【FM802×Meets ヘビロな店と人〜ヘビロ中のあの人をFM802で捕まえた】THE CHARM PARK編
2019年、FM802が開局30周年を迎える。そこでFM802がブレイク前に毎日1か月間楽曲をOAするヘビーローテーションアーティストを毎月雑誌Meetsがオススメするヘビロのお店でFM802DJがインタビューするという企画がスタート。今月はメジャー1stAlbum『Timeless Imperfections』を昨年12月にリリースし、収録曲の「Imperfection」が2018年12月のヘビーローテーションに選ばれたTHE CHARM PARK。FM802 DJの野村雅夫がTHE CHARM PARKリクエストのハンバーガーを食べながら、タイトルである「Imperfection(未完成さ)」をテーマに、作品の“完成”とは一体どこにあるのか、各々の“完成”について意見を交わした。
●今回のリクエストはハンバーガー●
野村:今回どんな店がくるかと思ったらハンバーガー! 日本ではまだハンバーガー=ファストフードのイメージが強いけど、もうこれはファストフードとは言えないよね。れっきとした料理! めちゃめちゃ美味しそう。こういうのが好き?
THE CHARM PARK(以下:Charm):これは僕の人生の理想ともいえるハンバーガーですね。僕はアメリカに住んでたのでもちろん本場アメリカのハンバーガーも大好きなんですが、お店の雰囲気も含めて日本には日本にしかないハンバーガーの良さがある。絶妙なバランス感覚が好きです。
野村:レタスや肉、色々な要素を入れてオリジナリティを出していくハンバーガーはCharmくんと通ずるものがあるよね。
Charm:確かに! 特に「Imperfection」は今までの曲とは違うテイストに挑戦しました。
野村:メジャーデビューアルバムで「Imperfection(未完成な)」というテーマはインパクトがあるよね。
Charm:失敗とか悩みとか、誰しもが未完成な部分を持っていると思うんです。でも、そういうものこそ時間が経てば経つほど色褪せない一番美しい思い出になっていく。だからアルバムは『色褪せない未完成なものたち』という意味のタイトルにしました。その中でも愛しい「未完成さ」が詰まっているのがこの曲です。
野村:2枚組だからリード曲を決めるの悩んだんじゃない? 少なくとも僕は悩む!(笑)。
Charm:全曲をリード曲のつもりで作っていることもあって凄く悩みました……(笑)。
野村:しばらくはCharmくんと言えば「Imperfection」! というイメージにはなると思う。でも、何年か経って『Timeless Imperfections』の中から曲を紹介しようってなった時に、きっと「この曲もあの曲も良いじゃん!」となるアルバムなんじゃないかな。そういう音楽こそが “タイムレス”に魅力を放ち、長く聴かれていくんだと思うよ。
Charm:わぁ、ありがとうございます!嬉しいです……。
野村:「Imperfection」を聴いていて思い出したのが、古いイタリア映画。主人公である画家が協会の壁に“フレスコ画”と呼ばれる絵を描いていくんだけど、完成した絵を見た主人公がボソッと言うんだよ。「頭の中にあったものとは少し違う」って。映画はそれで終わり。僕もDJをしていて、頭の中で完璧なシナリオを描いて本番に挑んでも、スタッフの反応を見ると「違ったか~!」みたいなことも沢山ある(笑)。でもそれを繰り返すことで「完成」に近づけていくんだよね。人生ってそういうものなのかも。
Charm:めちゃめちゃ良い話じゃないですか…今のエピソードをインタビューのメインにしてください(笑)。
野村:ハハハ(笑) 。音楽でもそうだよね。作品作りも同じで足し引きの見極めが難しい。“完成”をどこにするかが重要。頭の中の完成図と必ずどこか違う形になるから。
Charm:そうなんですよ。僕は一人で音楽をやっているので「これで完成!」という終わりを見つけるのが難しくて。でも、もう足さないようにしています。
●アイディアが降りてきたら、その曲が完成するまで寝ずに作業します●
野村:ぎりぎりまでソリッドに仕上げるんだ?
Charm:「これ以上もう引けない!」となった時がその曲の「完成」に限りなく近いんじゃないかなって。
野村:バンドだったらさ、皆で意見を出し合って「それ面白いね」なんて意見を交わしながら作っていけるじゃない。バンドマジックというか。
Charm:そうですね……僕は一人で音楽をやっているので、バンドマジックは起こらないです。ただ、アイディアが降りてきたら、その曲が完成するまで寝ずに作業します。その日限りのマジックが起こるのを待つというか。期間をあけると悩みすぎてしまうので、曲を作るスピードはかなり早い(笑)。一人だからこそ自由に遊びを沢山入れられるメリットもありますね。
野村:確かに今回はサウンド面でも面白い挑戦をしてるよね。Charmくんって、もっとクールな感じだと思ってたんだけど、ライブだとギャップがある。汗だくですごい熱量!(笑)。
Charm:演奏中の僕は汚いですよ(笑)。好きな音楽をやっているんですけど、ポップでありながらマニアックな人にも響く音楽でありたいなと思っています。
野村:Charmくんの音楽はトラディッショナルさがありながら革新的だよね。J-POPのキャッチーさと、アメリカで培った音楽の多様性がある。
Charm:嬉しいですね。どんどん進化していきたいです。
野村:今後の目標は?
Charm:「完成」を目指す課程を楽しめるようになりたいです。もし頭の中にある音楽がそのまま再現できてしまったらきっとつまらないなって思うんです。未完成であり続ける中で、「完成」までの道のりを楽しめるようになったら人生ももっと楽しいだろうなって。
野村:こういう人が成功するんですよ!(笑)。「武道館!ドーム公演!紅白!」みたいな大きい成果は結果としてついてくるんだよね。バンドだったらみんなの共通目標をみんなで目指すっていうのはストーリーとしてわかりやすいけど、一人だと自分自身の目標を叶えきってしまうと燃えつきてしまうかもしれない。とことん音楽を楽しみ続けられる人こそが、息の長い音楽人生を歩めるのかもしれないね。
dexter diner
[大阪・中崎町]
兵庫・多可の洋食店[古時計]で人気を集めたハンバーガーが18年、中崎町に登場。歯切れの良いバンズ、肉汁たっぷりで噛みごたえあるビーフパティは最強のバランスの良さ。ブルームーン650円(全て税込)と共に乾杯。レタスが〝正座〞する美しい姿もお見事! CHARM君、ペロリと三口で完食!
大阪市北区中崎西4-1-7 グリーンシティ101
TEL 090-7754-0959 10:00~20:00 水曜休
MeetsRegional
3月号
https://www.lmagazine.jp/meets/
【FM802 DJ 野村雅夫】
プロフィール
1978年11月生まれ。 ラジオDJ、翻訳家。 映画・演劇・音楽・文学などなど、イタリアの文化情報を発信する京都ドーナッツクラブ代表。 訳書にシルヴァーノ・アゴスティ『誰もが幸せになる 1日3時間しか働かない国』(マガジンハウス)や『罪のスガタ』(シーライトパブリッシング)がある。
取材・文=鷲野恭子 撮影=渡邉一生
イベント情報
■日程:2019年3月2日(土)17:00 OPEN / 17:30 START
■会場:COOL JAPAN PARK OSAKA SSホール(https://cjpo.jp/)
■出演:SHE’S、THE CHARM PARK、and more …
■MC: FM802大抜卓人
■:前売り3,800円(税込、別途ドリンク代)/当日4,300円(税込、別途ドリンク代)
※未就学児童は入場不可。小学生以上は有料。
■一般発売:2019年2月9日(土)
※MINAMI WHEEL 2018 PASS持参者特典>>FM802ステッカープレゼント
https://funky802.com/i/s5597
リリース情報
発売中
[Side-A] 配信日:2018年11月30日
https://lnk.to/tcp_timelessimperfections_sidea
[Side-B] 配信日:2018年11月14日
https://avex.lnk.to/tcp_timelessimperfections_sideb
【2CD】
品番:RZCD-86709~10
価格: \3,150(税抜き)
初回盤:「D.I.Y. 顔パズル」 ステッカー封入
Disc-1 [Side-A]
01.三十一
02.アタック
03.Imperfection
04.マジック
05.カルペ・ディエム
06.Turn It Around
07.ワンダーランド
08.Leap of Faith
Disc-2 [Side-B]
01.タイムレス
02.くちづけ
03.Mothers
04.君の声が聴こえてくるよ
05.For Me
06.休日
07.フォー・ユー
08.Put your love in it
09.Always
★タイアップ情報
・ワンダーランド: フジテレビ「ストリートワイズ・イン・ワンダーランド―事件の方が放っておかない探偵―」主題歌
・カルペ・ディエム: 日本郵便 かもめ~る Web 動画『ラストセーラー』篇 主題歌 リアレンジヴァージョン
・Mothers: SEIBU SOGO「2018 年全国一斉母の日テスト」WEB 動画楽曲
・フォー・ユー: メナード 薬用ビューネ「ビューネくん」編TVCM ソング