江戸時代の芝居小屋にトリップ!!藤間勘十郎が手掛ける『南総里見八犬伝』
藤間勘十郎文芸シリーズ 其の弐 『南総里見八犬伝』
藤間勘十郎が手掛ける『南総里見八犬伝』10月8日から上演
日本舞踊宗家藤間流八世宗家、藤間勘十郎の構成・演出・脚本による文芸シリーズ第二弾、曲亭馬琴『南総里見八犬伝』が、10月8日(木)~18日(日)までDDD AOYAMA CROSS THEATHERにて上演される。
「藤間勘十郎文芸シリーズ」とは、日本文学に日本の古典芸能の要素を取り入れて、藤間勘十郎がエンターテインメント作品として立体的に作劇する舞台。今回は藤間勘十郎自身が上演台本も手掛け、「第一幕 芳流閣に闘う~信乃と現八~」「第二幕 庚申山の化猫~角太郎の仇討ち~」に焦点を当てて上演される。
歌舞伎界では主に市川海老蔵、片岡愛之助、市川猿之助、中村勘九郎の振付を手掛ける藤間は、歌舞伎音楽を始めとする邦楽にも造詣が深く、「苫舟」の名前で作曲・作調も行い、また、宝塚歌劇団の振付も手掛け、能楽にも造詣が深く…と多岐にわたる活躍をしている。
稽古初日の挨拶で、藤間は「“藤間勘十郎文芸シリーズ”第一弾『桜の森の満開の下』を上演した時にも行ないましたが、文芸シリーズですから“読む”要素も入れたいなと思っております。朗読するところと、芝居としてお見せするところの両方で組み立てたいなと。そのあたりのバランスは稽古をしていく中でみなさんと一緒に考えながら作ってゆきましょう。おそらく、芳流閣は皆さんに立ち廻りを頑張っていただいて、後半は化猫の動きを入れながら芝居を見せていく、という形になると思います。真っ暗で何もない空間で、ちょっと怪談のような雰囲気も出せたら面白いかなと」と作品の構想を語っている。
今回、ダンスや演劇、イベントで使用されることが多いDDD AOYAMA CROSS THEATERに桟敷席を設け、客席をも使う演出のなか、若手俳優陣が立ち廻りにも体当たりで挑む。それはまるで、江戸の芝居小屋のような雰囲気。しばし浮世を忘れ、「南総里見八犬伝」の世界を堪能するひととき。ぜひ楽しんでいただきたい。
原作:曲亭馬琴
上演台本・演出:藤間勘十郎
日時:2015年10月8日(木)~18日(日)
場所:DDD AOYAMA CROSS THEATHER
出演:河合龍之介、磯貝龍虎、山本一慶、津川祀武憙、林田航平、一之瀬嘉仁、阿川祐未、水木桜子、HADO、帆風成海
公式サイト:http://www.k-pac.org/performance/20150516.html