吹奏楽への愛を届ける『オーチャードブラス!』パートリーダー連載シリーズ【第2弾】熊井優(ホルン)

インタビュー
クラシック
2017.10.25
熊井優

熊井優

皆さんの通った学校には「吹奏楽部」があっただろうか? 全国の中学校、高校の多くに吹奏楽部が存在し、吹奏楽を楽しむ人の多さ、裾野の広さは誰もが感じるところではないかと思う。アマチュア吹奏楽団の活動なども活発で、生涯を通して楽しむ人も増えている。そんな熱い吹奏楽界に向けて、新たな出会いを贈るシリーズ『オーチャードブラス!』が昨年に続き2017年も11月11日(土)にBunkamuraオーチャードホールにて開催される指揮には前回と同じく藤重佳久が登場。吹奏楽を誰よりも愛する藤重と共にステージに上がるのは、オーケストラ団員を中心とした選り抜きの奏者だ。
それぞれ様々な経歴を持つ、スペシャル楽団の団員たち。連載シリーズとして楽器を手に取ることになったきっかけや、吹奏楽の思い出を、楽団の要となる各パートの代表者に伺っていこう。

 

連載第2弾はホルンの熊井優。熊井は現在、神奈川フィルハーモニー管弦楽団ホルン奏者を務めている。中学、高校の6年間、吹奏楽部に所属し、その頃からホルン一筋。初めて購入したCDは、「吹楽Ⅱ 現代の音楽展'94日本の吹奏楽の祭典」と「ヴィルトゥオーゾ・ホルン!(デビッド・パイアット)」とのこと。
 

――吹奏楽部での思い出のエピソードは?

高校の吹奏楽部時代、毎年夏の終わりに長野県の志賀高原で5泊6日の合宿をしていました。自然の中で過ごすことでそれまで味わったことのなかった様々な感情が芽生えたし、色んなドラマが詰まった大切な思い出です。

――思い出の1曲をあげるとすると?

J.バーンズの「詩的間奏曲」。中学校の卒業式で後輩たちが演奏してくれて、なんて良い曲なんだと感動しました。いつか自分も演奏してみたいと思いながら今日まで実現していません。いつか必ず!

――ホルンは吹奏楽のアンサンブルの中ではどのような役割だと思われますか?

全体の響きの印象を左右する要。場面に応じてあらゆる楽器とバランスよく調和するための引き出しの多さと、ここぞというところで突き抜けるような力強さを同時に求められるパートだと思います。

――今回のパートメンバーについて教えてください。

私と同世代で、多方面で活躍中の佐久間優さんと木村俊介さんとはこれまで何度もステージを共にしてきました。経験豊かで常に安定した演奏をしてくれますし気心の知れた仲間としてとても信頼しています。

そして若手のメンバーとして、各地のオーケストラへの客演を着実に重ね今後が期待される伊藤舜さんと阿部華苗さんに加わってもらいました。伊藤さんは、年齢は少し離れていますが高校の後輩でもあります。一致団結して、良いチームプレーを目指していきたいと思います。

――お客様にメッセージを!

我々演奏者もとても楽しみにしている公演です。是非会場に足をお運び頂き、吹奏楽の魅力を一緒に楽しみましょう!
 

公演情報
オーチャードブラス!

日時:2017年11月11日(土)
会場:Bunkamura オーチャードホール

<出演>
指揮:藤重佳久 
吹奏楽:オーチャードブラス!スペシャルウインドオーケストラ
<曲目・演目>
オーチャードブラス!(鈴木英史 作曲) 
吹奏楽のための協奏曲(高昌帥 作曲) 
組曲「火の鳥」1919年版(I.ストラヴィンスキー作曲/R.アールズ&F.フェネル編曲) 
チュニジアの夜(D.ガレスピー&F.パパレリ作曲/M.P.モスマン編曲) 
サマータイム(G.ガーシュウィン作曲/D.リベロ編曲) 
コンサートバンドとジャズアンサンブルのためのラプソディ(P.ウィリアムズ作編曲/S.ネスティコ編集)


 
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