ペンタゴン×SECRET GUYZ×Ry☆による異ジャンル座談会 スリーマン『おしくらまんじゅう』はどんなライブに!?
ペンタゴン、SECRET GUYZ、Ry☆
ヴィジュアル系バンド・ペンタゴン、トランスジェンダーグループ・SECRET GUYZ、ダンサー・シンガー・俳優として活躍するRy☆によるスリーマンライブ『おしくらまんじゅう』が、10月11日(水)にSHIBUYA-REXにて行なわれる。見ての通り異なったジャンルの3組によるスリーマンがどんなライブになるのか気になる人も多いはず……我々の疑問と、3組各々の“気になること”をぶつけてもらったところ、意外な共通点も発見!? そんなフリーダムで個性が光る座談会をお楽しみください。
──こういう形で3組が揃うのは今日が初めてとのことなんですけども、それぞれお互いのことを事前に知っていたりはしました?
SECRET GUYZ・吉原シュート:このあいだ、僕らはペンタゴンさんのライブを観に行かせていただいたんですよ。
ペンタゴン・ゆとり:いつのライブですか?
吉原:この前の渋谷のイベントのときに。
ゆとり:あぁ。俺、あの日はギター弾いてなかったんですよ。ゴボウ弾いてて(一同笑)。
SECRET GUYZ・諭吉:どこから音が出てるんだろうって思いながら見てました(笑)。
──なぜまたゴボウを?
ゆとり:いや、なんか……ゴボウ弾こうと思っちゃったんですよね。お祭りみたいなイベントだったので。
ペンタゴン・千吊:ああいう場所はインパクト残したもん勝ちみたいなところはあるからな。
ゆとり:でも、当日はちゃんとギター弾きますんで!
Ry☆:僕はグループで活動していたときに、SECRET GUYZさんとイベントで一緒になったことがあって。六本木 Morph-Tokyoでやったイベントだったんですけど。
吉原:あー! ありましたね!
Ry☆:ライブとかは出番の前後で見れなかったんですけど。
──同じ現場にはいらっしゃったんですね。活動しているフィールドが異なる3組なわけですが、今回のイベントが決まったときの心境というと、どんなものがありましたか?
諭吉:僕らからすると、びっくりしすぎちゃって。きっとケミストリーが起こるとは思うんですけど、やっぱりドキドキしますね。だって……(ゆとりを見ながら)なにしてくるかわかんないんだもん!
ゆとり:いや、俺らもどこまでグイグイいっていいのかわかんないんですよ!
千吊:言っても探り探りやからな?(笑)
ゆとり:なんか、アイドルのお客さんってちょっと怖いイメージがあって。ちょっと絡んだら“私の○○くんにー!!”みたいな。
諭吉:SECRET GUYZのファンに関しては大丈夫だと思いますよ。僕達のファンの名前は“IKENIE”(生贄)っていう名前なんですけど。
ペンタゴン&Ry☆:ええええーっ!!!(笑)
吉原:ドスが効いてるんですよ。
ペンタゴン・眠花:せ か い か ん が あ り ま す ね。
諭吉:なので、ペンタゴンさんのファンの方も、Ry☆さんのファンの方も、好きな方は多いんじゃないかなと思います。
Ry☆:ウチのファンは、ゴボウ弾かれたら多分、すぐに次の(ペンタゴンの)ライブに行くと思いますよ(笑)。
ゆとり:俺、やっぱ当日ギター持っていくのやめようかな。
Ry☆:僕もゴボウ見たいですからね。
ペンタゴン・拓:だんだんゴボウの人みたいになってるけど(笑)。
──Ry☆さんはイベントが決まったときの心境というと?
Ry☆:僕も今回の話を聞いたときは“なんでこの3組?”って驚いたんですよ。だから、最初は楽しみよりは不安のほうが勝っていて。でも、だんだんそれが楽しみに変わってきた感じはありますね。自分はどう攻めていこうかな?って。
──ペンタゴンとしてはいかがです?
千吊:僕らはこのイベントが決定する前に、学祭とかジャンル問わず、いろんなイベントに出ていきたいというのを、全員がSNSとかで発信していたんですよ。だから、今応援してくれているファンの方達も、自分達がこういう形で望んでイベントを受けていることはわかってくれると思いますし、ヴィジュアル系っていうジャンルは、周りから見るとちょっとやっぱり壁があるというか。その境はあると思うんですけど、僕らは今そういうものを取っ払って、できる限りいろんな方面で活動して行きたいなと思っているので、このイベントが決まったことは嬉しかったですし、その一歩を踏み出せるイベントになるんじゃないかなと思います。
諭吉:なんなんですか、そんなにかっこよく決めて!
千吊:いや、僕がちゃんとしゃべんないと、ウチのバンド誰もちゃんとしゃべらないから(笑)。
Ry☆:なんとなくその構図は見えてきてます(笑)。
──篤輝さんは、今回のイベントが決まったときの感想としては?
ペンタゴン・篤輝:いや、自分のドラムセットを持ち込んでいいのかなぁって。
拓:あぁ。そこは大事だ。
──いわゆる機材面での不安はあるけど、ジャンルが違う面々と一緒にやることに関しては前向きという。
篤輝:うん、そうですね。
──これを機会にお互いの距離を縮められればと思うんですが、気になることや聞いてみたいことはありますか?
諭吉:先日、(ペンタゴンの)ライブを拝見していて、ファンの方々との一体感がすごくあるなと思ったんです。
SECRET GUYZ・池田タイキ:すごかったよねぇ。
諭吉:みんなが一斉にバー!って動いたりして。僕達もみんなで一緒にやる振り付けとかもあるんですけど、どうすればああいう風にできるのかなって。
千吊:逆に、僕らは一体感を感じたことがあんまりないんですよね(笑)。ヴィジュアル系って特有のノリというか動きみたいなのが、元からずっとあって。僕らもそれに沿ってやっていて、最近は自分達しかやっていないようなことをし始めたんですけど……なんか、そこは本当に回数勝負ですね。ずっとやり続けることで浸透してきたところはあると思います。
──Ry☆さんは2組に聞いてみたいことはあります?
Ry☆:僕、初対面の方によく聞くんですけど、普段はなにしてます? もうずっと仕事というか、ダンスなのか歌なのか楽器をやっているのか、めっちゃ酒飲んでますっていう感じなのか。
池田タイキ:基本、ウチら3人は引きこもりタイプなんですよ。僕はゲームしてるか、(吉原は)細々したものをイジってるか、(諭吉は)動物モノのDVDを見てるか。
諭吉:お風呂で半身浴しながらずっと観てますね。お肌のために!
千吊:なんか、諭吉さんはウチのゆとりと若干キャラかぶってますね。
拓:薄々感じるね。
ゆとり:まあ、自分もお花に水をあげたりしてるんで。(一同笑)。そのお花に悩みを打ち明けることもあるんで。“悩めるヒーロー”なんで、自分。
千吊:ウチはメンバーみんな酒好きなんで、ツアーで地方に行ったときは、みんなでお酒を飲みに行ったり、ご飯を食べに行ったり、カラオケに行ったりしますね。
吉原:仲がいいんですね。
千吊:でも、東京にいるときはそこまで会わないです。だからこそ、ツアーに出たときに行くっていうのは結構ありますね。
諭吉:Ry☆さんは普段何されてるんです?
Ry☆:あ、僕ですか? …………。
一同:…………。
諭吉:えっ、人に聞いといて言わない!?
Ry☆:あはははは(笑)。でも、お酒飲んでるか、犬と遊ぶかぐらいですね。
──ペンタゴンから2組に聞いてみたいことはあります?
千吊:なんか、僕たちがどうこうというより、ヴィジュアル系ってどう見えてんねやろっていうのは気になりますね。
Ry☆:俺、学生の頃にシドさんとか聴いてたんですよ。だから好きか嫌いかで言うと好きな方なんですけど、いろんなタイプの人達がいるなぁって。それがおもしろいなって思ってます。
諭吉:僕はヴィジュアル系の方のヴィジュアルが好きです。写真とかでもそうですし、メイクどうしてんだろう、カラコンデビューしようかな、みたいな(笑)。
Ry☆:ペンタゴンさんって、ヴィジュアルのバランスがいいじゃないですか。かわいい系の子がいたり、顔を白く……(笑)。
ゆとり:なんで笑ってんすかねぇ!(笑)
Ry☆:いや、でもそういうバランスってどうやって決めたんですか?
千吊:僕らは最初の頃から考えると、ものすごく変化をしての今なんですよ。僕、大阪の人間なんですけど、最初の頃はキャラに合わないから関西弁を使わなかったりとか、いろいろと作ったりしてたんです。でも、結局やっぱり素の自分が強くなってきて、それが出ちゃってのこのバランスなんですよ。
拓:なんか、普段機材車とかで話している感じが、だんだん滲みでてきちゃって(笑)。
千吊:そのノリになってもうたよな? だから、この5人でやり続けていくことで、自分はこのメンバーといるときはここなんやろうなっていうのを、それぞれが言い合うというよりは、自分が求められているのはこれなんやろうなって察しながらやってきたと思います。
諭吉:僕らもペンタゴンさんと一緒で、すごく変わってきたんですよ。
吉原:一番最初はバンパイア設定だったんです。
ゆとり:近しいものがあるよね、ちょっと。
千吊:確かにヴィジュアル系っぽい。
諭吉:だからメイクもすごく濃かったし。
池田:それこそカラコンも試したんですけど、医者に行ったら“この眼球にあうものはありません”って言われて、これはもうやめようって(笑)。
諭吉:僕も最初はがっつり関西弁で「ナンバの夢見る王子、諭吉です!」とか言ってたのに、今は「キャワイイ担当、諭吉でーす!」って、気づいたら反対のキャラになっちゃって。僕がいるとオネエのグループにすごく間違えられるんですよ。なんかもう性別何周もしてるっていう(一同笑)。
──Ry☆さんはこれまではユニットとして活動していたわけですが、ソロライブはどれぐらいされているんですか?
Ry☆:まだ1回なので、自分の中で整理をつけている段階だったから、今回のライブは僕の中では完全に挑戦なんですよ。だから、たとえばMCとかどうしようと思っていて。元々得意ではなかったんですけど、ソロになってからもっと苦手になっちゃって。
千吊:たしかにひとりでとなると難しいですよね。
拓:会話ができないもんね。
千吊:ウチの場合は、ゆとりがガンガンぶっこんでいって、それをできる限り処理するのが基本のスタンスとしてあって。プラスアルファ、他のメンバーが乗っかってくるから、結構ガチャガチャしているというか、賑やかなMCなんですよ。事務所からも“意味のあるMCは求めていない”って言われていて(一同笑)。
Ry☆:むしろやってくれっていう。
千吊:そうです。ワンマンだとそういうところも大事かなって思いますけど、イベントはとりあえず笑かしたもん勝ちやと思ってますね。
ゆとり:あと、楽器をやってるんで、本当に思いつかないときは、後ろを向いてチューニングしとけばなんとかなるんですよ(一同笑)。
千吊:お前、ほんま汚いよな!? たまに誰もこっち向かへんときもあるし。
ゆとり:もう終わってるのにまたチューニングしたりしてるから。
拓:2週目に入るっていう(笑)。
ゆとり:だから、ちっちゃいウクレレみたいなやつを持っていって、チューニングしながら考えるっていうのは手ですよね。
拓:ソロなのに?(笑)
Ry☆:でもそれおもしろいですね。
──SECRET GUYZのみなさんは、MCで気をつけていることはあります?
吉原:長くしゃべりすぎないように気をつけてますね。
諭吉:いつもこれ(手をぐるぐると回す動き)が出るので。
池田:巻きの合図が。
Ry☆:誰がよくしゃべるとかあるんですか?
諭吉:まぁ、私ですね(笑)。
吉原:たっぷり時間を使ってしゃべる派だから。
諭吉:先日ペンタゴンさんのライブを見させてもらって、MCですごくいいことを言ってるなぁと思ったので、すぐに自分達のワンマンで使いました。
ペンタゴン:あははははは!(笑)
池田:本当に使ってたからびっくりして(笑)。
ゆとり:あ、大丈夫です。自分もよく使うんで(一同笑)。
諭吉:でも、ひとりは本当に大変だと思います。僕もライブしてて、2人で一緒に水飲みに行かないで!って思いますもん。なんでそこのタイミングをあわせるの!?って。
拓:それ、僕らでいうところのチューニングですね(笑)。
諭吉:本当にそう!
Ry☆
──当日のMCにも期待しつつ、みなさんそれぞれの活動についてもお聞きしたいですが、まず、SECRET GUYZは『SECRET GUYZ presents ONEMAN LIVE 2017「TRANS MAGIC SHOW」』を、11月19日に東京キネマ倶楽部、11月23日に兵庫クラブ月世界で開催されます。
吉原:次のシングルには“トランスマジシャン”というコンセプトがあって、僕らがマジシャンになるというものなんです。それを踏まえてのワンマンなので、“マジシャン”という雰囲気にあわせた元々キャバレーだった会場でやろうと。内容は今いろいろと考え中です!
──Ry☆さんは11月25日(土)に1stワンマンライブ『Reincarnation』をSHIBUYA-REXで行われます。
Ry☆:僕は元々ダンスしかやっていなかったんですけど、8月にアルバム(『Con:stella』)を出しまして。それをメインにしたライブであり、ここからこういうことをしていくというスタートのライブになります。これまで吸収してきたいろいろなものの良さを、自分なりに噛み砕いたものを見せられればなと思っています。
──ペンタゴンは『47都道府県 JAPAN TOUR「WONDER:LAST」』の真っ最中で、ツアーファイナルを11月22日・日本青年館で行われると。
千吊:アルバム(『WANDERLUST』)を出してのツアーなんですけど、今はトータル50本ぐらいやるうちの前半が終わったぐらいで。最初は新曲をやることに必死でしたけど、ちょっとずつ慣れてきてるんで、ここからもっといい形になっていくと思います。ツアーファイナルは日本青年館でホールなので、できるだけ見栄えも派手にしたいし、最後を飾るのにふさわしい一日にしたいなと思ってます。
──では最後に、スリーマンの意気込みをお願いします。
吉原:これまで僕達は対バンをあまりしてこなかったんですけど、今回はいろんなジャンルの方々と対バンできるということで。僕らのファンはもちろんですけど、ペンタゴンさん、Ry☆さんのファンのみなさんも全員で楽しめる時間に、最初から最後までしたいなと思っています。
Ry☆:ライブの最後にセッションがあるということで、それもどうなるのか気になっているんですけど。でも、すごく楽しそうな空気が作れそうだなと思います。何事も“おもしろければいいや”と思う節が自分の中であって。その日に、その“おもしろい”が生まれると思っているので、とても楽しみです。
千吊:今日お話しされてもらって、SECRET GUYZさんにかなり押されているというか(笑)、先制パンチを食らっている状況ではあるんで、これを当日ステージの上で巻き返します!
ゆとり:あと、僕、Ry☆さんと髪色が若干かぶってるんで、お客さんをガンガン取りに行くために、この後美容院に行って同じ色にしてきます!(一同笑)
取材・文=山口哲生 撮影=菊池貴裕
ペンタゴン、SECRET GUYZ、Ry☆
ペンタゴン / SECRET GUYZ / Ry☆
ラスト大セッション有り
開場17:30 / 開演18:00
前売 ¥3,300-(D別)
当日 ¥3,800-(D別)
一般発売
9月9日(土)10:00~
http://w.pia.jp/t/oshikura-manju/
・整理番号順の入場になります。
・3歳以上必要
イベント運営事務局
03-3549-6127 (平日12:00~18:00)