愛はズボーン1stアルバム『どれじんてえぜ』のCDジャケットを黒田征太郎が演奏に合わせて生パフォーマンス
愛はズボーン×黒田征太郎
愛はズボーンが、11月15日に1stフル・アルバム『どれじんてえぜ』をリリースする。そして今回のCDジャケットを、画家の黒田征太郎が演奏に合わせて生パフォーマンスで手掛ける観覧無料イベントが9月28日に大阪・アメリカ村(以下、アメ村)の商業施設・心斎橋BIGSTEPの大階段イベント・スペースにて開催された。
愛はズボーン×黒田征太郎
今回のイベントは、世界的画家である黒田征太郎のファンであった愛はズボーンのメンバーが、心斎橋BIGSTEPの地下2Fにある黒田のギャラリー兼アトリエ「KAKIBA描場」で出会い、意気投合してオファーしたことから実現。アメ村を拠点に活動している愛はズボーンにとっては、アメ村を代表するモニュメント「PEACE ON EARTH」を手掛けた黒田とのコラボは、これ以上ない奇跡の組み合わせといえる。
愛はズボーン×黒田征太郎
平日の夜にも関らず、イベント開始前からファンはもちろん通りすがりの観光客まで多くの観客が詰めかけ賑わいをみせていた。今か今かと開演を待ちわびる観客のボルテージが高まりきったところで、金城昌秀(g&vo)、白井達也(b)、富永遼右(drs)が登場。そして黒田を呼び込み、ライブがスタートした。バンドサウンドを練り上げていくと、黒田も早速キャンバスに絵を描き始める。すると遅れて異様にデカいロボットがステージに現れ、ポーズを決めるとロボの中からGIMA☆KENTA(vo/&g)が登場! 挨拶代わりに『愛はズボーン(Short Ver)』を投下して、のっけからクラップを巻き起こす。アメ村のランドマーク・BIGSTEPから鳴り響く音に吸い寄せられるようにして、あちらこちらから駆けよってくる人たちも。
人気曲『MAJIMEチャンネル』へとなだれ込み、ライブハウスさながらの盛り上がりをみせる。そして、演奏と呼応するように黒田もリズムをとりながら、ものすごいスピードで一枚、また一枚と鳥やハートをモチーフにした様々な作品を完成させていき次々と掲示されていく。油性クレヨンや絵の具を筆だけでなく素手を使って、全身全霊を込めて描く姿は圧巻だ。
愛はズボーン×黒田征太郎
金城が「みんなの心に響くように作りました」と投げかけ、アルバムの表題曲「どれじんてえぜ」を披露。“新しい朝が玄関の前で待ってるぜ/僕らの時代だ/さぁ、何をしようかな”と、今のバンドの勢いを象徴するような歌詞をエモーショナルに歌い上げ、さらに収録曲「Zscream!」を立て続けに披露。さらに、「モノづくりが好きでバンドやってます。この素晴らしい絵を描くことにずっと精神をこめてきた方の隣で、ライブができることを光栄に思います」(金城)とリスペクトを込めて、「ピカソゲルニカ」へ。続けて、27歳を迎えた金城の今の心境を綴った新曲「27」が鳴らされると、「オレは七十八」と描いた紙を黒田が掲げる歓声がワッと上がりメンバーの笑顔を弾ける場面も。ライブの熱がグングンと上昇するにつれ、グリグリとクレヨンを紙に走らせる黒田の手にも力が入っていった。
愛はズボーン×黒田征太郎
後半戦で披露された「愛はズボーン」では、金城がギターをかき鳴らし、白井がベースをうねらせ、ストイックに力強く富永がドラムを打ち鳴らしグルーヴを高めたところで、会場の後方からGIMAが再登場。大量の風船をフロアに巻き、興奮の沸点を突き上げるクライマックスも。ラストは「ゆ~らめりか」で、イベントは最高潮のままに締めくくられた。終演後、メンバー1人ずつと握手を交わす黒田。約40分のライブ中に手掛けた作品はなんと50作品以上。間違いなく、愛はズボーン、黒田征太郎、そしてアメリカ村の歴史の1ページに残る日になった。この日、生まれた作品の中から、11月15日にリリースする1stフル・アルバム『どれじんてえぜ』のジャケットが決定する。
レポート・文=大西健斗 撮影=TOKKUN
11月25日(土)11:00/12:00
心斎橋アメリカ村周辺のライブハウス6会場 (大阪府)
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