パナソニック汐留美術館のルオー・ギャラリーで、特別展示『ルオーとジャコメ 〜複製されるイメージ〜』
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会期①出品作品:扉絵 《ソランジュ》(『ヴィザージュ』1)、 ジョルジュ・ルオー《ソランジュ》(1935-39)に基づく複製画、 ジョルジュ・ルオー財団、パリ (C)ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2019 E3409 Photo : Alain Beulé
パナソニック汐留美術館の常設展示室であるルオー・ギャラリーて、特別展示『ルオーとジャコメ 〜複製されるイメージ〜』が、2019年7月6日(土)〜12月15日(日)まで、2期に分けて開催される。
この特別展示では、パナソニック汐留美術館が所蔵するジョルジュ・ルオー(1871-1958)の油彩画や版画に加え、パリのルオー財団から特別に協力を得て、刷師ダニエル・ジャコメ(1894-1966)のアトリエによるルオー作品の複製画を、関連するオリジナル作品とともに紹介。
会期②出品作品:《守護の天使》 、 ジョルジュ・ルオー《守護の天使》(1945)に基づく複製画、 ジョルジュ・ルオー財団、パリ Photo : Alain Beulé
ルオーは、大胆な構図に色彩豊かな絵具が何層にも重ねられた、厚いマティエールが特徴的な作風で知られている。そのようなルオーの作品を複製画によって忠実に再現したのが、著名な刷師ダニエル・ジャコメだ。ジャコメの複製技法は、「コロタイプ法(phototypie)」と、「ステンシル法(pochoir)」を融合させた独自の技術によるもので、「ダニエル・ジャコメの技法」として知られている。ジャコメのアトリエによって複製された作品の質の高さは、ルオー自身や、ルオー作品に魅了された多くの人たちの期待に応えた。それらは、たとえ複製画であっても、オリジナル作品の魅力を十分に伝え得る作品として、ルオー自身及びその遺族にも認められていたものと考えられている。
本特別展示では、このジャコメの独自の技法によって複製されたルオー作品を、ルオーのオリジナル油彩画や水彩画と併せて鑑賞できる。会期①では、さまざまな「顔」に注目した作品を、会期②では、「聖なる風景画」を題材にした作品を、それぞれ約16点ずつ展示する。
イベント情報
『ルオーとジャコメ 〜複製されるイメージ〜』
会場:パナソニック汐留美術館 ルオー・ギャラリー
会期:①2019年7月6日(土)~9月23日(月・祝)
(企画展「マイセン動物園展」開催中、ルオー・ギャラリーにて同時開催)
②2019年10月5日(土)~12月15日(日)
(企画展「ラウル・デュフィ展」開催中、ルオー・ギャラリーにて同時開催)
休館日:水曜日、8月13日(火)~15日(木)
開館時間:午前10時より午後6時まで(ご入館は午後5時30分まで)
午後8時まで(ご入館は午後7時30分まで)
入館料:企画展の入館料でご入場いただけます。
企画展入館料:一般:1,000円 65歳以上:900円 大学生:700円 中・高校生:500円 小学生以下:無料
20名以上の団体:各100円割引
障がい者手帳をご提示の方、および付添者1名まで無料で入館可能。