高橋克典、5年ぶりの舞台挑戦!串田和美が新たな視点で描き出すチェーホフ『24番地の桜の園』が開幕

レポート
舞台
2017.11.10
(前列左から)串田和美、高橋克典、小林聡美、風間杜夫、(後列左から)松井玲奈、八嶋智人、美波

(前列左から)串田和美、高橋克典、小林聡美、風間杜夫、(後列左から)松井玲奈、八嶋智人、美波


東京・Bunkamuraシアターコクーンの初代芸術監督を務め、多彩な演出方法で無二の舞台を生み出してきた串田和美が、50年の演劇人生で初めてチェーホフ作品に挑む。串田は、チェーホフの最高傑作にして最期の戯曲『桜の園』をベースに、新しい視点を盛り込み、大胆な脚色を加えて新たな作品『24番地の桜の園』を誕生させた。開幕前日の2017年11月8日(水)には会見&公開フォトコールが行われ、本作に出演する高橋克典と風間杜夫、八嶋智人、松井玲奈、美波、小林聡美、演出を務める串田が登壇した。

『桜の園』は「桜の園」と呼ばれる領地を舞台に社会の転換期に生きる人々の苦悩や葛藤を繊細な視点でユーモラスに描いた作品。本公演では、木内宏昌が新たに翻訳した戯曲に“言葉で表しきれないものを差し示すのが演劇”という串田とともに脚色を加え、現代にも通じる滑稽なまでの人間模様を描き出す。また、生演奏や振り付けも加わり、これまでにない作品が生まれる。

『24番地の桜の園』

『24番地の桜の園』

会見で串田は「チェーホフは一生、演出することはないんじゃないかなと思って生きてきたんですが、シアターコクーンのプロデューサーと打ち合わせをしている時に、なぜか『桜の園』が浮かんだんです。戯曲を読み直してみたらやっぱり面白かった。それに、もっと自由でいろんなことができるんじゃないかと思ったんです」と、本作が上演されることになった経緯を説明。

『24番地の桜の園』

『24番地の桜の園』

『24番地の桜の園』

『24番地の桜の園』

本作では、舞台美術も担当していることから、舞台装置について聞かれると「コンセプトはそこら辺から集めた建具で舞台を作って、映画の撮影をしている広場。そこで、いろんなことが行われる。演じているのは俳優だけど、いろんな記憶のようなものが漂っている舞台になればいいなと思っている」と明かした。

串田和美

串田和美

舞台出演は5年ぶり、串田作品は1999年の『セツアンの善人』以来となる高橋は、「これまで、舞台は『早く終わればいいな』って思っていたんですが、今回は、初めて芝居に前向きに臨んでいます」と冗談めかして挨拶し「ワクワク感とザワザワ感を楽しんでいるところです」と笑顔を見せた。また、串田作品への久々の出演について聞かれると、「僕は、デビューするかしないかという時期に、串田さんの作品に出演させていただきました。目を開けた時に、串田さんのお芝居に対する考え方を聞いて、それを吸収して(俳優人生が)始まったんです。

高橋克典

高橋克典

今回、舞台に前向きに取り組んでいると、たくさんの言葉を(思い出して)『ああ、そうだったのか』と感じます。解放して、芝居する瞬間に自由になることを教えていただいている気がします」と気合十分の様子だ。

高橋克典

高橋克典

小林聡美

小林聡美

また、古典作品に初挑戦する松井は「チェーホフ作品に触れることができ、楽しみだったり嬉しく思っていたんですが、実際にやってみるとすごく難しくて……。どう理解してどう表現したらいいんだろうと考え込んでしまいました」と明かす。串田からは「真面目になるな」とアドバイスを受けたと話し、「できるだけ真面目な部分を削ぎ落として、不真面目に自由にできるように芝居に向かっていきました。言葉の裏に隠されているものがあることがチェーホフ作品の良さだと思うので、言葉じゃないところでも伝わるものがあればいいなと思っています」と意気込んだ。

松井玲奈

松井玲奈

さらに八嶋は、「無限の可能性の海に飛び込んで、ジャブジャブ泳いでいる感じです。久々にワクワクしながら泳いでいます。楽しいですね」と笑顔を見せた。

八嶋智人

八嶋智人

なお、会見では、音楽を担当する太田惠資が率いる個性豊かなミュージシャンたちが、高橋が劇中で歌うというジプシー調の楽曲を奏でるパフォーマンスも行われた。キャストたちが手拍子でリズムをとる中、高橋は軽やかなステップを踏んでみせ、会場を盛り上げた。

風間杜夫

風間杜夫

美波

美波

『24番地の桜の園』

『24番地の桜の園』

取材・文・撮影=嶋田真己

公演情報
シアターコクーン・オンレパートリー2017
『24番地の桜の園』


■作:アントン・チェーホフ
翻訳・脚色:木内宏昌
演出・脚色・美術:串田和美

出演:高橋克典、風間杜夫、八嶋智人、松井玲奈、美波、大堀こういち、池谷のぶえ、 尾上寛之、北浦 愛、菅 裕輔、新田祐里子、大森博史、久世星佳、串田和美、小林聡美
ミュージシャン:太田惠資、関島種彦、アラン・パットン、飯塚 直、ギデオン・ジュークス

<東京公演>

日程:2017年11月9日(木)~28日(火)
会場:Bunkamuraシアターコクーン
チケット料金:〈S席〉10,000円 〈A席〉8,000円 〈コクーンシート〉5,000円(全席指定・税込)
※コクーンシートは、特にご覧になりにくいお席です。ご了承のうえ、ご購入ください。
※未就学児童のご入場はご遠慮いただいております。

<松本公演>

日程:2017年12月2日(土)・3日(日)
会場:まつもと市民芸術館 主ホール
チケット料金:〈一般〉7,800円 〈U25〉5,800円 〈U18〉3,800円(全席指定・税込)
※U25/U18は当日要年齢確認証提示


<大阪公演>
日程:2017年月12月8日(金)~10日(日)
会場:森ノ宮ピロティホール
チケット料金:10,500円(全席指定・税込)

■公式サイト:http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/17_sakurano/​

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