Yap!!!、豪華ゲストも目白押しのツアーファイナルで“本気宣言”

2018.12.18
レポート
音楽

Yap!!! 撮影=高田梓

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Yap!!! Bichrome & Monochrome Release Tour ~Everyone Let’s Dance~ 
2018.12.14  代官山SPACE ODD

2018年9月5日に、オリジナル・ミニアルバム『Monochrome』と、ゲスト・ミュージシャンたちと作り上げたコラボレーションEP『Bichrome』を、2タイトル同時リリースしたYap!!!。そのリリース・ツアーのファイナルが、12月14日、代官山SPACE ODDにて行われた。

キツネツキ 撮影=高田梓

ゲスト・アクトで、『Bichrome』に参加した9mm Parabellum Bulletの菅原卓郎が9mmのギタリスト滝善充と行っているサイド・プロジェクトであるキツネツキと、同じく『Bichrome』に参加しているMONJOE擁するDATSが出演。さらに、そのふたりに加え、『Bichrome』のコラボ・アーティストから、CHAIのマナ&カナとKANDYTOWNのRyohuYap!!! のステージに参加することが、直前にアナウンスされた。

キツネツキ 撮影=高田梓

トップはキツネツキ。菅原卓郎がボーカルとギター、滝善充がドラムとコーラスのふたり編成という、このユニットの基本フォーメーションでライブをスタート。先月終えたばかりの初の全国ツアーでも各地で熱狂的に迎えられてきた「ふたりはサイコ」「てんぐです」等のオリジナル3曲、キツネツキの得意技である「ちいさい秋」などの童謡のカバー3曲をプレイしたあと、「取り憑かれメンバー」(キツネツキはサポート・メンバーをこう呼ぶ)として石毛輝が加わる。
しかし、石毛が提げているのはベース。石毛「人生初ベースですよ」。「輝に『シンセでもギターでもいいよ』って言ったら『ベースがいいと思う』って言われて。びっくりして滝に伝えたら『うん、それが一番いいと思う』って」と卓郎が返し、笑いが広がる。「ケダモノだもの」など4曲をプレイ、ここでしか観られない3人編成でオーディエンスを狂喜させた。

DATS 撮影=高田梓

続くDATSは、MONJOE以外の3人で、ドラム&パーカッションを激しく打ち鳴らすセッションからスタート、そのインパクトにSPACE ODDの空気が変わる。3曲目の「Memoriy」では「Singin!」と呼びかけてシンガロングが広がり、四つ打ちのインストゥルメンタルをはさんで、音源化されていない新曲を2曲プレイし──と、曲が進むごとに、フロアの揺れが大きくなっていく。「デビューの頃からのいい先輩で」とMONJOEが石毛のことを話し始めると、ソデで観ていた石毛が「飲み友達!」と口をはさむ一幕も。8曲目「Message」のラストは、MONJOEも加わった4人のドラム&パーカッションのセッションで、再びフロアの空気を変えた。

DATS 撮影=高田梓

Yap!!! 撮影=高田梓

Yap!!!のライブは『Monochrome』のオープニング・チューン「Ahhh!!!」でスタート。
「ツアー・ファイナルへようこそ! 来てくれてありがとう、最高の夜にしましょう!」と石毛がオーディエンスに感謝を伝えながら、「Story of a boring man」などのアッパー・チューンを矢継ぎ早に4曲放つ。フロアが十二分に熱くなったところで「今日は本物が来てますよ!」とマナ&カナを呼び込み、3人でMV撮影の時の話などについてしばしMCしたのち、「Summer time chill out with マナ&カナ」へ。石毛の右にマナ&カナが並んで同じ振りで歌う、その画の新鮮さにフロアから歓声が挙がる。

CHAI・マナ&カナ 撮影=高田梓

Yap!!! 撮影=高田梓

次の「The light with MONJOE×Ryohu」ではMONJOEがオン・ステージ。石毛もハンドマイクになり2MCに、さらに間奏明けでRyohuが加わって3MCの状態に。曲終わりで石毛、「いやあ、ヤバいね! ラップの入ってる曲、今まで作ったことなくて。この曲、ツアーでは打ち込みでやってたから」と、今日こうしてステージでコラボできたことの喜びを口にする。

Yap!!! 撮影=高田梓

Yap!!! 撮影=高田梓

「付き合いは10年以上。一緒に遊んでるうちに髪型が似てきたりして」という紹介で菅原卓郎が登場。「俺とこいちゃん(小出祐介)のこの曲だけ、暑苦しさが違う」(卓郎)という紹介から「Everyone let’s go with菅原卓郎×小出祐介」へ。卓郎と石毛がハモリまくるところもレアなこの曲に、いっそうフロアが湧いた。石毛、「夢のような時間でしたね。みなさんもうれしく思ってくれてるでしょうけど、俺たちもめっちゃうれしいからね。ぜひみなさん、死ぬまで音楽を好きでいてください」。「音楽を」と言うのが石毛らしい。

Yap!!! / 菅原卓郎 撮影=高田梓

Yap!!! 撮影=高田梓

そして、前作からの「Too Young for Love」と「Dancing in Midnight」を経て、『Monochrome』のラスト・チューン「Wake me up!!!」で本編終了。石毛、「今年1年いろいろあったけど、みんなまた遊ぼうぜ!」と叫ぶ。
アンコールでは、「ツアーを回ってすごい発見があって、いいバンドになるなと確信しました。the telephonesを始めた頃もこんな感じだったな、って」と石毛。Yap!!! がサイド・プロジェクトではないこと、本気のバンドであることを改めて言葉にし、「来年はthe telepnohesが10周年で動くけど、Yap!!! もどんどんやるから」と宣言。それを証明するように、新曲を披露する。ラストは「If I’m a Hero」で、アッパーに、かつセンチメンタルに、この特別な夜を締めくくった。

Yap!!! / 菅原卓郎 撮影=高田梓

なお、MCでも触れられていたが、この翌日の12月15日に、石毛は金沢MANIERでのオールナイト・イベントで、『Yap!!! DJ set』と銘打ってひとりでプレイ。その後、年内は12月23日ポートメッセなごや『MERRY ROCK PARADE 2018』と12月31日渋谷TAKE OFF 7『LIVE DIGA JUDGEMENT 2018』に出演。年明けも1月10日渋谷TSUTAYA O-nest『百獣の日』、2月1日新宿MARZ 『髭×Yap!!! -2Man show!!!-』3月1日下北沢GARDEN『ATOM ON SPHERE presents BLOWBACK006』への出演がアナウンスされている。


撮影=高田梓

Yap!!! 撮影=高田梓

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