマーを用いて行なわれ、森自身も作品に登場している。

展示される新作について森栄喜は、「もう一度生まれ、出会い、恋をし、寄り添いともに生きていく。恋人たちが夢想し思い描いたであろう幸せで愛おしさがあふれる光景へ。未来の家族に、彼らに成り代わり会いにいっているような感覚だ」とのコメントを発表している。

なお森栄喜は、10月1日から東京・恵比寿のNadiff galleryで個展を開催。作品『Family Regained: The Splash -We brush our teeth, take a shower, put on pajamas and go out into the street-』を発表する。また『フェスティバル/トーキョー17』の一環で、11月4日から映像上映『Family Regained: The Picnic』を東京・池袋西口公園で実施する。

CINRA.NET
シェア / 保存先を選択