ストップ・ザ・マークセンは誰? 迎え撃つ歴戦の名プレーヤが集う「日本シニアオープンゴルフ選手権」

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2017.9.11
今季最高額8,000万円(優勝1,600万円)のメジャー大会制するのは誰か、注目が集まる

今季最高額8,000万円(優勝1,600万円)のメジャー大会制するのは誰か、注目が集まる

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ゴルフクラブの進化で近代のゴルフは大いに変わってきた。特にドライバーの飛距離の恩恵は女子プロ界やシニア界にも波及し、かつての「飛ばない」というイメージは今や過去のものとなっている。女子では葭葉ルミ選手や川岸史果選手、そしてシニアでは賞金レースを引っ張っているプラヤド・マークセンらがまさにそれを知らしめている。そのマークセンに注目が集まる「日本シニアオープンゴルフ選手権2017」が9月14日(木)~17日(日)、福岡県宮若市のザ・クラシックゴルフ倶楽部で行われる。

マークセンは身長163センチとかなりの小兵ながら、レギュラーツアーにおいても飛ばし屋の部類に入る287.19ヤード(平均)をかっ飛ばす(8月現在)。今の時代にマッチした「回転」で飛ばすスイングが、曲がらない秘訣になっているのだ。その証拠にトータルドライビングディスタンスも、若いレギュラーツアー選手の中でも53位と、十分に戦える飛距離と正確性を併せ持っている。こうなるとシニア選手とは言っても、どちらかと言えばレギュラー選手の肩書でシニアに参戦しているがごとくで、迎え撃つ歴戦のシニア選手たちもマークセンを意識しないで戦わないわけにはいかない状況だ。ともかく、昨年シニア入りするや4勝をあげて、2位に約2,300万円差とぶっちぎりで賞金王を獲得した、まさに”刺客”のマークセン。その勢いそのまま、今年もすでに3688万円を獲得し、2位の米山剛選手に約840万円差をもって賞金王レースをひた走る。ディフェンディングチャンピオンでもあるマークセン中心に、今大会が回っていくのは間違いない。

この状況をリジェンド含む、歴々の選手たちが手をこまねいているわけがない。特にランキング2位につけている米山剛選手が“刺客倒し”の筆頭だろう。マークセンは6月に行われた第2戦のすまいーだカップゴルフトーナメント、3戦目のスターツシニアゴルフトーナメントで連勝してから勝利がない。対して米山は先月8月開催のファンケルクラシック、広島シニアゴルフトーナメントで連勝。一気にその差を詰めてきた。前戦のコマツオープンでマークセンが2位に入り(米山は13位タイ)、その差を広げられたが、このシニアオープン入れてあと9試合あるのに加え、後半は高額賞金の試合が続くため、2人の賞金王争いは熾烈を極めてくるだろう。特に今年最高賞金額(総額8,000万円、優勝賞金1,600万円)の同大会は、全選手が調子を合わせてくるのは間違いない。

米山のレギュラーツアー時代を知っている人は、あの“縦振り”のオーバースイングを覚えている人も多いだろう。学生時代から染みついたスイングだったが、シニア入り前の5年前にツアープロコーチの谷将貴から修正され、フラットで体に無理のないスイングに替えて奏功した。現在、平均パット数が1.6943の1位と、グリーン上でも優位に戦える米山は「マークセンは意識していません」ととぼけているものの、新スイングと総合力でマークセンに一矢報いたいところだ。

賞金王レースという視点で眺めてみると、後半の試合で2勝すれば1,000万円以上は積み上げられるため、現在賞金1,000万円以上獲得している11位の井戸木鴻樹選手(約1,005万円)までは射程圏内といえるだろう。特に、1,500万円以上獲得している6位の真板潔選手(約1,697万円)、5位の室田淳(1,702万円)、4位の秋葉真一(1,921万円)、3位の金鐘徳(2,075万円)ら今季優勝組は十分届く範囲だ。

最近10年間で3回(2006年を含めれば4回)、シニアの賞金王になっている室田淳も、2015年以来の賞金王を諦めていない。2011年、13年に引き続き、4年ぶりにこのメジャー大会を制したいと思っていることだろう。今季は要所でのパッティングが入らず5位に甘んじているが、気持ちが乗ったらビッグスコアも出す選手だけに、室田のプレーにも注目したい。真板潔も面白い存在だ。2010年のルーキーイヤーに1勝してから、コンスタントな成績を残し、現在までにシニア6勝をあげている。今季もパーキープ率で4位(89.17%)、パーブレーク率は3位(26.94%)と好成績をあげており、パーオン率4位(77.5%)と平均パット数12位(1.767)をみてもその安定感ぶりが分かろうというものだ。昨年は3勝をあげランキング5位となり、今年も初戦のノジマチャンピオンカップ箱根シニアプロゴルフトーナメントで、最終日に6打差を追いつき、井戸木鴻樹とのプレーオフを制して昨年に引き続き優勝を果たした。ただ、シニアでの結果はいずれも2日間競技での勝利のため、3日間競技の大会ではまだ美酒を味わっていない。4日間行われるこのメジャー大会で、“2日間大会の帝王”の汚名?を一気に晴らしたいところだろう。

今年、ツアールーキーとなった川岸良兼にも注目したい。次女の史果も優勝秒読み状態とあって、父娘で“優勝争い”をしているのも面白い。どちらが先に勝つかお互いが意識しているのだ。父親の良兼も惜しい試合が続いている。初戦のノジマを12位タイとなると、3戦目のスターツで2位タイと惜敗。最終日に72と伸ばせず、68をマークしたマークセンに1打差でうっちゃられた。今季9戦して予選落ちなしは上々な成績で、特に5戦目のマルハンカップ太平洋クラブシニアでは4位タイ、7戦目のファンケルクラシックでは6位タイ、続くスポーツ振興広島シニアゴルフトーナメントでは9位と一桁入賞が続き、好調を維持している。ビッグドライブはレギュラーツアーのままで、平均ストロークやバーディー数などのデータもほぼ10位以内につけている。平均パット数のみ1.7981と34位に沈んでいるだけに、グリーン上でパフォーマンスを発揮できれば、シニア初優勝の可能性は十分にある。怪物と言われたレギュラー時代の圧倒的な勝利を、往年のファンに再度見せたいところだ。

日本プロゴルフ協会会長ながら、現役で結果を出し続ける倉本昌弘をはじめ、中嶋常幸、羽川豊、尾崎直道など、多士済々なメンバーが揃うメジャー大会のシニアオープンゴルフ選手権2017。2年後には日本女子オープンゴルフ選手権の開催も控えているザ・クラシックゴルフ倶楽部(福岡県宮若市)は、樹木の伐採やバンカーの新設などナショナルオープンに向けた改造で、より戦略性が高まっている。この難コースを制するのは誰なのか。レギュラーツアーに負けない顔ぶれは多くのゴルフファンたちを魅了するに違いない。

イベント情報
日本シニアオープンゴルフ選手権2017

 日時:9月14日(木)~17日(日)
 会場:ザ・クラシックゴルフ倶楽部(福岡県宮若市)
 主催:公益財団法人日本ゴルフ協会(JGA)
 共催:日本放送協会(NHK)
 JGAオフィシャルスポンサー:NEC
 協賛:株式会社AOKIホールディングス、江崎グリコ株式会社、株式会社関電工、セコム株式会社、日本化成株式会社、野村證券株式会社、久光製薬株式会社、ヤマトホールディングス株式会社
 賞金:総額8,000万円(優勝賞金:1,600万円)
 チケット:各日共通・4枚綴り 8,640円、予選ラウンド1日券 2,000円、決勝ラウンド1日券 3,000円(いずれも税込)

 
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