『ゴルゴ13』連載50年記念特別展! 作者さいとう・たかを「この仕事しかないと思ってやってきた」
『ゴルゴ13』の作者、さいとう・たかを
2018年で連載50周年を迎える劇画『ゴルゴ13』。大阪文化館・天保山ではそれを記念して、2017年11月27日まで『連載50周年記念特別展 さいとう・たかを ゴルゴ13』を開催している。
1968年にビッグコミック(小学館)で連載がスタートし、コミックスは186巻を数える同作。超一流スナイパー、デューク東郷(通称「ゴルゴ」)の活躍をハードボイルドに描き、さらに「俺の後ろに立つな」「用件を聞こうか」といった名台詞も誕生。現在もなお熱狂的な支持を集め続けている。
『ゴルゴ13』の表紙がずらり
特別展開催前日の10月5日にはプレス向けのプレビュー(内覧)が行われ、作者のさいとう・たかをが登場。今回の特別展について、「50年という歴史を重ねてきたかいがあって、こんなに素晴らしい展覧会をやっていただいて、ゴルゴ自身も感激していると思います。私も驚きました。その驚きを、(特別展を)見ている方にも同じように感じてもらいたい」と喜んだ。
ワークルームを再現
50年も連載が続いた秘訣について問われると、「この仕事しかないと思ってやってきた。自分は職人だと思って、仕事をしています。でも、もし自分が(連載を)切られたら、抱えているスタッフをどうやって食わせていこうかという恐怖感もありました。昔はそういう夢も見ていました」と決して平坦ではなかったと語る。
さいとう・プロダクション 門外不出の資料用モデル銃器の数々
また、「ずっと一緒にやってきたゴルゴに言葉をかけるなら?」と尋ねられると、「「よく言うことを聞いてくれた」ですね。「ゴルゴは子どもみたいなものですか?」と聞かれたりするんですけど、そうではない。ものすごく、よく言うことを聞いてくれる役者です。絶対に逆らいません」とゴルゴを労った。
1969年の第1話『ビッグ・セイフ作戦』
今回の特別展では、記念すべき第1話のゴルゴ初登場シーン、50点以上の原画、資料用のモデルガンなどを展示。ゴルゴと向かい合っているように見えるパネルも設置されており、写真撮影をすれば“インスタ映え”すること間違いなし。さらに、特設ショップではグッズも販売されており、“ゴルゴ”の真髄や数々の伝説をじっくり体験することができる。
次回開催を匂わせる、ゴルゴの言葉
※小学生未満は無料※カッコ内は20名以上の団体
ゴルゴ展事務局 06-6573-0515