ジェロム・レ・バンナ&KINGレイナが公開練習! 『RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017』
10月15日(日)『RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 バンタム級トーナメント&女子スーパーアトム級トーナメント 1st ROUND -秋の陣-』まで一週間を切った10日、ついにRIZIN出場となるジェロム・レ・バンナとKINGレイナが渋谷区にあるFIGHT CLUB 428で公開練習を行なった。
RIZIN初出場、2年ぶりの試合となるジェロム・レ・バンナは現在44歳。しかし、衰えを知らないバンナの動きはキレキレ。サンドバックを蹴るたびにその衝撃の破壊力から報道陣からは驚きの声が上がった。
KINGレイナは打撃中心の練習を披露。ミット打ちで破壊力抜群のパンチや肘打ちバックブローなど調子の良さをアピールした。
KINGレイナのミット打ちが終わると、KINGに触発されたのかバンナが予定外のミット打ちを開始。切れ味鋭いキックやパンチを連打。予想外のKINGのトレーナーも「ゆっくり、ゆっくり」と恐る恐る打撃を受けた。
ジェロム・レ・バンナ、KINGレイナともに好調ぶりをアピールした。
以下、質疑応答
――コンディションは?
バンナ:非常にいいです。いま時差ボケに対処しているところです。
KINGレイナ:いつも通りです。変わらないですね。
――バンナ選手はこの試合向けてはいつぐらいから準備してきましたか?
バンナ:まずジムをMMAファクトリーに変えました。そこにはUFCやベラトールのファイターたちがたくさんいます。そこで1カ月ほど前に本格的にトレーニングを始めました。でもその前からずっとコンディション作りはしてました。
――どんな気持ちで今回の試合に出場しますか?
バンナ:私のまず第一優先は日本で試合をすることです。なぜならば私は日本で作られた、名前をあげたファイターだからです。2年間試合ができていなかったのでとにかく日本のファンの前で試合をしたい。どんな試合になろうが、流血しようが構わない。流血して血が目立つように髪も白く染めてきました(笑)。
――対戦相手にはどんな印象を持っていますか?
バンナ:よく調べました。経験豊富な良い選手です。マーク・ハントに似ている感じですね。小さいマーク・ハントですね。
――KINGレイナ選手は今日打撃を披露しましたが、いま自分の中でレベルがどんな感じでしょうか?
KINGレイナ:新しくジムにタイ人のトレーナーが来て、いままではヒジとかヒザとかをあまり練習してこなかったんですが、RIZINのルールはヒジ、ヒザはあるのでそれに合わせた練習をしなきゃなと思っていたので。いままで以上に技術は上がってきているかなと思います。ムエタイ特有の動きを教えてもらえるので自分の気分も違いますし、伸びている感じがします。いい練習ができているのかなと。
――どんな打撃を当てたいですか?
KINGレイナ:何を当てたいというかオファーが来たのが二週間前だったので、いままでのもの、寝技で行こうかなって。
――バンナ選手を見てどう思いましたか?
KINGレイナ:どう思ったというか……格闘技を始めるまで格闘家を知らなかったので、今日の公開練習まで知らなかったんですよ。それで調べたらスゲー有名な人だったんだなって(笑)。本当に申し訳ないんですが……。
――バンナ選手からKINGレイナ選手にアドバイスはありますか?
バンナ:今のままで何も変える必要はないと思います。試合を見たことがないのですが、いま見た感じですと、常にアグレッシブに攻めていて、コンビネーションもいい。常にプレッシャーをかけ続ける選手なんだと思いました。右手も強いですし、凄い威力を感じました。
――相手の印象は?
KINGレイナ:RIZINから何の映像も届かないですし、わかんないです(笑)。『FUJIYAMA FIGHT CLUB』でちょっとクリス・サイボーグがミット打ちする映像が流れたのでそれを見たぐらいです。唯一わかるのは柔術青帯ぐらいですかね? あとはツイッターでクリス・サイボーグとギャビがなんか書いてていつも私がタグつけされてて、英語なんで何書いてあるかわかんないですけど(笑)。まあ、ぶっ倒すだけですね。
――バンナ選手は今後どんなことを考えていますか?
バンナ:私は日本のためなら死んでも構わないと思っています。東日本大震災が起きた時も猪木さんと炊き出しなどしました。あの時期はフランスから日本に駆けつけようとした時みんなから「日本に行かないほうがいい、放射能が危ない」と再三の注意を受けました。しかし、私は迷わずに日本に来ました。そのくらいの思いが日本にあります。RIZINが私に何かを望むなら私は何でもやります。
記事提供=RIZIN FIGHTING FEDERATION