恐竜の卵や巣の化石、全身骨格が一同に集結! 『恐竜の卵 ~恐竜誕生に秘められた謎~』が大阪市立自然史博物館で開催中
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特別展『恐竜の卵 ~恐竜誕生に秘められた謎~』が、2018年5月6日(日)まで、大阪市立自然史博物館で開催されている。
1億6000万年以上という長い時代、繁栄し続けた恐竜。恐竜はどうやって子孫を増やし、これほど長く繁栄していったのか。恐竜の卵や巣の化石などから、その謎を解き明かす。
近年、恐竜の卵や巣の化石は中国大陸を中心に数多く見つかり、様々な恐竜が独自の方法で産卵、子育てをしていたことがわかってきている。本展では、卵による恐竜の誕生をメインテーマに、多様な恐竜コレクションを所蔵する中国の浙江自然博物館から借り受けた恐竜の卵や巣の実物化石をはじめ、それらの親や幼体の標本などを一堂に展示。さらに、恐竜の産卵方法、営巣のしかた、抱卵行動の進化、生まれたばかりの幼体といった、産卵から孵化までの過程などについて、最新研究を踏まえて紹介する。
触れる卵の実物化石も
様々な卵や巣の化石
様々な卵や巣の化石2
大きさも形も様々な、恐竜の卵が勢ぞろい。中には、実際に触れられる卵の実物化石も。
羽毛恐竜「トロオドン」の全身骨格と巣の化石
トロオドンの復元画 復元画/月本佳代美
トロオドン全身骨格
トロオドンは、北アメリカに生息していた羽毛恐竜。ノコギリ状の大きな歯があることから、「傷つける歯」という意味の名前がつけられた。現在の鳥ともっとも近縁な恐竜の一種と考えられている。成体や胚の骨格と、卵や巣が複数見つかっており、繁殖方法の研究がもっとも進んだ恐竜のひとつ。
トロオドンの巣
トロオドンの巣の様子 復元画/月本佳代美
トロオドンの卵は、長径が約15cmで、鳥の卵に似た細長い楕円形。産卵期のたびに同じ巣を繰り返し利用していたことや、抱卵していたことがわかっている。
巨大肉食恐竜トルヴォサウルスの全身骨格も登場
トルヴォサウルス全身骨格
ヨーロッパ最大級のジュラ紀後期(約1億6000万年前)の肉食恐竜、トルヴォサウルス。「トルヴォ」は「野蛮な」を意味するラテン語で、全長は9〜10メートルあり、平均的なアロサウルスをしのぐ大きさだったと推測される。ステーキナイフのような歯、太くて強力な前あしが特徴的だ。
トルヴォサウルスの巣 復元画/月本佳代美
巣の化石に残された胚からは、卵からかえる前の頭骨や脊椎骨が確認され、その成長過程が明らかになった。
日時:2018年3月10日(土)〜5月6日(日)
会場:大阪市立自然史博物館
公式サイト:http://www.mus-nh.city.osaka.jp/