吹奏楽への愛を届ける『オーチャードブラス!』パートリーダー連載シリーズ【第3弾】齋藤充(ユーフォニアム)

インタビュー
クラシック
2017.10.26
齋藤充

齋藤充

皆さんの通った学校には「吹奏楽部」があっただろうか? 全国の中学校、高校の多くに吹奏楽部が存在し、吹奏楽を楽しむ人の多さ、裾野の広さは誰もが感じるところではないかと思う。アマチュア吹奏楽団の活動なども活発で、生涯を通して楽しむ人も増えている。そんな熱い吹奏楽界に向けて、新たな出会いを贈るシリーズ『オーチャードブラス!』が昨年に続き2017年も11月11日(土)にBunkamuraオーチャードホールにて開催される指揮には前回と同じく藤重佳久が登場。吹奏楽を誰よりも愛する藤重と共にステージに上がるのは、オーケストラ団員を中心とした選り抜きの奏者だ。
それぞれ様々な経歴を持つ、スペシャル楽団の団員たち。連載シリーズとして楽器を手に取ることになったきっかけや、吹奏楽の思い出を、楽団の要となる各パートの代表者に伺っていこう。


連載第3弾は、ユーフォニアムの齋藤充。侍Brass、ズーラシアンブラスのメンバーであり、数多くの演奏会に出演している。


――学生時代はやはり吹奏楽部に入られていましたか?

小学生の時は家に安いトランペットがあり、何となくトランペットが吹けていたので、運動会や地域のパレードにトランペット吹きとして駆り出されていました。中学に入ると、運動音痴な私は、体育教師の父から運動部に入るのを反対されて、最終的に吹奏楽部に入部してユーフォニアムを担当しました。そんな感じではじめた楽器が、まさかここまで続くとは。

――初めて買ったCDやレコードを覚えていますか?

小学生くらいの時に初めて買ってもらったレコードは「太陽にほえろ」だった気がします。当時から、歌よりも楽器の音、特に管楽器が好きだったのかもしれません。

――ユーフォニアムは吹奏楽のアンサンブルの中ではどのような役割だと思われますか?

吹奏楽の便利屋だと思っています。どの楽器とも仲良くさせていただいております。ユーフォニアム単独の音もよいのですが、吹奏楽らしいサウンドの調和を楽しんでいただければと思います。

――今回のパートメンバーをご紹介いただけますか。

偶然、二人とも齋藤になりました。特に血縁関係などはないのですが、話を聞くと二人ともルーツは福島。ユーフォニアムらしいおっとり気質の二人です。

――思い出の1曲をあげるとすると?

今回演奏する「火の鳥」の吹奏楽編曲版は、中学3年生の時に演奏しました。学校に吹けるファゴットの人がいなくて、ファゴットのソロやメロディをたくさん吹いた記憶があります。

――最後にお客様にメッセージを!

吹奏楽は、聴き手、演奏者、指揮者の全てが熱くなる音楽かと思います。様々なエネルギーの交差するこの演奏会、どうぞお楽しみに。

 

公演情報
オーチャードブラス!

日時:2017年11月11日(土)
会場:Bunkamura オーチャードホール

<出演>
指揮:藤重佳久 
吹奏楽:オーチャードブラス!スペシャルウインドオーケストラ
<曲目・演目>
オーチャードブラス!(鈴木英史 作曲) 
吹奏楽のための協奏曲(高昌帥 作曲) 
組曲「火の鳥」1919年版(I.ストラヴィンスキー作曲/R.アールズ&F.フェネル編曲) 
チュニジアの夜(D.ガレスピー&F.パパレリ作曲/M.P.モスマン編曲) 
サマータイム(G.ガーシュウィン作曲/D.リベロ編曲) 
コンサートバンドとジャズアンサンブルのためのラプソディ(P.ウィリアムズ作編曲/S.ネスティコ編集)


 

 

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