cero新アルバムの収録曲&ジャケ公開、店舗特典に「陸のうえの晩餐」カセット

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2018.4.19
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ceroが5月16日に4thアルバム「POLY LIFE MULTI SOUL」をリリース。本作の収録内容およびジャケットアートワーク、店舗購入特典が公開され、特設サイトもオープンした。

アルバムには荒内佑が手がけた楽曲「魚の骨 鳥の羽根」やアナログ12inchで先行リリースされる「Waters」など全12曲を収録。初回限定盤A、初回限定盤B、通常盤の3形態が用意され、初回盤Aには2016年のツアー「MODERN STEPS TOUR」東京・新木場STUDIO COAST公演と2017年に東京・日比谷野外大音楽堂で行われたワンマンライブ「Outdoors」より厳選したライブ映像に加え、「Waters」「魚の骨 鳥の羽根」のスタジオセッションの様子を収めたDVDが付属する。また初回盤Bは全収録曲のインストゥルメンタルバージョンを収めたボーナスディスクがセットになったCD2枚組仕様となっている。

なお本作を対象のタワーレコードで購入すると特典として、ceroがキリン「グランドキリン」シリーズのWeb CMのために書き下ろした楽曲「陸(おか)のうえの晩餐」を収めたダウンロードコード付きカセットテープを先着でプレゼント。HMV、TSUTAYA、disk unionほかでは各法人ごとに絵柄が異なるオリジナルステッカーが配布される。

cero「POLY LIFE MULTI SOUL」収録内容

CD

01. Modern Steps
02. 魚の骨 鳥の羽根
03. ベッテン・フォールズ
04. 薄闇の花
05. 溯行
06. 夜になると鮭は
07. Buzzle Bee Ride
08. Double Exposure
09. レテの子
10. Waters
11. TWNKL
12. Poly Life Multi Soul

DVD(初回限定盤A)

01.(I found it)Back Beard:Live at STUDIO COAST
02. Yellow Magus(Obscure):Live at STUDIO COAST
03. Roji:Live at STUDIO COAST
04. ロープウェー:Live at STUDIO COAST
05. わたしのすがた:Live at STUDIO COAST
06. FALLIN':Live at STUDIO COAST
07. Orphans:Live at 日比谷野外大音楽堂
08. Summer Soul:Live at 日比谷野外大音楽堂
09. Wayang Park Banquet:Live at 日比谷野外大音楽堂
10. Elephant Ghost:Live at 日比谷野外大音楽堂
11. 我が名はスカラベ:Live at 日比谷野外大音楽堂
12. Narcolepsy Driver:Live at 日比谷野外大音楽堂
13. 街の報せ:Live at 日比谷野外大音楽堂
<Extra Session>
01. Waters
02. 魚の骨 鳥の羽根

BONUS DISC(初回限定盤B)

・「POLY LIFE MULTI SOUL」Instrumental全12曲

高城晶平 コメント

連なる生、散らばる魂。
高城晶平

このアルバムの出発点は、2016年末の全国ツアー「Modern Steps Tour」に端を発します。このツアーを機に、ライブ編成が新たになり(ceroにとっては4度目の脱皮、のようなもの)それによって楽曲も変化しました。荒内くんによる楽曲「魚の骨 鳥の羽根」は、その変化がもっとも顕著にあらわれた最初のものです。複層的に組まれたドラムとベース、それにパーカッション。その上に男女混声のコーラスが折り重なっていく。その渦中にあって、ぼくはこれまで感じたことのない不思議な感覚を獲得しはじめていました。

「我々は幾層にも折り重なった生を生き、かつ一人一人が個別の魂を宿している。」それが、"Poly Life Multi Soul"の僕なりの解釈です。それは、これまで幾度となく繰り返されたセッションのなかで僕が得た実感でもあります。アルバムに収録された楽曲は、手法は様々ながら、全てその感覚に従って作られたと言っても過言ではありません。肯定にも否定にも偏らず、その感覚を混じり気なしにパッケージすることが、今回の暗黙のテーマだったように思います。

ステージの上で、あるいは制作中に、身体を動かすことで音楽の構造に取り込まれる面白さに気づかされました。それは今作を楽しむ上で重要な要素のひとつです。歌のなかでも“ダンス”にまつわる言葉が何度となく出てきますが、それは必ずしも髪を振り乱して舞い跳ねることを指すわけではないと思います(それも最高ですが)。“ダンス”は“振舞い”と言い換えてもいいんじゃないでしょうか。生が連なり、魂が散りばめられた空間で、どんな振舞いが気持ちいいのか。そこに立ち返ること自体が、すでに“ダンス”なのだと、このアルバムは教えてくれました。

前回のアルバムからの3年間は、個人的には子育てと共にあったこともあり、最初こそ不安や抑圧を感じることもありましたが、最終的には今までで一番好奇心に胸躍る制作になりました。"Poly Life Multi Soul"な景色は、家族なしには見えてこなかっただろうなと今にして思います。きっと僕以外のメンバー、スタッフも同じようにいろんな出来事を経てここに至っているに違いありません。まずはお互いの苦労と奮闘をねぎらいつつ、これからもっと広がっていくであろう景色に想いを馳せて発売を待ちたいと思います。
とてもceroらしい作品です。楽しみにしていてください!

音楽ナタリー
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