絆を深める“愛ある殺陣”に本気で挑む!劇団番町ボーイズ☆第10回本公演 舞台『クローズZERO』開幕

レポート
舞台
2017.12.1
舞台『クローズZERO』

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劇団番町ボーイズ☆第10回本公演 舞台『クローズZERO』が、2017年11月30日(木)より東京・CBGKシブゲキ!!にて開幕した。原作は高橋ヒロシ作の人気漫画で、2007年には三池崇史監督のもと完全オリジナルストーリーとして実写映画化。今回の舞台ではこの映画版を原作としている。初日公演に先駆けてゲネプロが行われ、囲み会見には松本大志堂本翔平二葉勇劇団番町ボーイズ☆メンバーと、客演として参加するモロ師岡、伊崎央登も登壇した。

別名「カラスの学校」と呼ばれる不良の集まり・鈴蘭男子高校には、喧嘩の腕に覚えのある猛者が集い日々覇権を激しく争っているが、未だ番長として全校をまとめあげた者は存在しない。長きに渡って闘争が繰り返される間に、やがて街の不良たちも「鈴蘭を統一するのは絶対に不可能だ」と噂するようになる。

そんな中やってきたのは、鈴蘭制覇を本気で目指す転入生の滝谷源治(松本)。最初は誰のことも信用しない一匹狼だった滝谷が、さまざまな仲間と出会い感化されることで成長していく。会見で「この男(滝谷)を担ぎたいと思ってもらえる人にならなければ…」と語っていた松本。その言葉どおり、力の強さだけでは計り知れない人間味あふれるリーダー像を作りあげていた。

舞台『クローズZERO』

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滝谷と対立する立場の芹沢多摩雄(堂本)は、現在の鈴蘭において最も頂点に近い存在。芹沢軍団の頭として数々のワルたちを束ね、その力はヤクザの組長も認めるほど。芹沢という人物像については、役を演じる堂本が「魅力を感じてもらえる懐の大きい人になれたらと思いながら(稽古を)やっていました」と思いを打ち明けていた。周囲から恐れられる存在ではあるが、仲間思いの姿を見せたり不必要な争いごとは避けるような節があったりと、人間力の高さを感じることができた。

舞台『クローズZERO』

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滝谷は、一見強面だけど愛嬌のある田村忠太(コーシロー)、仲間たちから慕われるものの女にモテない牧瀬隆史(三岳慎之助)、クールで切れ者の伊崎瞬(坂田隆一郎)らと向き合っていく過程で自分の居場所を確立。その中でも、矢崎組のチンピラである片桐拳(いとう大樹)との出会いは欠かせないものであり、片桐という男の存在が滝谷を大きく動かす。

舞台『クローズZERO』

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一方、芹沢率いる芹沢軍団も、策略家であり手段をいとわない戸梶勇次(二葉)、見た目は爽やかだがナンバー2の力を持つ辰川時生(藤岡信昭)、“極悪ツインズ”でムードメーカー的な存在の三上学(千綿勇平)と三上豪(安井一真)、軍団幹部の中で唯一2年生の筒本将治(菊池修司)など個性派揃い。

ほかにも一年戦争を制した桐島ヒロミ(籾木芳仁)、本城俊明(木原瑠生)、杉原誠(織部典成)の“海老塚中トリオ”。阪東秀人(鶴田亮介)、千田ナオキ(砂原健佑)、山崎タツヤ(西村涼太郎)らが属する凶悪なバイカーチーム“武装戦線”。最強の呼び声が高い通称“リンダマン”こと林田恵(松島勇之介)。また、刑事の黒岩義信(ただのあさのぶ)も登場回数こそ少ないものの存在感たっぷり。アンサンブルを含む多数のキャストたちが血気盛んにステージを駆け抜けていく。

矢崎組の組長・矢崎丈治(伊崎)は、若くて聡明な雰囲気を醸し出すと同時に凄みのある気迫を放っていた。そして矢崎組と敵対する存在であり、源治の父親でもある劉生会滝谷組の組長・滝谷英雄(モロ師岡)は、ヤクザらしからぬコミカルな言動で笑いを誘いつつきっちりと場を引き締める。演技の振り幅の大きさと圧倒的な存在感で会場の空気をもがらりと変えた。

ゲネプロを終えて、松本が「客席の反応があることで芝居にも影響が出ていたように感じます」と感想を述べると、堂本は「生のリアクションが肌で感じられてめちゃくちゃテンションが上がりました」、二葉も「皆の熱量がいつもの倍くらいに感じました」と頷く。高校生役3人のやりとりを見た伊崎は「僕は喧嘩のシーンはないのですが、自分もやりたいなって思えるくらい熱量を感じました」と感想を述べた。その後「ゲネプロで全力を果たして(お客さんを)掴みました!」と嬉しそうに話すモロには、すかさず伊崎から「誰よりもフレッシュ!(笑)」とツッコミが飛んで会場の笑いを誘った。

舞台『クローズZERO』

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ベテラン俳優のモロ師岡や、「クローズZERO」としても先輩である伊崎らが両脇を固めていることについて、松本は「各々違う魅力を持っていらっしゃるので勉強させていただいてます」と語る。堂本は「稽古場での在り方もすごく勉強になって、僕らもそれに負けないようにがんばろう!といい雰囲気の中で稽古ができました」と刺激を受けたことを明かす。二葉も「いろんなことを教えていただいて幸せな時間でした」と稽古場からの様子を振り返った。

舞台『クローズZERO』

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劇中では激しいアクションシーンも盛りだくさんだが、二葉は「僕たち普段喧嘩しないので…(笑)」と前置きしつつ「実は皆、服を脱いだらアザがあります。本当の痛みが分かって芝居もやりやすくなりました」と、アクションの中で本気で当てている部分があることを明かした。堂本も「クローズの殺陣は、恨みで闘う感じではなくて愛のある殺陣。絆がどんどん深まっていく作品だと思います。やっていて辛いけど、それを上回るくらい楽しいです」と穏やかな表情で語った。

今回は、劇団番町ボーイズ☆にとって10回目の本公演。堂本は「メンバー同士が仲良くなって、やっと言い合えるような環境になってきました。稽古場の雰囲気がすごく良くなったと感じます」と、一つの節目でもある本作で新たな手ごたえを感じた様子。これを受けた伊崎も「番町ボーイズとは第3回公演のときに共演させていただきましたが、そこからの成長が見られて嬉しかったです」と温かい言葉を送った。

舞台『クローズZERO』

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一方、モロ師岡は「若い子がたくさんいて、いじめられたらどうしよう…いきなり呼び捨てにされたらどうしよう…と思い、ナメられないようにいかなきゃなって思っていたら、ものすごくいい子たちばっかりでした」と冗談を交えながら後輩たちの印象を語る。「真面目に一生懸命やっていて、これは負けちゃいかんと思いました。気が付けばダメ出しもしてあげようと思ったんですけど、全然するところがないくらい」との褒め言葉に、高校生役の3人は「いやいやいや!」と恐縮しきり。番町ボーイズの魅力については「怖いもの知らずのパワーがいちばんの魅力。僕みたいにいろいろ計算してやるのではなく(笑)、計算では出来ない若さあふれるパワーがあると思います」と称賛していた。

舞台『クローズZERO』

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劇団番町ボーイズ☆第10回本公演 舞台「クローズZERO」は東京・CBGKシブゲキ!!にて12月3日(日)まで上演される。チケットは即日完売となったため追加公演も決まり、追加公演では劇団番町ボーイズ☆より二葉要と大隈勇太のゲスト出演も発表されている。いずれの公演も完売済だが、若干数の当日券が用意されるとのこと。詳細については公式サイトやTwitterをチェックしてほしい。

取材・文・撮影=堀江有希

※伊崎央登の「崎」は旧字体

公演情報
劇団番町ボーイズ☆第10回本公演 舞台「クローズZERO」

■公演日程:2017年11月30日(木)~12月3日(日)(追加含め全5公演)
■会場:CBGKシブゲキ!!
■原作:映画「クローズZERO」
   (C)2007髙橋ヒロシ/「クローズZERO」製作委員会
■脚本・演出:山田能龍(山田ジャパン)
■主催:株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント

■出演:
滝谷源治 役:松本大志(劇団番町ボーイズ☆
芹沢多摩雄 役:堂本翔平(劇団番町ボーイズ☆
伊崎 瞬 役:坂田隆一郎(10神ACTOR)
牧瀬隆史 役:三岳慎之助(10神ACTOR)
辰川時生 役:藤岡信昭(ハルク・エンタテイメント)
戸梶勇次 役:二葉 勇(劇団番町ボーイズ☆
田村忠太 役:コーシロー(ハルク・エンタテイメント)
三上 学 役:千綿勇平(劇団番町ボーイズ☆
三上 豪 役:安井一真(劇団番町ボーイズ☆
筒本将治 役:菊池修司(劇団番町ボーイズ☆
阪東秀人 役:鶴田亮介(劇団ヘラクレスの掟)
千田ナオキ 役:砂原健佑(劇団番町ボーイズ☆)
山崎タツヤ 役:西村涼太郎(ステッカー)
桐島ヒロミ 役:籾木芳仁(劇団番町ボーイズ☆)
本城俊明 役:木原瑠生(劇団番町ボーイズ☆)
杉原 誠 役:織部典成(劇団番町ボーイズ☆候補生)
林田 恵  役:松島勇之介(10神ACTOR)
田村 保 役:西原健太(劇団番町ボーイズ☆)
真中トオル 役:矢代卓也(劇団番町ボーイズ☆)
黒岩義信 役:ただのあさのぶ(山田ジャパン)
矢崎丈治 役:伊﨑央登
片桐 拳 役:いとう大樹(TEAM-ODAC)
滝谷英雄 役:モロ師岡

 
【ゲスト出演】※追加公演のみ
二葉要(劇団番町ボーイズ☆)
大隅勇太(劇団番町ボーイズ☆)

 
■チケット料金
【前売券】S席:7,500円 A席:5,000円 B席:3,000円(全席指定・税込)
【当日券】S席:8,000円 A席:5,500円 B席:3,500円(全席指定・税込)
■公演公式サイト  http://www.stage-crowszero.com/

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