ハウステンボス歌劇団 チーム光トップスター・優雅にインタビュー

2015.10.28
インタビュー
舞台

優雅

「常に自分自身が“旬”であり続けること」

長崎県佐世保市のテーマパーク「ハウステンボス」をホームグラウンドとして活動する「ハウステンボス歌劇団」。宝塚歌劇団とOSK日本歌劇団の出身者を中心に結成され、女性のみによるショーを行う劇団だ。劇団には光と花の2チームがあるが、そのチーム光のトップスターを務めるのが優雅。公演終了直後に話を伺ってきた。

――1ステージ、決して時間が長くない中に歌・ダンス・お芝居と盛りだくさんですね。優雅さんご自身はどのジャンルが一番好きなのですか?

私は歌が好きですね。もともと社交的ではなかったのですが、歌を通して自分の気持ちを伝えたい、絵を描いて絵の中でメッセージを込めて伝えたい…という気持ちが昔からありまして。歌を通して何かを伝えたかったんです。

優雅

――現在チーム光のトップスターですが、上に立つ者として常に心掛けていることは?

そうですね…常に自分自身が“旬”であり続けることですね。そしてみんなに言葉でこうして、と教えるのではなく、自分が日々成長して、その後ろ姿を見せて何かを伝えられたらと思います。「男役の美学」だったり、「歌劇」というものはこういうものだよ、とか。自分自身の心の中からそれを表現できたら…と常に思っています。あと、やはり健康でなくては何も表現できないので、常に心も身体も健康に気を付けてます。いい車を走らせるためにはいいエンジンといいガソリンがないと、と思いますので、そういったものを自分の中に詰め込むように心がけてます。

ハウステンボス歌劇団

――素敵な心構えですね。トップたる姿勢はどこで身につけられたんですか?憧れの方がいらしたとか?

私は宝塚歌劇団から来ましたので、目標にした先輩はもちろんいたのですが…実は私の中の神的存在はマイケル・ジャクソンなんです。常にどこをみても隙がなく、美学があり、愛をテーマに歌っている。それが今も全く古くなく、新しい芸術として愛されている。そんな方に憧れているのでいつしか自分もマイケルのようなスタイルを目指しているのかもしれません。

優雅

――マイケルは無理ですが、もし誰かと共演できるとしたら誰と共演してみたいですか?

誰とは決められませんが、世界そして日本のトップアーティストの方々。トップを走っていらっしゃる方と一緒のステージに立って走り続けたいですね。

優雅

――この道を目指してよかったと思うことは?

新たにハウステンボス歌劇団の男役として、また自分の人生でこんなにも情熱をかけられることに出会えたこと。好きなことが仕事にできるという幸せと、好きなことを通してたくさんのお客様とたくさんのメンバーに出会えたこと、それらが本当に人生の宝物であり、財産となっています。

――現在歌劇学院では3期生を募集しているそうですが、後輩の方々にどんなことを身に着けて歌劇団に入ってほしいと思いますか?

みんな歌劇が好きで学院にいると思うので、そのまっすぐな気持ちを忘れないでほしいです。これからきっといろんな壁にぶつかると思います。他人がライバルではなく自分のいちばんのライバルは自分だと思うので、自分にだけは負けずに。あとは笑顔で、ハウステンボス歌劇団を愛し誇りをもって、まっすぐな心を持ち続けてほしいです。

ハウステンボス歌劇団

――最後にファン目線な質問をひとつ。普段どんな生活をされているんですか?佐世保で普通に生活しているときに周囲の方に「あ、優雅さんだ」と気が付かれたりするんですか?

気づかれることもありますが、人の目線は気にしないでまっすぐ歩いているタイプです。あとで「優雅さんが●●にいた!」って言われるんですが(笑)

ハウステンボス歌劇団

公演情報ほか
ハウステンボス歌劇団
■創立:2013年7月
団員数(スタッフ含む):約50人 ※歌劇学院生を含めると約75人

公演:
チーム光「Espacio Passion~情熱の空間~」[9/26~]
チーム花「ダンシング ハート~刹那にRED SPARK~」[10/24~]
会場:ハウステンボス内 アトラクションタウン MUSE HALL(ミューズホール)
公式サイト:http://www.huistenbosch.co.jp/htb-kageki/