1995年がぎゅっと凝縮、懐かしさで思わずにやけるチラシ|劇団チャリT企画「1995」

2015.10.24
コラム
舞台

劇団チャリT企画「1995」チラシオモテ面

演劇チラシはおもしろい!

突然ですが、演劇公演のチラシを見たことはありますか?

よく演劇を見られる方にはお馴染み。劇場に行ったとき、入口で係りの方渡してくれたり、座席にあらかじめ束で置かれていたりする、あれです。

一方で「演劇なんて見ないよ」という方にとっては、ほとんど出会うことがなく、縁遠い存在かもしれません。

演劇のチラシには、作品のテーマ・雰囲気を伝えるために、あらゆる趣向が凝らされたオリジナリティあふれるデザインのものが多数存在します。このコラムでは「演劇なんて」という方にこそ知ってほしい、「面白い」「なんだこれ」となるような個性派チラシを紹介してゆきます。

紹介するチラシはすべて、舞台公演のチラシを一覧できるアプリ「チラシステージ」に掲載されたものからチョイスしました。

1995年のニッポンが凝縮!劇団チャリT企画「1995

今回ご紹介するのはこちら、劇団チャリT企画「1995」。「チラシステージ」ではこのように表示されます。

90年代を彩った様々な出来事が描かれています。チラシを拡大して細部を見てみましょう。

某メジャーリーガーや、

某大ヒット書籍や、

あの「次世代型」ゲーム機も!

思わず「あったねー、流行ったねー」と言いたくなるものがいっぱいです。

 

ちなみに裏面はこんな感じ。よーく見ると……

Windows95だ!!!!!!!!

この灰色と紺色のダイアログボックス、久々に見ましたね。

そして表面に戻り、「1995」の文字をよく見てみると……

みんなのトラウマになったあの現象が!!!!

思わずにやにやですよね。こういった細かいところへのこだわりが隠されているのも演劇チラシの面白さのひとつです。

実は……

ここまでいかにも1995年の思い出がたくさんあるかのような書き方をしてきましたが、実は筆者は1991年生まれ。チラシの表面に描かれたもののうち、恥ずかしながらわからないものちらほら……。

なんだろうこの靴……

誰だろう……

あなたは表面の出来事のうち、いくつわかりますか?ぜひじっくりチラシを眺めて試してみてください。

「なんだろう?」も公演を観ればわかるかも!?

こちらの作品「1995」について、作・演出の楢原氏はこのように語っています。

『1995』は、今から20年前の1995年を題材にした作品です。

1月に阪神淡路大震災、3月に地下鉄サリンと、未曾有の災害・事件が立て続けに起こり、「虚構が現実を追い越してしまった!」と、当時、大学劇研の新人だった私はそんな感慨を覚えたものです。

PHSサービスが開始され、ウィンドウズ'95が発売さたれのもこの年で、ネットはまだ「ピューヒョロヒョロヒョロ~」(ダイアルアップ回線)という黎明期。巷では小室ファミリーとかオザケンなんかの曲が流れていましたね。

そうそう、戦後50年の村山談話もこの年です。

振り返れば、いろいろな意味で日本社会にとってはターニングポイントだったこの1995年。 20年後の今、その時代を描きながら、現代ニッポンを笑い飛ばします。コメディです。



オモテ面のアイコンがすべてわかった人も、そうでない人も、劇団チャリT企画で1995年を感じられるかも!?そんな「1995」は12月9日から、座・高円寺1にて開幕!「チラシステージ」からチラシをチェックしてみよう。

 

イベント情報
劇団チャリT企画「1995」​

■日時:2015/12/09(水)~2015/12/13(日)
会場:座・高円寺1(東京都)
作・演出:楢原 拓(chari-T)
出演:
松本大卒、内山奈々、熊野善啓、小杉美香、室田渓人(以上、チャリT企画)、岡田一博、鳥越勇作(椿組)、芦原健介、大石洋子(俳協)、吉村公佑(劇団B級遊撃隊)、松本寛子、土田 卓(弾丸MAMAER)、川端さくら(乙女装置)、志水衿子(ろりえ)、青野竜平(新宿公社)、三科喜代、宮坂公子(演劇倶楽部『座』)、笠井幽夏子(俳優座)、日向翔梧、鈴山紗丘、渡部康大、赤本 颯、加藤 唯
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