演劇人と観客のための新イベント「BITEキャラバン test1」潜入レポート!

2015.10.14
レポート
舞台

会場となったHOBOHOBOは、曜日ごとに異なる演劇公演と宴会を提供する【演宴会】を開催。演劇に理解のあるイベントスペースとなっている。

2015年10月11日、演劇人と観客のための新たな演劇イベントが東京・新大久保にて初開催された。その名も「BITEキャラバン test1」。これは、演劇情報誌『BITE』の編集長であり、自身も演劇ライターとして活躍する園田喬し氏が主催するイベントだ。園田氏が注目する劇団主宰とのトークコーナーや演劇グッズの販売も行われ、演劇人と観客が自由に交流する空間となった本イベントの様子をレポートする。

JR新大久保駅から歩いて約10分。会場となった自由空間HOBOHOBO(ホボホボ)は韓国料理屋が立ち並ぶ路地の合間でひっそりと戸口を開いていた。まるでテント小屋に立ち入るかのように黒幕をくぐって中に入ると、オレンジの明かりでぼんやり照らされた、ゆるやかで心地よい空間が広がっていた。

演劇グッズやチラシが並ぶ「演劇の大博覧会」

物販コーナー。モラトリアムパンツ、カミグセ、トリコロールケーキなどあらゆる団体のグッズが購入可能。

チラシ置き場。当日直接手渡しをすれば誰でも公演チラシの設置が可能だ。

入口付近では、演劇の台本・缶バッチなどのグッズ・上演DVDなどの物販が所せましと並ぶ。もちろん情報誌『BITE』も購入可能だ。その傍らには、公演チラシも並べられ、さながら「演劇の大博覧会」のような空間だ。イープラスの演劇情報アプリ『チラシステージ』の宣伝チラシもバッチリ置かれて結構結構!

注目の演劇人たちの「情熱」と「素顔」

夕方からは、ゲスト演劇人を迎えてのトークイベントがスタート。ゲスト演劇人は、今田健太郎氏(アルルル)、今城文恵氏(浮世企画)、つくにうらら氏(カミグセ)、櫻井智也氏(MCR)の4名。

左:園田喬し(BITE編集長) 右:今田健太郎(アルルル) ⓒBITE公式Twitter

右:今城文恵(浮世企画) ⓒBITE公式Twitter

各ゲストとも自身の作品・劇団に対する芯のある思いを語る。特に、ゲストの中で最年少のつくに氏が、頭を掻き毟って悩みながらも必死に自身の作品について言葉を紡ぐ姿が印象的だった。「人の感情が舞台の上でバーンと爆発する瞬間に魅力を感じます。中途半端な感情ではなく。」と語るつくに氏のまっすぐな瞳には、これからの演劇界を担う気概が十分に満ち満ちていた。

右:つくにうらら(カミグセ) ⓒBITE公式Twitter

右:櫻井智也(MCR) ⓒBITE公式Twitter

また、トーク時には、各ゲストのプライベートな話題も展開された。浮世企画の今城氏は漫画「ハイキュー!!」にはまっていることを告白。園田氏が「ハイキュー!!」の魅力について尋ねると、今城氏は「キャラクターのバックグラウンドを想像させるような、部屋の小道具の描きこみが凄い」と回答。目の付け所がさすが演出家だ、と感嘆させられる一方で、キャラクターへの愛を語る彼女の意外な一面に驚かされた。
 

「BITEキャラバン」限定の"過激"マル秘話

「BITEキャラバン」では、いま活きの良い演劇人の熱く真剣な姿から、思いもよらない人間味あふれる姿も垣間見ることができた。園田氏のゆるりとしたトーク運びにより、普段は知ることのできない演劇人のあらゆる一面に触れることができたトークイベント。確実に今後の「BITEキャラバン」でもメインイベントとなるであろう、充実した時間であった。
 
ただ、唯一心残りであるのは、MCR主宰・櫻井智也氏の過激すぎる”プライベートな話題”について本記事で触れることができないという点である。そんな、マル秘話も飛び出すような「BITEキャラバン」。気になった演劇ファンは、第二回開催があればぜひとも参加してみよう。
 
イベント情報
BITEキャラバン test1(終了)

日時:2015年10月11日(日)14時〜20時
会場:自由空間HOBOHOBO(ホボホボ・新宿区大久保)
出演:園田喬し、
今田健太郎(アルルル)、今城文恵(浮世企画)、つくにうらら(カミグセ)、櫻井智也(MCR)


 

 

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