沢城みゆき、上田麗奈、洲崎綾のキャスティング秘話。決め手は「イってる感」!?


アニメ映画『ハーモニー』の公開記念舞台挨拶が11月14日にTOHOシネマズ新宿で開催され、声優の沢城みゆき、上田麗奈、洲崎綾、なかむらたかし監督、マイケル・アリアス監督が登壇。なかむら監督とアリアス監督がキャスティング秘話を明かし、大満足の気持ちを語った。

本作は、2009年に34歳で亡くなった小説家・伊藤計劃の作品を劇場映画化する“Project Itoh”の第2弾。近未来を舞台に、ある犯行グループが起こした数千人規模の命を奪う事件と、13年前に自殺を図った少女たちのその後の物語がつづられる。アリアス監督は「三人としての対比を重視して選んだ」とキャスティングについてコメント。「この三人にして正解。非常に立体的になった」と声優陣の演技に感謝しきりだ。

トァン役の沢城は「トァンという個人を演じたという印象がなくて。全員のキャラクターが、集合体としてたまたま名前がついているだけという印象。履歴書のあるようなキャラクターではない」と、複雑なキャラクターへの思いを吐露。なかむら監督は、「沢城さんが芝居がうまいので、そこに頼っているところがたくさんあった」と沢城への絶大なる信頼を明かしていた。

上田演じたミァハという役柄については、「これもまた難しいキャラクター」となかむら監督。「上田さんの声を聞いたときに、少しイってるなと思った。壊れているような感じ。それは持っているものに頼るしかないので、彼女を推薦したんです」と微妙な褒め言葉を放ち、会場も大爆笑。沢城は「この場合は褒められている」と上田を励ましていた。

洲崎は演じたキアンについて「一番、感情移入しやすいキャラクター。社会を憎んで、痛みを欲していたトァンとミァハを踏みとどまらせる役目を担おうと、意志をもって二人といる大人な子」と分析。なかむら監督が「普通な感じの声質を求めて、この人と思った。その普通さっていうのが難しい。弱いけれど、意外と強いというか」とキャスティングの決め手を告白すると、洲崎は「喜んでいいんですよね!?」と困惑。またしても沢城が「この場合は褒められている」と励まし役になっていた。

最後には沢城が「たくさん考えさせられる、何よりのエンタメ作品」、上田が「新しい角度で命について考えられた」、洲崎が「生と死という根源的な問題について、自分の価値観を揺さぶられるような作品」と受けた刺激を明かしながら、作品をアピール。舞台挨拶を締めくくった。【取材・文/成田おり枝】
 

MovieWalker
シェア / 保存先を選択