松永天馬も降臨した『フェチフェス13』レポート “ジャパニーズフェチ”のファッションやアートが集結!
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2018年4月29日、『フェチフェス13』が東京・日本橋の綿商会館にて開催された。“ジャパニーズフェチ”をテーマにした即売会・パフォーマンスイベントは、過去最大の1,500人の来場者数を記録した。熱気渦巻く“フェチの祭典”をレポートしたい。
フェティッシュなファッションが女子に人気
縞磨吉(@yokunaiyume)
フェティッシュなファッションアイテムが、今、女子たちから厚い支持を集めている。
和雑貨や服を制作する縞磨吉は、チャイナをモチーフにしたチョーカーを販売。素材に拘った作品は、着物と合わせやすいだけでなく、ロリータ・ファッションとも相性が抜群だ。
前衛派珈琲処マッチングモヲル(@_Matching_Mole_)
一番右が「嘘吐キ金魚姫のニーハイソックス」
東京・高円寺で喫茶店とギャラリーを運営する前衛派珈琲処マッチングモヲルのブースには、オリジナルのニーハイやタイツなどが並ぶ。中でもフェチ系女子に人気なのが、作家INKludeとのコラボ作品「嘘吐キ金魚姫のニーハイソックス」。脚の関節部分に金魚の絵柄がくるため、金魚の動きを演出できて、脚の魅力を引き立てるのだ。
タブロヲ(@uEnOkoH)
フェチフェス初出展のタブロヲは、穿くと球体関節人形になれる「球体関節ストッキング」をはじめ、セーラーサスペンダーや画板鞄など、不思議なアイテムが大人気だ。だまし絵と洋服のクロスオーバーから生まれたこれらのアイテムは、サブカルやアートを好む女子たちから熱烈に歓迎されている。
本格的なフェティッシュアイテムと出会える
D/3広報担当のMANA(@1120mananan)
D/3(@D3_info)
本格的なフェティッシュアイテムと出会えるのもフェチフェスの魅力だ。サイバーとフェチ・サブカルなどとの融合を模索するファッションブランドD/3は、2017年春より「D/3 α(ディースリーアルファ)」を発足。アパレル色の強い新ブランドとして原宿系の人々にも注目されている。一方、D/3は、革を素材とする首輪など、ファッション小物を中心に展開。絶大な人気を誇るカリスマコスプレイヤー、うしじまいい肉とのコラボも計画中だ。
銀龍堂(@gray_g)
銀龍堂のマスクや首輪、腕輪などは、普段使いからイベント使用まで、幅広い用途で女性たちに愛用される。オーナーのgrayは、自ら皮をミシンで縫って、一つひとつ丁寧に仕上げていく。高品質でリーズナブルなアイテムにはファンが多く、現在は注文品の制作に追われているという。
皮革製品製造卸 天ノ介
首輪を制作中(皮革製品製造卸 天ノ介)
フェチフェスで人気のあるアイテムは首輪だ。中でも、皮革製品製造卸天ノ介の首輪制作ワークショップは、客足が絶えなかった。10人以上の参加者が、自ら皮に穴を空けて金具を装着し、オリジナルの首輪を制作した。今回のコンセプトは「鍵付き」。パートナーのために首輪を作る男性だけでなく、自分で使うために作る女性もいたという。
パフォーマンスステージに松永天馬降臨!
TOKYO ZENTAI CLUB(@TOKYOZENTAICLUB)
フェチフェスのステージは、TOKYO ZENTAI CLUBのゼンタイガールズによるダンス、ロープアーティストHajime Kinokoによるショーなど、フェチとアートが融合したパフォーマンスで大盛況だった。特に注目を集めたのが、2018年4月4日にCDデビュー10周年を迎えて話題沸騰中のバンド・アーバンギャルドのボーカル、松永天馬による「松永天馬・全身ライヴ」だ。
松永天馬(@urbangarde)
踊子の秋山こはる(@shima2_15、左)と松永天馬(右)
鍵盤はおおくぼけい、映像はALi(anttkc)
松永天馬は、2017年にソロアルバム『松永天馬』をリリースし、アーバンギャルドの女性性とは対極的な男性性の世界観を披露した。その松永がフェチフェス代表、佐藤サドから出展の打診を受けたのは一年前。満を持してステージに立った松永は、「生きる欲望“生欲(せいよく)”を放出していきたいと思います」と宣言。鍵盤のおおくぼけい、映像のALi(anttkc)、踊子の秋山こはるとともに妖艶な演出を交えながら、「ラブハラスメント」「ぼくらの七日間恋愛」などを熱唱した。
日本中を席巻する“ジャパニーズフェチ”
近年各種メディアを賑わせているフェチフェス。2018年2月には、『有吉ジャポン』(TBS)で潜入取材の模様が放送されて話題となった。今やフェチは個人の嗜好の枠を超え、ファッションやアートなどとも結びついて、日本中を席巻している。フェチフェスで“ジャパニーズフェチ”の最前線に触れてみるのも刺激的だろう。