平成最後の「節分祭」、歌舞伎座で尾上菊五郎ら二月大歌舞伎出演者が豆まき
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節分祭追難式(せつぶんさいついなしき)で豆まきをする 左から片岡亀蔵、中村芝翫、尾上松緑、坂東玉三郎、片岡仁左衛門、尾上菊五郎、中村吉右衛門、片岡孝太郎、尾上菊之助 写真:松竹提供
2019年2月3日(日)、歌舞伎座で公演中の二月大歌舞伎の昼の部終演後、出演俳優らによって「節分祭追難式」(せつぶんさいついなしき)の豆まきが行われた。
二月大歌舞伎昼の部最後の演目『団子売』(だんごうり)が終演すると、再び幕が開き、舞台の上には今月の出演俳優らが升いっぱいの豆を持って勢揃い。昼の部『暗闇の丑松』(くらやみのうしまつ)に出演している、尾上菊五郎の「平成31年度の追難式を行いたいと思っております。どうぞ皆様、ご協力のほどよろしくお願い申しあげます」という挨拶を合図に、俳優達が豆まきを行った。
舞台中央には菊五郎始め、夜の部『名月八幡祭』(めいげつはちまんまつり)に出演する坂東玉三郎、片岡仁左衛門や、『熊谷陣屋』(くまがいじんや)に出演する中村吉右衛門、初世尾上辰之助三十三回忌追善狂言でもある昼の部の『義経千本桜すし屋』(よしつねせんぼんざくらすしや)他、に出演する尾上松緑らも笑顔で客席に豆をまいた。
花道から青鬼、赤鬼が登場すると客席は大盛り上がり。舞台中央で坂東玉三郎らに豆をまかれて退散した。
花道では、父、坂東彦三郎に手を引かれて登場した坂東亀三郎を先頭に、尾上松也、坂東新悟、市川男寅らがたくさんの手が伸びる客席に向かって豆まきをした。他の参加者は、中村梅玉、市川左団次、中村東蔵、中村歌六、中村時蔵、中村雀右衛門、中村又五郎、中村芝翫、中村錦之助、片岡孝太郎、尾上菊之助、市川団蔵、河原崎権十郎、片岡亀蔵、中村松江、市川男女蔵、坂東亀蔵、中村梅枝、中村歌昇、中村萬太郎、坂東巳之助、中村種之助、中村米吉、中村玉太郎、尾上左近。
全ての豆をまき終わると、劇場は大きな拍手と笑顔に包まれ平成最後の「節分祭追難式」が終了した。
俳優から豆を貰った観客からは笑顔がこぼれていた。
歌舞伎座公演二月大歌舞伎は2月26日(火)まで。
取材・文=一ノ瀬ふみか
公演情報
日程:2019年2月2日(土)~26日(火)
出演
尾上菊五郎、中村吉右衛門、片岡仁左衛門、中村梅玉、坂東玉三郎、尾上松緑 ほか
※菊五郎は昼の部のみ、吉右衛門、仁左衛門、梅玉、玉三郎は夜の部のみ出演
曲目・演目
【昼の部】
一、義経千本桜 すし屋(よしつねせんぼんざくら すしや)
二、暗闇の丑松(くらやみのうしまつ)
三、団子売(だんごうり)
一、一谷嫩軍記 熊谷陣屋(くまがいじんや)
二、當年祝春駒(あたるとしいわうはるこま)
三、名月八幡祭(めいげつはちまんまつり)