『ブタキン』東京公演スタート! “応援上映”でキャストと一緒に作り上げる舞台『KING OF PRISM-Over the Sunshine!-』ゲネプロレポート
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舞台『KING OF PRISM-Over the Sunshine!-』
劇場版『KING OF PRISM by PrettyRhythm』(略称:キンプリ)と現在公開中の劇場版『KING OF PRISM -PRIDE the HERO-』(略称:キンプラ)を原作とする舞台『KING OF PRISM-Over the Sunshine!-』(略称『ブタキン』)が、11月2日(木)~11月5日(日)の大阪公演を大好評のうちに閉幕し、11月8日(水)から東京・渋谷のAiiA 2.5 Theater Tokyoにて東京公演をスタートした。初日公演を前に行われたゲネプロと囲み会見の様子をレポートする。
応援上映の準備をしっかりと!
本公演は舞台両袖のランプが点灯している間のお芝居シーン、LIVEシーンではペンライトなどの規定内の応援グッズを持ち込んで応援することが可能。劇場版と同じスタイルでの観覧ができ、作品のファンには特に嬉しい演出だ。
開演前、舞台に「みんなに、言いたいことがありま~す!」と応援上映についての注意事項が映し出されるので、早速ここから元気よく声を出そう。観劇予定の人は、最初から全開で楽しめるように準備をしていってほしい。
舞台『KING OF PRISM-Over the Sunshine!-』
まずキャスト全員による歌唱「BOY MEETS GIRL」からスタートし、お芝居パートへ。一条シン(橋本祥平)は、帰宅途中に出会った如月ルヰ(内藤大希)に導かれるかたちで、大人気ユニット“Over The Rainbow”(速水ヒロ、神浜コウジ、仁科カヅキのユニット。略称:オバレ)のプリズムショーを初めて見ることになり、その魅力の虜となる。プリズムショー界の名門・エーデルローズに入学し、プリズムスタァを目指すことに。
舞台『KING OF PRISM-Over the Sunshine!-』
シンと同じエーデルローズに所属している太刀花ユキノジョウ(横井翔二郎)、香賀美タイガ(長江崚行)、十王院カケル(村上喜紀)、鷹梁ミナト(五十嵐雅)、西園寺レオ(星元裕月)、涼野ユウ(廣野凌大)らとの寮生活や、仁科カヅキ(大見拓土)と大和アレクサンダー(spi)とのダンスバトルなど、劇場版を見事に再現しており、お芝居、LIVEパートともに1秒たりとも目が離せない展開になっている。
舞台『KING OF PRISM-Over the Sunshine!-』
筆者の個人的な感想になるが、初めて『キンプリ』応援上映に行った時に感じた驚きときらめきを再び思い出した。何度も涙が出るくらい笑い、ペンライトを振り、声を出していたあの時。仕事だというのにまんまと『ブタキン』の世界に惹きこまれてしまったのである。特にお風呂シーンは……必見だ。
如月ルヰ役 内藤大希
高田馬場ジョージ役 古谷大和
東京公演直前 囲み会見「フリーダムにバーニングします!」
写真左からspi(大和アレクサンダー役)、杉江大志(速水ヒロ役)、小南光司(神浜コウジ役)、橋本祥平(一条シン役)、大見拓土(仁科カヅキ役)、五十嵐雅(鷹梁ミナト役
――大阪公演はスタンディングオベーションが出る程大盛況でしたが、振り返っていかがですか?
一条シン役 橋本祥平(以下、橋本):僕らは公演が始まる前にみんなで応援上映会に行って『キンプリ』の世界と皆様の熱量を体感してきたんですが、僕らの公演でもお客様は映画館のように声を出してくれるのか、応援してくれるのか不安でいっぱいでした。大阪公演の幕が開けて、映画館と同じような熱量を僕たちに向けてくれて、本当にお客様がいないと成り立たない作品だなっていうことを改めて思いました。千秋楽でお客様の「ありがとう!」という声を聞いた瞬間には、稽古を遅い時間まで頑張ってきてよかったなっていうことをしみじみ実感しました。
神浜コウジ役 小南光司(以下、小南):みなさんに認めていただけるのかって考えながら一生懸命稽古をしてきました。いざ幕が上がって、みなさんが劇場版と同じような状態で応援上映をしてくださっているのが、僕らは嬉しくて。反応してくださっているな、笑顔で見てくださっているなっていうのが舞台上からもわかりました。千秋楽でスタンディングオベーションしてくださった時、僕らは袖にハケていたんですが、裏では客席の様子がモニターで見えています。お客様が立って拍手してくださっているのを見て、僕はまだ半分も終わっていないのに涙が出そうになるくらい感動して、この作品に出会えてよかったなって思いました。
速水ヒロ役 杉江大志(以下、杉江):舞台はお客様が見にきてくださって初めて完成するものです。その中でもお客様と一緒に作っているっていう感覚をこれだけ強く感じられる作品は今までなかったので、本当に新しいなと思います。そのお客様のエネルギーがすごいからこそ、色々広がっているコンテンツなんだろうなと思っています。その声援に負けないようにしたいです。
仁科カヅキ役 大見拓土(以下、大見):大阪でのスタンディングオベーションを受けて、本当にありがたく思いましたし、幸せでした。実際に楽屋で大泣きしているメンバーもちらほらいたりしました。それだけみんなで頑張ってきたっていうのもあって、すごく嬉しかったです。東京でもさらに大きな声援や拍手をいただけるようにみんなで頑張っていきたいと思っております。
大和アレクサンダー役 spi:すごかったですよね! 舞台ってお客様が入って完成するということをまさに感じました。応援上映という形を演劇に持っていきたらどうなるんだろうって思っていましたが、お客様がノリノリで参加してくださって。大阪初日も稽古が続いていたので多少の疲れはあったのですが、そういうものが全部吹っ飛ぶくらい、お客様の歓声でテンションが上がって「これだったら何公演もできるぞ!」という気持ちになりました。その大阪の感じを東京に持ってくるのが楽しみです。
鷹梁ミナト役 五十嵐雅(以下、五十嵐):僕は劇場版『キンプリ』と舞台の『ブタキン』の2つの世界を見せてもらって贅沢だなって思いながら続けています。スタンディングオベーションはキンプリエリートの方にも受け入れていただけたんじゃないかっていう証だったんです。すごくホッとしたっていう部分と、劇場版以上の『ブタキン』でしか伝えられないきらめきが届けられたんじゃないかなって思ったんですね。だからこそ東京公演でも伝えられていけたらというのが正直なところです。さらにもっと虹の向こうを見てみたいっていうのを大阪のスタンディングオベーションを見ながら感じました。
一同:さすが雅さん!(拍手)
舞台『KING OF PRISM-Over the Sunshine!-』
――ご自身のキャラクターの、舞台での見どころを教えてください。
橋本:舞台全体の見どころをお話しさせていただくと、『キンプリ』は今までの映画の概念を覆すような作品でして、舞台に関しても今までの僕が知ってる舞台の概念をも崩すような作品になっています。想像以上にお客様の熱量もすごいですし、お客様含めて作品を作っているっていう感覚でやっております。他の舞台でも拍手や声援はあるんですが、それだけではなく僕らのお芝居にお客様が一緒に入ってくる、コミュニケーションをしながら作っていくっていうところで、新しいものを作っているなということを感じています。そういった一体感を僕たちと一緒に感じて、東京公演をやっていけたらなと思います。
小南:コウジくんはすごく優しいお兄さんのようでほんわかしているんですが、シンくんとのレッスンのシーンではコウジくんの二面性を見ることができます。彼の両親の性格を兼ね備えてる部分を出せているのが、僕の中では気持ちいいといいますか。シンくんに向けて叫んだ時はすごく快感を感じているので、みなさんもその気持ちに浸ってください!
杉江:コウジがハリウッドに行くのにお別れをするシーン。歌やダンスが多くて華やかなんですが、数少ないお芝居として見せるポイントだなと思ってます。すごく短いシーンですが、ヒロとコウジ、そして“オバレ”が歩んできた道や彼らの関係性を少しでも深く伝えられるように、舞台だからこそ伝わる想いがあると思いますので、そこを精一杯頑張ってますので、注目してほしいです。
大見:spiさん演じるアレクとの「EZ DO DANCE」なんですが、一番激しいシーンなので稽古の時から汗だくになっていました。すごく疲れもたまっているんですが、本番でのお客様の声援やサイリウムの輝きに力がぐっと湧いて、本番にしか出せないパワーが出せてると思います。このシーンを見てアツくなってくださると嬉しいのと、衣装の再現度も高いので、そこに注目してほしいです。
杉江:「EZ DO DANCE」はすごく苦しそうでした!
spi:裏で酸素吸ってたりしたのは内緒です(笑)。大和アレクサンダーはシュワルツローズの暴君です。本編の後の歌唱パートは今まで見れなかった組み合わせで一緒に歌っています。オリジナル曲もたくさんあるので、そこが見どころです。
五十嵐:劇場版と舞台版の鷹梁ミナトでは求められるものが違うので、アプローチを変えざるを得ませんでした。それでもみなさんが愛してくださっている鷹梁ミナトを舞台にきらめかせたかったので、そこのギリギリのラインを攻めてみました。舞台版鷹梁ミナトとして楽しんでもらいたいです。本編のメンバー紹介の場面では、迫られた空間の中でセリフを飛ばしていかなければならないので、本来のミナト像とは違うかもしれませんが楽しんでいただけたらと思います。
一同:おー! さすがですね!(拍手)
舞台『KING OF PRISM-Over the Sunshine!-』
――舞台版だと、こういうところの個性を強調して演じていますよ、というところがあれば教えてください。
小南:僕は蜂蜜キッスのところで、劇場版とは少し違った演出をしています。リズムに合わせてお尻をフリフリするっていうのは僕の中ではこだわりですね。
五十嵐:後ろを向いているので顔が見えないと思うんですが、すっごく真面目な顔してます! その振りを死ぬ気でやってますから! 彼の真剣さをぜひ伝えてください!
杉江:だからこそ伝わるものがあるんです!
小南:お尻に全神経を集中しているので、本当に真面目です!
橋本:シンくんはキラッキラの中学三年生なので、僕も当時の気持ちを思い出して演じてきました。シンくんはほぼみんなと絡めるので、一人一人のコミュニケーションを新鮮にしたらピュアに見えるのかなって試行錯誤しましたね。
杉江:原作がある作品をやらせていただく時、一人の人間が生身で演じるうえで、キャラの魅力をできるだけ踏襲してみなさんにお届けしたいなっていう気持ちでいます。そこに自分にしか出せない魅力が足されて初めて舞台版ならではの良さが出てくると思っています。キャラクターをリスペクトして同じ気持ちで演じていれば、真似事をしなくても同じ方向に進んでいくと思っているので、それを突き詰めていって自分が演じる「速水ヒロ」を模索しました。各々がそうやって自分とキャラクターとの折り合いをつけていくことで、舞台ならではの個性に繋がっていくのではと思っています。
大見:“オバレ”のカヅキとそれ以外では区別をつけるようにしています。3人で踊る時はキラキラを、アレクとのダンスバトルの時はオーラが炎になっていることを意識しています。そういう区別をうまく見せていきたいなって思っています。
spi:品の良さを足元で見せてます! 以上!
五十嵐:『ブタキン』は合唱だと思ってます。お客様と演者の声を合わせていくという意味でも合唱だと思うんです。そしてキャスティングは奇跡だった!
spi:今回拍手はいいかなぁ(笑)。
舞台『KING OF PRISM-Over the Sunshine!-』
――劇場版をご覧になっていない方にも応援上映に心置きなく参加できるようなお言葉をください。
杉江:応援に正解はないと思っています。ランプがついている時は好きな時に言っていいので、それを模索して作品を作ってほしいです。決まっていることもないので、一回来て、見てほしいですね。自然と言いたいタイミングが出てくると思います。
大見:フリーダムにバーニングしていただければ!
spi:怖がっているのはあなただけじゃないよ、って。
小南:(甘い声で)大丈夫、優しくするから。
五十嵐:心も身体も裸になって欲しいですね。感じて欲しいです。
――自分以外の人物について、この人のここにプリズムのきらめきを感じてるというのがあれば教えてください。
spi:コウジが裏でダンス練習しているんですが、ピッカピカです! 全てをさらけ出して、臆しないプリズムのきらめきがコウジくんにはあると思います。
小南:そうですね、僕が一番きらめいてるんじゃないかなって思います!
五十嵐:僕はシンくんですね。これは橋本くんの魅力的な部分で、後輩を可愛がるし座長だからって意識があるし、年上にも心遣いをしてくれて、みんなの心を掴むのが上手い人なんですよ。この座組みを引っ張ってくれる素質があるので、僕は橋本くんステキだなって思っています。
――五十嵐さんの兄貴っぷりはいかがですか?
大見:(五十嵐)雅さんがいなかったら!っていうことがいっぱいありますね。
杉江:一番年上なのに、分け隔てなく気さくに接してくださっています。飾らない、カッコつけない、カッコいい大人だなっていつも思ってます。これだけ後輩にいじられる先輩もいないってくらい。この座組みのムードメーカーですね。
橋本:中身は僕らとあまり変わらないんですけどね、でも絶対的にリスペクトしてます。『キンプリ』愛がすごくて、僕らも雅さんについて行こうって思ってます。
杉江:アツいパッションを持ってます!
舞台『KING OF PRISM-Over the Sunshine!-』
――東京公演初日ですが、公演の意気込みを教えてください。
橋本:大阪でもらったパワーをそのまま東京にぶつけて、見てくださったみなさまに初めてプリズムショーを見たときのきらめきと気持ちを思い出させるような作品をお届けしたいと思いますので、最後までご声援をお願いします。
小南:12日まで、日本で……いや世界中で一番きらめいてる場所が東京と言われるくらい、僕らも輝いていきます。みなさんもきらめきに浸ってください!
杉江:素敵な作品をみなさんと一緒に作って、帰る頃には僕たちと同じくらい疲れて帰っていただけるような、そんな作品になったらいいなと思っています。
大見:キャストスタッフ一同、フリーダムにバーニングします! 皆様のフリーダムな気持ちで見ていただけると嬉しいです!
spi:ガンガンいきたいと思います!
五十嵐:毎日をなんとなくつまらなく思っている人たちに伝えたいです。世界はきらめいてるんだって。本当に皆様に伝えたい! この作品は素晴らしいってことを! 橋本くんと大阪で誓い合ったんですよ、この作品は世界に飛び立つべきだって! プリズムのきらめきはこれからも広がり続けるので、是非ともみなさん『キンプリ』を広めてください!
舞台『KING OF PRISM-Over the Sunshine!-』
取材・文・撮影=松本裕美
(C)T-ARTS / syn Sophia / エイベックス・ピクチャーズ / タツノコプロ /「KING OF PRISM -Over the Sunshine!-」製作委員会2017
■日程
大阪:11月2日(木)~11月5日(日)
東京:11月8日(水)~11月12日(日)
■劇場
大阪:梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
東京:AiiA 2.5 Theater Tokyo
■出演者:
橋本祥平(一条シン役)、
小南光司(神浜コウジ役)、杉江大志(速水ヒロ役)、大見拓土(仁科カヅキ役)、
横井翔二郎(太刀花ユキノジョウ役)、長江崚行(香賀美タイガ役)、村上喜紀(十王院カケル役)、
五十嵐雅(鷹梁ミナト役)、星元裕月(西園寺レオ役)、廣野凌大(涼野ユウ役)
内藤大希(如月ルヰ役)、spi(大和アレクサンダー役)、古谷大和(高田馬場ジョージ役)
栗田学武(氷室聖)、前内孝文(法月仁役)
アンサンブルキャスト:梅津大輝 佐藤一輝 竹井弘樹 松田健太郎 宮越大貴
■原作:タカラトミーアーツ/シンソフィア/エイベックス・ピクチャーズ/タツノコプロ
■脚本:青葉譲
■演出:宇治川まさなり
■音楽:石塚玲依
■主催「KING OF PRISM -Over the Sunshine!-」製作委員会2017
■千秋楽ライブビューイング開催決定
日時:2017年11月12日(日) 17:00上映開始
※開始時間は変更になる可能性がございます。
実施劇場:全国の映画館にて(詳細劇場は公式サイトにて)
舞台『KING OF PRISM-Over the Sunshine!-』公式HP:http://kinpri-stage.com/
舞台『KING OF PRISM-Over the Sunshine!-』公式Twitter:@kinpri_stage