初の3ピース編成で生み出す圧巻のグルーヴ ーーKeishi Tanakaの春ツアー大阪公演初日をレポート

レポート
音楽
2018.3.21
 Keishi Tanaka Spring Tour 2018 [This Feelin’Only Knows]

Keishi Tanaka Spring Tour 2018 [This Feelin’Only Knows]

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Keishi Tanaka Spring Tour 2018『This Feelin’Only Knows』2018.03.20.NOON + CAFÉ

Keishi Tanaka が2018年1月24日にストリーミング配信限定でリリースされたシングル『This Feelin’Only Knows』をタイトルに冠した全国ワンマンツアー『Keishi Tanaka Spring Tour 2018 This Feelin’Only Knows』をスタートさせた。全国10ヶ所をまわるツアーの初日となった大阪公演の様子をレポート! これまでも弾き語りや10人のフルバンドセットなど様々なスタイルで精力的なライブ活動を行ってきた彼だが、今回のツアーは、小宮山純平(Dr)、田口恵人(Ba/LUCKY TAPES)の2人を迎えた3ピース編成という初の試み。どのようなライブをみせてくれるのか期待が高まる。会場のNOON + CAFÉでは、『This Feelin’Only Knows/知らない街の大聖堂』の両A面12インチ・アナログ盤(MP3 DLコード付き)の先行販売も開始された。

DJ DAWA (FLAKE RECORDS) 撮影=河上良

DJ DAWA (FLAKE RECORDS) 撮影=河上良

春が近づいているとはいえ、小雨がパラつき少し肌寒い夜となった3月20日。DJ DAWA (FLAKE RECORDS)のGOOD MUSICがフロアを程よくあたためたところで、バンドメンバー2人と共にギターを手に登場したKeishi。1曲目の「Crybaby’s Girl」では、冒頭ギター&ヴォーカルからはじまり、ドラムフィルインでシンプルな3ピースサウンドの輪郭をはっきりと浮かび上がらせる。伸びやかなKeishi の歌心際立つアレンジがなんともドラマチックな幕開けに、フロアからは歓喜の声が。

Keishi Tanaka 撮影=河上良

Keishi Tanaka 撮影=河上良

「ツアー初日、大阪楽しんでいってください!」と叫び、会場の空気を掴むと、「Hello, New Kicks」や「Floatin’ Groove」など前半はシングル曲を中心に。初の3ピース編成とは思えない安定のアンサンブルで、鉄壁のグルーヴを生み出す手腕はさすがのひとこと。春風のようなギターサウンドが心地よく、暖かい屋外で聴きたい衝動に何度もかられる。今まで馴染みのある楽曲もストリングスやホーンセクションのない最小限の3ピースというバンドアレンジにより、また違った魅力が全開に。そんな心地よい音に包まれながら、ハンドクラップとともにみんな思い思いに身体を揺らしている。

Keishi Tanaka 撮影=河上良

Keishi Tanaka 撮影=河上良

MCでは、「あけましておめでとうございます! ずっと大阪に来れていなかったので」と遅めの新年の挨拶に拍手が巻き起こる。「新しい編成でどんなライブをするかもわからないのに集まってくれてありがとうございます!」とメンバー紹介を経て、常に挑戦を続ける彼の原点ともいえる“はじまりのうた”「New Song」を。「新しいことをやると影でいろいろ言われることもありますが、それでも俺はやる!」という曲終わりの言葉からは、はじまったばかりのこのツアーに対する決意と意気込みを感じた。続く「偶然を待っているだなんて」では後半、ドラムとベースを中心にスリリングなセッションとなり、どんどんバンドの熱量をあげていく。

Keishi Tanaka 撮影=河上良

Keishi Tanaka 撮影=河上良

そして、「It’s Only My Rule」では、Keishiがマイクなしでセンターに立ち、生声で歌い始めると、絶妙のタイミングで電車のガタンゴトンという音が!(NOON + CAFÉはJRの高架下という立地)思わず天井を見上げてやりなおすというおちゃめな一幕に笑いが起こる。そんなライブハウスならではの近い距離感とユルイ空気が心地よい。「入り方をかえたら失敗した……」と苦笑いを浮かべながらも、「悪くないね3ピース! 今日は(楽器は)誰も出てきませんよ(笑)。せっかくなのでちょっとしたアコースティックコーナーを」と中盤は、アコースティック・ギターに持ち替え、よりオーガニックなサウンドにみがきをかける。

Keishi Tanaka 撮影=河上良

Keishi Tanaka 撮影=河上良

「今からこの3人のハーモニー聴かせっから。ウチのコーラスやべえから!」と自信たっぷりに聴かせてくれたのは、「Stars And Lies」。南国テイストなコーラスがアコースティックギターと混ざり合い、なんともいえない多幸感を生み出していた。アコギメインで温かい歌声を響かせた「秘密の森」、ソウルフル&クールなライブ感がたまらない「冬の青」、ドラムPAD ✕ アコースティックギターで泳ぐようにメロディを紡ぐ「真夜中の魚」など多彩なアプローチで魅せたアコースティックコーナーは、ひとつのハイライトとなった。

Keishi Tanaka 撮影=河上良

Keishi Tanaka 撮影=河上良

ドラム&ベースセッションでつないだあとは再びエレキギターに持ち替え、後半戦へ。「まだみんなが(ライブで)聴いたことのない曲を」と両A面のひとつ「知らない街の大聖堂」を初披露。キラキラと輝く水面のようなサウンドスケープに息をのむ。そして、1stアルバム『Fill』から「After Rain」、「Like Her」と疾走感ある曲をたたみかけ、緩急のある展開を見せると盛り上がりは最高潮に。ヴォーカルカウントではじまったシングル「Just A Side Of Love」では、ベースヴォーカルも飛び出したり。

Keishi Tanaka 撮影=河上良

Keishi Tanaka 撮影=河上良

「初日大阪にしてよかったと思います! ありがとう!」と、今回のツアータイトルであり、最新シングルであるソウルフルなナンバー、「This Feelin’Only Knows」が披露され、躍動感溢れるメロディや美しいコーラスワークに耳を奪われる。本編最後はジャジーな3ピースアレンジが秀逸な「透明色のクルージング」で確かな演奏力をみせた。

Keishi Tanaka 撮影=河上良

Keishi Tanaka 撮影=河上良

アンコールで登場した3人は、本編が無事終わった安堵感からかプライベートなトークもたっぷりで、ファンを楽しませてくれた。さらに、6月に東名阪で行われる自主企画『NEW KICKS』のライブの開催も発表され、6月17日には、大阪Shangri-Laでの公演が決定という嬉しいお知らせも。アンコール1曲目では、ピースフルな空気感の中、未発表の新曲が披露され、最後は、「素敵な影の結末」の心踊るメロディにあわせてなごり惜しむように誰もが身体を揺らしていた。

Keishi Tanaka 撮影=河上良

Keishi Tanaka 撮影=河上良

シンプルなバンドアレンジによって浮き彫りになる楽曲のクオリティと、身体に溶け込んでいくようなメロディの美しさを再確認し、バンドモードにある現在の彼に無限の可能性を感じたライブ。このツアーでこの3ピースサウンドがどんな進化を遂げていくのか、また違った会場で生まれる空気により、楽曲がどんな表情をみせてくれるのか楽しみでならない。

Keishi Tanaka 撮影=河上良

Keishi Tanaka 撮影=河上良

レポート・文=岡田あさみ 撮影=河上良

Keishi Tanaka / This Feelin’ Only Knows [Official Music Video]

 

ツアー情報

Keishi Tanaka Spring Tour 2018 『This Feelin’ Only Knows』

3月21日(水) 福山 5¢ 明治館
《LIVE》Keishi Tanaka
Support Musician Drum : Junpei Komiyama Bass : Keito Taguchi (LUCKY TAPES)
3月22日(木) 福岡 Kieth Flack
《LIVE》Keishi Tanaka
Support Musician Drum : Junpei Komiyama Bass : Keito Taguchi (LUCKY TAPES)
《DJ》DJ Kazuo (About Music)
3月23日(金) 高松 TOONICE
《LIVE》Keishi Tanaka
Support Musician Drum : Junpei Komiyama Bass : Keito Taguchi (LUCKY TAPES)
《DJ》NACCI (NIGHT LIVE CLUB)
3月24日(土) 神戸 James Blues Land
《LIVE》Keishi Tanaka
Support Musician Drum : Junpei Komiyama Bass : Keito Taguchi (LUCKY TAPES)
3月30日(金) 京都 UrBANGUILD
《LIVE》Keishi Tanaka
Support Musician Drum : Junpei Komiyama Bass : Keito Taguchi (LUCKY TAPES)
3月31日(土) 四日市 cafe MONACA
《LIVE》Keishi Tanaka
Support Musician Drum : Junpei Komiyama Bass : Keito Taguchi (LUCKY TAPES)
4月6日(金) 仙台 CLUB SHAFT
《LIVE》Keishi Tanaka
Support Musician Drum : Junpei Komiyama Bass : Keito Taguchi (LUCKY TAPES)
《DJ》MARTY (CAMERA OBSCURA)
4月7日(土) 宇都宮 Snokey Records
《LIVE》Keishi Tanaka
Support Musician Drum : Junpei Komiyama Bass : Keito Taguchi (LUCKY TAPES)
4月8日(日) 代官山 Weekend Garage Tokyo
《LIVE》Keishi Tanaka
Support Musician Drum : Junpei Komiyama Bass : Keito Taguchi (LUCKY TAPES)

Keishi Tanaka presents『NEW KICKS』

6月17日(日)大阪 Shangri-La
OPEN 17:00 / START 17:30 
ADV 3,800yen / DOOR 4,300yen (1ドリンク代別途)   
-LIVE-
Keishi Tanaka / GUEST有り
 
6月18日(月)名古屋 CLUB UPSET
OPEN 18:30 / START 19:00 
ADV 3,800yen / DOOR 4,300yen (1ドリンク代別途)   
-LIVE-
Keishi Tanaka / GUEST有り
 
6月30日(土)東京 キネマ倶楽部
OPEN 17:00 / START 18:00 
ADV 3,800yen / DOOR 4,300yen (1ドリンク代別途)   
-LIVE-
Keishi Tanaka / GUEST有り
 
一般発売 2018年5月12日(土)発売 
 
<オフィシャルHP先行(先着)>
受付URL : http://eplus.jp/kt-hp/ ※PC・モバイル共通
受付期間:3月20日(火)21:00 ~ 3月31日(月)23:59
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