高橋一生、音声ガイド収録インタビュー 『ルーヴル美術館展 肖像芸術―人は人をどう表現してきたか』
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高橋一生、収録の様子
2018年5月30日(水)〜9月3日(月)まで、国立新美術館 企画展示室1Eにて開催される『ルーヴル美術館展 肖像芸術 ―人は人をどう表現してきたか』。本展は、ルーヴル美術館の豊かなコレクションを通して、肖像芸術の社会的な役割やその表現上の様々な特質を浮き彫りにする。ルーヴル美術館が誇る肖像画の傑作、ヴェロネーゼの《美しきナーニ》をはじめ、3000年以上前の古代エジプトの棺用マスクからルイ14世やナポレオンの君主像など様々な肖像、いわば“ルーヴルの顔”が並ぶ。
そして、“展覧会の顔”ともいうべきオフィシャルサポーター・音声ガイドに就任したのは、様々な役を演じる俳優・高橋一生。都内にて音声ガイド収録が行われ、高橋がインタビューに応じた。
「眠くなられないよう、わかりやすく、聞き取りやすい声で臨みました」
高橋一生、パリの様子
ーー今回、オフィシャルサポーター・音声ガイドの依頼のお話を聞いた時はどのようなお気持ちでしたか?
音声ガイドは初めてでしたけれど、美術展に触れたり、美術館を訪れたりというのは日常的に楽しんでいたので、今回お話をいただいて嬉しかったです。
ーー美術館の音声ガイドのナレーションを担当されるのは初めてとのことでしたが、普段の仕事と違い、何か意識されたことはありますか? 苦労された点はありますか?
お芝居の場合だと人柄やキャラクターに対してアプローチの仕方が色々できるんですが、「音声ガイド」となると、大前提としてガイドなので“わかりやすく、聞き取りやすい声”を心掛けて臨みました。僕の声で眠くなっていないか、周りのスタッフに確認しながら収録しました。
ーー 来場者の方に特によく観ていただきたい作品はありますか?
《性格表現の頭像》は、至近距離で観てみて、写真では写実的だと思っていましたが、特に唇など、実はデフォルメされていて、大きく印象が変わった作品のひとつです。《戴冠式の正装のナポレオン1世》も、時代背景をディティールまで精緻に作られていて、まるで戴冠式が現代に現れたような、ぜひ観ていただいきたい作品です。
ーー今回、特別番組の撮影で、初めてパリ・ルーヴル美術館に行かれたとのことですが、いかがでしたか?
まず、パリという街が歴史の積み重なった、全体で美術品のような街で、ところどころに芸術品があり、日常的に触れていると思うと、少しうらやましくも思いました。ルーヴル美術館は1日では時間が足りないですね! 今回は休館日に行かせていただきましたが、スムーズに動いていっても1日ではゆっくり回り切れないくらい多くの作品がありました。