『HiGH&LOW』が2冠&綾瀬はるかが2年連続最優秀アクション女優に 『第6回ジャパンアクションアワード』授賞式

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2018.3.18
第6回ジャパンアクションアワード

第6回ジャパンアクションアワード

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3月17日、日本のアクション俳優・スタントマン・スタッフらが一同に会するイベント『春のアクションまつり』がLOFT9 Shibuyaにて開催された。イベント内では第6回ジャパンアクションアワード各部門の最優秀作品・受賞者が発表されている。

ジャパンアクションアワードは、日本俳優連合のアクション部会が主催する賞。映画・テレビを問わず、その年度に公開された日本のアクション作品の中から、最も優れたスタント、アクションシークエンス、俳優などの各部門の受賞者が発表される。

『関ケ原』大場泰正

『関ケ原』大場泰正

2017年度のベストアクション作品賞は、原田眞人監督・脚本、岡田准一、役所広司ら出演で司馬遼太郎の歴史小説を映画化した『関ケ原』が受賞。大谷刑部役で出演した大場泰正が登壇し、劇中の大規模な合戦シーンの撮影に約1ヵ月を要したことを明かしつつ、「2、3日くらいしか取りこぼしたシーンがないくらいに進んだ」「本来だったらもっと時間がかかるところ」と撮影秘話を語っていた。

『HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY』野呂慎治氏

『HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY』野呂慎治氏

『HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY』はベストアクションシーン賞とベストアクション監督の2部門で受賞。ベストアクションシーン賞に選ばれたのは、野呂慎治氏が担当した“日本初の自動車縦回転カースタント”だ。登壇した野呂氏は、「ハリウッドでは火薬を使うんです。車の後ろに大砲を積んで、下に火薬の玉を打ち出して、その勢いで回転させる」とカースタントについて説明。一方で今回『HiGH&LOW』については、日本の火薬規制が厳しかったために、火薬の代わりにエアー(空気)を使ったことを明かしていた。そのほかにも、「エアーの装置で予算を使いきったので、ロールバー(車が潰れないように補強する鉄骨フレーム)なしでやった」「肩なめの位置からカメラで撮影していて、ヘルメットをかぶるわけにはいかなかった」などと、危険な撮影の裏側を告白。司会の飯星景子から今後について尋ねられると、「横転しながら正面衝突する」大規模スタントを近々に撮影することを明かしていた。

『HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY』A-TRIBE・石原有梨氏

『HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY』A-TRIBE・石原有梨氏

ベストアクション監督賞に輝いた大内貴仁氏は、ドニー・イェン主演、谷垣健治監督の映画『肥龍過江』(英題:Enter The Fat Dragon)の撮影にアクション監督として参加しているため出席できず。撮影中の中国からビデオメッセージで「スタントマンがその場で身体をはってくれたので、ぼくは何もしていないです」と謙遜しつつ、「ジャンルにこだわらず、日本映画が発展していくように、ぼくも他の方と一緒に精進していきたいと思います」と意気込みを語った。また、会場には大内氏が代表を務めるアクションチーム・A-TRIBEの石原有梨氏が登壇。師にあたる大内氏の仕事ぶりについて聞かれると、石原氏は「“暴君”とよく呼ばれています」とコメントし、会場の笑いを誘う。一方で、「無茶ぶりもあるかもしれないですけど、いいと思ったものを形にすることに優れている」「大内がアクション監督だと大変な現場にはなるんですけど、それでも参加してくれる人がいる。不思議な力を持っている」と、大内氏の魅力を語った。

アクションアワードを象徴するベストスタントマン賞を獲得したのは、『たたら侍』『精霊の守り人』の帯金伸行。スタント歴37年の帯金は「ここまでやってこれたのも、両親、家族、そして一緒に働いている仲間のおかげだと思っています。あとどのくらい出来るかわからないですが、あともう少しだけ余力があります。どうぞ、よろしくおねがいします」と、ビデオメッセージでコメントした。

『精霊の守人 悲しき破壊神』大島遥

『精霊の守人 悲しき破壊神』大島遥

また、ベストアクション男優賞の最優秀賞は『亜人』の佐藤健、ベストアクション女優賞の最優秀賞は、『精霊の守り人 悲しき破壊神』の綾瀬はるかがそれぞれ受賞。綾瀬は、昨年の『第5回ジャパンアクションアワード』でもベストアクション女優賞の最優秀賞を受賞しており、2年連続で同賞に輝いたことになる。

最後に、日本俳優連合 アクション部会が長年の活躍に敬意を表して顕彰する、特別功労賞も発表。元東映剣友会で殺陣師の菅原俊夫氏が選ばれた。

第6回ジャパンアクションアワード各部門の最優秀、および優秀作品は以下のとおり。

 

ベストアクション作品賞

最優秀賞 『関ヶ原』

優秀賞 『CRISIS 公安機動特別捜査班』

優秀賞 『無限の住人

 

ベストアクションシーン賞

最優秀賞 『HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY』カースタント

優秀賞 『CRISIS 公安機動特別捜査隊』約8分の長回しアクション

優秀賞 『仮面ライダーアマゾンズ シーズン2』カラスアマゾンVS仮面ライダーアマゾンネオ

 

ベストスタントマン賞

最優秀賞 帯金伸行『たたら侍』『精霊の守り人』

優秀賞 関田安明『探偵はBarにいる』

優秀賞 大島遥『精霊の守人 悲しき破壊神』

優秀賞 岡本正仁『精霊の守り人 悲しき破壊神』

 

ベストアクション監督賞

最優秀賞 大内貴仁『HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY」

優秀賞 舟山弘一『精霊の守人 悲しき破壊神』

最優秀賞 田中信彦『CRISIS 公安機動特別捜査隊』

 

ベストアクション男優賞

最優秀賞 佐藤健『亜人』

優秀賞 綾野剛『武曲 MUKOKU』『新宿スワン II』『亜人』

優秀賞 小栗旬『CRISIS 公安機動特別捜査隊』『銀魂』

 

ベストアクション女優賞

最優秀賞 綾瀬はるか『精霊の守人 悲しき破壊神』

優秀賞 戸田恵梨香『無限の住人

優秀賞 杉咲花『無限の住人
 

特別功労賞

菅原俊夫
 

『春のアクションまつり』イベント後半には、辻井啓伺氏(『無限の住人』ほか)や横山誠氏(『牙狼-GARO- 神ノ牙-KAMINOKIBA-』ほか)らアクション監督・スタントマン・俳優たちがアクションの現状を本音で語りあうトークイベント『アクションサミット』も開催された。近日、SPICEでは昨年同様にその模様を詳しくレポートする予定。

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