フランシス・フォード・コッポラが映画と半生を語る書籍、日本語版が刊行

ニュース
映画
2018.9.11

書籍『フランシス・フォード・コッポラ、映画を語る ライブ・シネマ、そして映画の未来』が、9月25日に刊行される。

映画『地獄の黙示録』『ゴッドファーザー』シリーズなど、これまでに多数の作品を発表しているコッポラ。同書は「映画、テレビ、演劇が混在し合ったものとしての映画」の新たな可能性を押し広げるために立ち上げられ、コッポラの最後のプロジェクトと言われる「ライブ・シネマ」に関する構想を通して、コッポラの私的な映像史を巡ったもの。

書籍は13の章で構成。自身の生い立ちや、幼年時代の映画・テレビとの出会い、これまでの映画との向き合い方、映像制作における実践、最先端技術との格闘などについて語られている。また、付録としてオクラホマシティコミュニティカレッジの「ライブ・シネマ」プロダクション日誌や、本書関連用語解説、『ライブ・シネマ』のキャスト、スタッフ一覧表が付属する。翻訳は『宮崎駿 夢と呪いの創造力』などの著作を持つ南波克行が手掛けた。映画監督のウィリアム・フリードキン、「本書はコッポラの自伝的要素と、映画とテレビをめぐる彼の百科全書的な知識、そして映画の新しい言語へと至ろうとする彼の創造的なプロセスが混ざり合った一冊だ」とコメント。映画編集技師のウォルター・マーチは「金鉱のような書物であるとともに、きわめて個人的な心情の書でもあり、そして映画/演劇/テレビの未来へと向かうロケットのようでもある」と述べている。

ウォルター・マーチのコメント

本書は、金鉱のような書物であるとともに、きわめて個人的な心情の書でもあり、そして映画/演劇/テレビの未来へと向かうロケットのようでもある。さらに本書は親密さに満ちた告白でもあれば、脚本執筆や演出、俳優、リハーサル、画期的なテクニックと映画言語への希望に満ちた、コッポラが60年をかけて蓄積した知識の倉庫に入るための魔法の鍵でもある。

ウィリアム・フリードキンのコメント

この回想や日記、そして教則的な側面を含む驚くべき書物において、新しいストーリーテリングの方法を探求させるための活力を、フランシス・フォード・コッポラは自身と読者に与える。本書はコッポラの自伝的要素と、映画とテレビをめぐる彼の百科全書的な知識、そして映画の新しい言語へと至ろうとする彼の創造的なプロセスが混ざり合った一冊だ。

CINRA.NET
シェア / 保存先を選択