「必ず帰ってくるよ」黒猫チェルシー、地元神戸で活動休止前ラストライブ

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2018.10.19
「黒猫チェルシー TOUR 2018 黒猫の恩返し」最終公演の様子。(撮影:ohagi)

「黒猫チェルシー TOUR 2018 黒猫の恩返し」最終公演の様子。(撮影:ohagi)

黒猫チェルシーの活動休止前最後のツアー「黒猫チェルシー TOUR 2018 黒猫の恩返し」の最終公演が、10月16日に兵庫・神戸VARIT.で行われた。

今年6月にバンドの活動休止を発表し、9月から4都市を回るライブツアーを行ってきた彼ら。ツアーファイナルの舞台には、メンバーの地元である兵庫の神戸VARIT.が選ばれた。黒猫チェルシーはバンドを結成した2007年、メンバーがまだ高校生だった頃に神戸VARIT.のステージに立っている。思い出の場所での千秋楽は本来9月30日に行われる予定だったが、この日は日本列島を台風24号が襲い、公演は急遽中止に。活動休止前ラストステージは約2週間遅れの開催となった。

ライブは地元神戸を歌った「海沿いの街」で幕を開けた。渡辺大知(Vo)は「僕たちはすべて、この街からですよ。最初は好き放題、好き勝手やって、そこから11年。最初は3、4人だったお客さんが今はソールドアウト。今日は大好きな曲しかしません! だから、覚悟してください!」と観客を煽る。「グッバイ」は渡辺と澤竜次(G)が2人だけでアコースティックギターを手に歌い、渡辺が俳優として出演したNHK連続テレビ小説「まれ」の劇中バンド・little voiceの楽曲「また会おう」もアコースティックアレンジで披露された。また彼らはライブ後半、活動休止前にも関わらず新曲「コレクション」を用意し、渡辺はハンドマイクで熱唱。「黒猫チェルシー好き? 俺は大好きや! カッコよくなかった?」とオーディエンスに問いかけた。

終盤は「嘘とドイツ兵」「廃人のロックンロール」「オンボロな紙のはさみ」「黒い奴ら」「ベリーゲリーギャング」といった初期の荒削りなロックナンバーが畳み掛けられ、最後は「バンドマン」でフィニッシュ。渡辺は「いろいろな活動をしてますが、腐ってもバンドマンやなと。この4人じゃないと音楽をやってなかったので、黒猫チェルシーに誘ってもらって本当にうれしいし、バンドマンであることを誇りに思います!」と胸を張った。アンコールでは渡辺が「1回離れますけど、また、この4人でやりたい。甘いもんじゃないと思いますけど、最強やなと思たときに帰ってきて、みんなを必ず振り返らせる覚悟でやります。必ずVARIT.に帰ってくるよ」と宣言し、「また会いましょう。さよなら。俺たちがここにいることの証明を聴いてくれ!」と告げると最後にもう1曲、「東京」を披露。「俺たちが黒猫チェルシーだ!」の叫びでステージを終えた。

 

黒猫チェルシー TOUR 2018 黒猫の恩返し
2018年10月16日 神戸VARIT. セットリスト

 

01. 海沿いの街
02. 恋はPEACH PUNK
03. ショートパンツ
04. ファンキーガール
05. 涙のふたり
06. アナグラ
07. ボリュームノブ
08. サニー
09. Dark Night,Spot Light
10. 夜更けのトリップ
11. グッバイ
12. また会おう
13. 飲みに行こう
14. Pop Life
15. コレクション
16. ベイビーユー
17. 嘘とドイツ兵
18. 廃人のロックンロール
19. オンボロな紙のはさみ
20. 黒い奴ら
21. ベリーゲリーギャング
22. 平成ストレンジャー
23. バンドマン
<アンコール>
24. 東京

音楽ナタリー
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