吉田山田、デビュー記念日に「欲望」全曲ライブ「10年目もよろしく」

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2018.10.25
吉田山田(撮影:福岡諒祠)

吉田山田(撮影:福岡諒祠)

吉田山田が10月21日に東京・TIAT SKY HALLにて「6th Album『欲望』全曲ライブ」を実施した。

2009年10月21日にシングル「ガムシャランナー」をリリースし、メジャーデビューを果たした吉田山田。今回のライブで彼らは10月31日にリリースするニューアルバム「欲望」の楽曲を収録順に披露し、アルバム全曲をいち早くファンに届けた。

定刻を迎え、2人がステージに現れるとオーディエンスは「9周年おめでとう!」と声を合わせて祝福し、会場内はライブ冒頭からピースフルな空気に包まれる。吉田結威(G, Vo)は新作アルバム「欲望」について「大切な曲っていう言葉では足りない。自分の体の一部のような曲たちが集まった」と新作を説明し、デビュー10周年に向けた2人の覚悟がつづられた「欲望」でライブをスタートさせた。吉田がハーモニカで、山田義孝(Vo)がカズーで交互にソロを吹いた「Color」、この日のライブで初披露となった「冬の星座」など、2人はアルバム収録曲を1曲ずつ丁寧に届けていった。

7曲目「もやし」のアウトロでは、山田が全国ツアー「吉田山田ツアー2018 <Acoustic Set>」の中で何度も演奏してきたリコーダーのソロを披露。ツアーを回る中で練習を積んできたと話す彼は、その成果をオーディエンスに見せつけた。「もやし」を皮切りに「貧乏」「もし」とポップな楽曲を並べた彼らは、バラードナンバー「赤い首輪」の歌唱前にMCを挟む。「赤い首輪」という新曲について山田は「よっちゃんが初めて犬をテーマに歌詞を書いた曲」と説明。吉田は「半分は願いよりももう少し深い、祈りに近い思いが入っている。もう半分は自分のストレートな気持ちを込めた」と曲に込めた思いを明かし、手にしたアコースティックギターを爪弾いてイントロを奏で始めた。2人がしっとりとこの曲を歌い上げると、客席には感極まって涙を流すファンの姿もあった。本編最後の曲「つながる」の歌唱前には山田が「僕ら、体は1つずつしかないけど、心はちゃんとつながってるって確信しています。そんな目には見えない糸の話を歌にしました」と語り、2人は心地よいハーモニーを響かせて「欲望」全曲ライブの幕を閉じた。

アンコールの代わりに巻き起こった「約束のマーチ」の大合唱に導かれるように再度ステージに登場した吉田山田は、「欲望」のボーナストラック盤に収録される「泣き笑い」でライブを再開。本編では着席状態でじっくりライブを堪能していたオーディエンスに向けて起立を要求すると、2010年6月に発売されたシングル「夏のペダル」のカップリング曲「頑張ることに決めた」を披露し、オーディエンスを喜ばせた。最後には山田の「大事な9周年の日に歌いたい曲がある」という言葉と共に、メジャーデビュー曲「ガムシャランナー」が届けられた。すべての楽曲を歌唱し終えた2人は「10年目もよろしく」と晴れ晴れとした笑顔でファンに声をかけ、この日のライブをフィナーレに導いた。

吉田山田「6th Album『欲望』全曲ライブ」2018年10月21日 TIAT SKY HALL セットリスト

01. 欲望
02. Color
03. 拝啓
04. 冬の星座
05. 虹の砂
06. エーデルワイス
07. もやし
08. 貧乏
09. もし
10. 赤い首輪
11. つながる
<アンコール>
12. 泣き笑い
13. 頑張ることに決めた
14. ガムシャランナー

音楽ナタリー
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